あらすじ
アウト老(ロー)とは、はみ出し老人のことなり。
大人げないまま新型高齢者となったみうらじゅんの珍妙な日常や妄想、愛のメモリーがてんこ盛り! 息苦しい社会に風穴を開ける珠玉のエッセイ集。
おさるのジョージがどんな騒動を起こしても怒らない“黄色い帽子のおじさん”を見習おうとする「ありがたき無怒菩薩」、二十歳になったレッサーパンダの風太くんに約20年ぶりに会いにいく「真夏の再訪」、トム・クルーズと彼の母との会話を妄想する「オカンとトムと、時々、バイク」、浪人生だった1978年にボブ・ディランの来日コンサートのチケットをプレゼントしてくれた彼女との思い出「君が僕にくれたもの」、突然届いた”叶美香と申します“というメールにドギマギする「ファビュラスなメール」、毎晩いっしょに寝ている鹿の抱き枕の気持ちになって綴った「夜な夜な抱かれています」ほか、笑えてたまにキュンとくる95本のエッセイを収録。
著者の「アウト老」な生き方や思考を参考にすれば、人生が面白くなること間違いなし!
「週刊文春」人気連載を書籍化。
※電子書籍版は、写真がカラーで収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
週刊文春連載のエッセイ『 人生エロエロ』を加筆修正したもの。「アウト老」という造語も秀逸だが、くだらないものへの執着が素晴らしい。下ネタも多いがほぼ同世代としては懐かしいネタも満載で楽しめる。エロスクラップブック800冊というのもすごいし、くだらないものを大人買いするのや映画のパンフレットを必ず買う習慣など学生のころから続けるとすごいコレクションになっている。著者も書いていたが、本当に将来貴重な資料になるのではないかと思う。
Posted by ブクログ
いいなぁみうらじゅん。
アウト老になって耳に蝉を飼っていようが、細かい字が読まなくなろうがみうらじゅんは不滅だった。
この生き方を貫いてほしい。言われなくてもそうすると思うけどね。
Posted by ブクログ
みうらじゅんさんが自分より年上で良かった。カスハガ、いやげもの、とん祭り、シンス、そして歳をとる不安=老いるショックなど…全部が全部、私の日々のなんでもない、いや、若干情けない、いや、かなりつまらない、いやいや、最悪かもしれない、そんな私の人生に「色」をつけてくれました。私は大昔、みうらじゅんさんの事務所に仕事で行くことができて、その時のこと今でも忘れません。
おもしろきこともなき世を
おもしろく
住みなすものは心なりけり
高杉晋作か、みうらじゅんかってくらいです。今目の前に見える事象をそのまま見ないことこそ、楽しく生きる術だと思うんです。
でも私はバカだから、そのまま見つめてしまう。そして、未来を悪い方に考えがちです。
だから、みうらじゅんさんの文章を読んで、時々みうらじゅんさんの眼鏡をかけさせてもらうんです。その景色は「世界って面白いもので溢れてる!」です。
今後は「アウト老」を目指します。
読んで良かった。
Posted by ブクログ
みうらじゅんさんが老いについて考える本?
みうらじゅんさんなら、楽しく老いる方法を教えてくれるだろう!と期待して読んだ。
とてもとてもふざけていた(いい意味で)。期待していたような、楽しく老いる道しるべなどはなかった。
でも、めちゃくちゃで楽しかった。
読んでいると、人生に悩み、老いに恐怖している自分がバカらしく思えてきて元気がもらえる。(みうらじゅんさんは人に元気を与えようなんて意図していないと思うが)
自分は少し下の世代だけれど、みうらじゅんさんのようにおもしろおかしくふざけたアウト老先輩がいることをしあわせに思う。
みうらじゅんさんのワードって真似したくなります。
・DS(どーかしてる)
・不安タスティック!
・老いるショック
・死ぬまでキープオン・エロスク!(、、、その辺りに報告、、、)
・似なを絵
[その他]
故郷のさざえ堂が出てきて嬉しかった。
え?同じような建物が都内にもあるの?
