【感想・ネタバレ】誘拐児のレビュー

あらすじ

終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。≪使い古しの新圓(しんえん)で百萬圓を用意しろ。場所は有楽町カストリ横丁≫という脅迫状に従い、屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子どもを連れて逃げてしまう。そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、再びこの誘拐事件が動き出す。第54回江戸川乱歩賞受賞作。(講談社文庫)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

終戦翌年の夏、五歳の男児が誘拐された。百萬円の身代金とともに男児の行方も不明のまま未解決事件となる。
15年後、顔を潰され惨殺された若い女性の遺体が発見される。
ある病院で母親を看取った二十歳の青年、良雄とそこに勤める年上の恋人の幸子。
死に際に母親から、お前は誘拐された子供だと打ち明けられ動揺を隠せない良雄。
戦争から戻った父親は身体を壊しすぐに亡くなった。
それからは戦後の混乱した時代の中、倒れるまで働き育て上げてくれた母親。
15年前に本当にあった誘拐事件、戦地から帰ってきた父親の戸惑う視線、母親が亡くなるまで知らなかった叔母の存在、背中に押し付けられたいくつものタバコの跡。
あの母が本当に自分を誘拐した犯人なのか、身代金を手に入れていたら何故あんなに貧しい子供時代だったのか?本当の両親は誰なのか?
恋人の幸子と母親の過去をたどってゆくうちに、最近起きた事件で殺害された被害者との繋がりが見えてきた。
時効が迫る中、誘拐事件と殺人事件を追う刑事。15年前の真相とは。 

闇市が頻繁に行われていた有楽町のカストリ横丁。時代背景を想像しただけでも、生き残っていくためには善人でも悪人になったはず。
土砂降りの中、自分だけ迎えが来なく雨が弱まるのを待ってた良雄。
誰も居なくなった校庭をボロボロの雨傘をさして遅れてきた母。謝りながらブラウスのお腹の部分に冷たくなった良雄の両手をくるんで肩を抱いてくれた母。

真相に近づき、幸子と良雄に危険が及んだ時の緊張感に何度もハラハラした。
良雄の母親のしたことは許されないのだけど愛情が上回る話だった。

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2026年09月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2つの事件がどう交わるのか、そして、結末は…一気読み。

まさかあの人が…の展開には驚かされたし、良雄のことについての着地はすっきりした。

0
2022年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ひさしぶりにミステリを読んだ気がします。
2008年乱歩受賞作。
乱歩賞ってほんとハズレがないですね。

戦争末期の誘拐事件がからむ昭和30年代の殺人事件という設定がいい。
登場人物が少し多いけど(刑事さんは1組でもよかったかな)、それぞれの個性が出てるので覚えやすかったです。
いろいろな角度からいろいろな人がそれぞれの目的でアプローチして、それが過去にあった一つの事件に集約され、その真相にたどり着く。
なんていうか、ミステリの醍醐味を味わせてくれる作品です。
物語中の伏線もきっちり回収してるし。

最後がちょい説明調(2時間ドラマの最後の10分みたいw)なのと、ちょっとご都合主義的は出会いもあるけど、まあ許せる範囲でした。
謎解きとスリルとサスペンスと感動。
ぐいぐい引き込まれて一気に読みました。

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2014年08月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

誘拐児/翔田寛:第54回大賞受賞。2008年。
戦後の焼け野原。闇市。飢えた大人の死体が転がっていた頃。食べるだけで必死だった時代。
自分の母は本当の母じゃない。自分は誘拐された子なのでは。
そうだったんだけど、誘拐したのは母じゃないし。育てたのは母だし。
不謹慎だが、戦前戦中戦後は物語作りに最適だと思う。筆力、表現力、粘り強さがあれば

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2019年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後にグングンっと、色々謎解明するあたり、
なんか江戸川乱歩賞っぽかった。

前半ぐっとスリリングな展開で引き寄せられた割には、
とちゅう誰た感じがするかなあ。

その分最後がちょっと急すぎた感じを受けた。

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2013年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【背表紙】
終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。
《使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有楽町カストリ横丁》という脅迫状に従い、
屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子供を連れて逃げてしまう。
そして15年後、とある殺人事件を切欠に、再びこの誘拐事件が動き出す。

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男の人が書いた本って感じw
始めは、少し退屈でダラダラと読んでいくうちに、
中盤以降辺りから徐々に面白くなりひき込まれていきました。
設定がしっかりしているなーと感じながら、終盤はグイグイ読み続けました。
結末は、綺麗なのですが、、、なんというか、、、。
終盤にひき込まれたからか、オチがあっけないというか、、、
もっとスカッとしたかったですぅ。

0
2012年11月25日

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