あらすじ
日本を代表する宿泊施設、帝国ホテル。父親、自身と二代にわたり帝国ホテルの社長を務め、お客様をお迎えしてきた著者。豊富な海外経験を生かし、今では常識となったバイキングや立食パーティー等のサービスを根付かせるなど日本のホテル文化に大きな影響を与えた著者が、第一級のおもてなしの精神と経営哲学を語る。また、これまで接したハリウッドスターや各国のVIPのたたずまい、白洲次郎ら名士との交流の逸話を通し、帝国ホテル流のさりげなくも奥行きのある、サービスの流儀を伝える。【目次】チェックイン――百マイナス一はゼロである/第一章 もてなし/第二章 学び/第三章 極み/第四章 育て/第五章 営み/第六章 ふるまい/チェックアウト――後悔しない生き方/犬丸一郎略年譜
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Posted by ブクログ
著者は帝国ホテル元社長の犬丸一郎氏。
彼の人生、そして彼の仕事の流儀。
あと帝国ホテルマメ知識。
帝国ホテルのランドリーサービスはなぜ評価が高いのか。
バイキングを始めたのは帝国ホテルが最初である・・・などなど。
ホテルや空港という環境は輝いているように見えるが、
それは私たちが客だからである。
輝いているものというのは、裏で並み大抵ではない努力をしているから輝いているのである。そんなところまで気を使うの??というところまで気を使っている。営業マンとしてはちょっと見習わないといけないと感じました。
ただもう少し細かいところを知りたいかなとも思う。
帝国ホテルの流儀、ロビー編、ベルボーイ編、ベッドメイキング編、料理長編・・・みたいな。それぞれが一冊本書けるくらいの努力をしてるんじゃないかと感じました。
Posted by ブクログ
帝国ホテルの元社長が、温かい目線で語る自分史&帝国ホテルの豆知識。著者の父親も、欧米でホテル修行をして帝国ホテルに就いたという。親子2代の世襲に甘んじることなく、帝国ホテルを愛情を持って育ててきたことが伝わってくる一冊。
びっくりしたのはランドリーサービス。運ばれてきた洗濯物の素材と生産地を判別し、それに合わせた洗濯方法をしているという。ホテルのランドリーサービスは付属のようなものだと思っていたけれど、ここまでやっているのならば、その辺のクリーニング屋さんに出すよりも良さそうだ。
お客様に言われた1クレームは、きっと多くの方々の意見だと思って常に改善する姿勢、頼まれたことは決して断らない姿勢、常にお客様の望んでいることだけをさりげなく行なう姿勢。ゆっくり見たいのに、あれこれと興味のない商品の説明をし続ける、昨日のショップの店員さんにも読んでもらいたい一冊だと思った。