私も行ってみようかしら?みうらじゅんさんの聖地巡礼になっちゃうな。
20250714
Posted by ブクログ
みうらじゅんさんのエッセイ集です。時々声を出して笑ってしまいました。みうらじゅんさんの斜め上に行く世界を覗き見できる一冊です。
『あさりちゃん』の宝庫
などは、老後の散歩目的の参考にさせていただきたいと思います。こち亀でもドラゴンボールでもそれなりの大作であれば、あさりちゃんにこだわらなくてもいけます。
みうらさんの絵もこの本で、鑑賞できます。
Posted by ブクログ
みうら氏が「アウト老」なんて言ってしまう年齢になっていたことに驚きましたが、ゆるっと読めて、笑えます。つい昔の漫画『高校生無頼控』や『肥後ずいき』を検索してしまった自分も、DS(どうかしてる)だなと思いました。
何者でもなく、たまたまこの世に声を受けただけ。
“たまたま”という感覚をいつも心に留めておくと、普通のことも、普通じゃないことも、面白ければどちらでもいい。
面白くするのも、つまらなくするのも、自分次第。
「いつも心に“たまたま”を」。そんなアウト老。
Posted by ブクログ
「人生エロエロ」文春のコラムまとめたものだった。てっきりアウト老になるにはどうしたらいいのか?みうらじゅんからなら教えてもらいたいと思い会得できるのかと思ったら。
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この方のことはあまり知らなかったけど、本を読む限り素敵な歳の重ね方をされているなと感じます。どうしょうもないことに力を入れることができるのは楽しそうだ。楽しく歳をとることにしよう。
Posted by ブクログ
「人生エロエロ」に加筆修正をしたエッセイ。初老化世代の筆者の老いるショックを赤裸々と綴るもオチが弱く前作を読んだ時の新鮮味も無くイマイチかなぁ。
○玉工場の件は、前作では笑えて好きな小話だが、老いるショックを迎えた本作ではイマイチの小話となっていて残念。。
Posted by ブクログ
イラストレイターのみうらじゅんさんは、ボブ・ディラン熱愛家である。日本編集のベスト盤「DYLANがROCK」のジャケット・デザインも担当した。学生時代に『アイデン&ティティ』を手に取ったのは、いろんなモヤモヤを抱えながら、ディランのカッコよさに憧れる自分とどこか波長が合うと感じたからだろう。その後、田口トモロヲさんとの共著『ブロンソンならこう言うね』も秘かに読んだ。みうらじゅんさんの本は、なぜか大っぴらに読むことが出来ない。思春期男子の「恥ずかしさ」を思い出させるからだ。
みうらじゅんさんはその後も、「見仏記」や「マイブーム」の仕掛人として大活躍。「ゆるキャラ」という言葉も発明し、21世紀日本の文化を牽引している。すごい。精力絶倫である。そして67歳の今も「アウト老」として「老いるショック」に立ち向かっている。見習わなくてはならない。
それにしても「アウト老のすすめ」とはよく言ったものだ。気力体力の衰えに悩む高齢者に夢と勇気と開き直りを与えてくれる。「人生エロエロ」という週刊文春連載の原タイトルそのままだったら買わなかったかもしれないが、このタイトルに惹かれて思わず書店のレジに向ってしまった。
でもやっぱり電車の中で読むのはちょっと恥ずかしい。これは自分がまだ「若さ」と「純粋」を保っているから、ということにしておこう。
Posted by ブクログ
これ、週刊文春連載だった「人生エロエロ」の加筆・修正なのね。タイトルが違うのでわからなかった。半分ほどは連載で読んでいたので、あまり新鮮味はなかった。みうら氏の視点はいつもユニークで面白いが、エッセイとしての基本・起承転結があまりできておらず、散文な印象。
Posted by ブクログ
ファンでは無いのですが、
何故か気になってしまう、みうらじゅん氏。
振り返ったら『「ない仕事」の作り方』や『ラジオ ご歓談!』も読んだし、YouTubeも登録してる。
毎年年末にYouTubeで発表される「みうらじゅん賞」も密かに楽しみにしてる。
2023年に受賞した『ミーガン』。
ミーガンの事は本も書いてある。
みうらさんの話を聞いて、私も映画を観たんだった。
ちょっと嬉しかったのは、
本のとある章を読んでた時、本に出てくる場所に、偶然にも私もいた事。笑っちゃいました。
健康に気を付けて、今後も活躍して欲しいです。
Posted by ブクログ
みうらじゅんってやっぱり視点が独特だよなぁって感じる。エッセイ?が好きな著者は普段の生活の切り取り、感じ方が上手く自分の世界を広げている方が多い。
しかしみうらじゅんは元の考えが独特過ぎて(いい意味)多分そんなに意識しなくても日々の考えや話題を書いてくだけで面白い本になるのではないか?
勿論推敲、技術を重ねているとは思うが
ユーモア溢れるおじさんが好き。
Posted by ブクログ
週刊文春で連載「人生エロエロ」の加筆、修正したエッセイ集
ゆるいのも持ち味であるが、あくまで週刊誌連載で、タイトルや他の著作からはあまり期待しない方がよいと感じた
Posted by ブクログ
仕事やプライベートで、少し心が疲れたら
真っ先にみうらじゅんさんのYouTubeを漁って観る!!!!!電車の中でマスク越しに笑いを堪えるのに必死、でもそんな感じもまた好き!!!!!
そのくらいにみうらじゅんさんが好きだし、天才だし癒しの存在として(糸井さんごと)愛してやまない私です。(なんの宣言)
そんな私ですら、……途中で飽きてしまって、
なんか、やらなきゃいかんこと他に沢山あるし、積読本も山盛りあるのに、これ優先で時間割いて読んでて、何やってんだろ私…ってなってしまった。www
イラスト観られるのは最高なんですが、
やっぱりみうらじゅんさんはしゃべってる方が良いのかな。あの、「~なんっすよ、へ(え)ぇ。」っていう、みうらさんの自分相槌が聴きたくて観てるようなもんなんで。
へぇ。
これからも大好きだけど、
(他の方も書いてたけど)この本はアウト老のすすめではなくて、エロエロエッセーの集約本だったから、それも残念だったかも。
出版社、ちゃんとして。(出版社のせいにする)
Posted by ブクログ
完全に「アウト老」のタイトル買いで、法事帰りの新幹線に乗り込む前に購入した。が、残念なれど期待していた「アウト老」なエピソードはあまりなく、昔の思い出話し(基本こじれたエロ)が多めで、あと定番の収集ものとか、まぁ、今の氏の年齢なら何をやってもアウト老なのかもだけど、面白いけど求めていたものとは違うんだよな感を抱えて読むことになった。