【感想・ネタバレ】夜の道標のレビュー

あらすじ

1996年、横浜市内で塾経営者が殺害された。
事件発生から2年、被疑者である元教え子の足取りは今もつかめていない――。
殺人犯を匿う女、窓際に追いやられながら捜査を続ける刑事、そして、父親から虐待を受けている少年。
それぞれの守りたいものが絡み合い、事態は思いもよらぬ展開を迎える。

日本推理作家協会賞受賞作。(解説)山田詠美

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Posted by ブクログ

ネタバレ

なんとも重く、最後まで重い…
この先、この子はどうやって生きていくのか…
描かれていないこれからが大変そうだ

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2026年02月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

父親に当たり屋をさせられている小学生「橋本波瑠」
波瑠の同級生の「桜介」
過去にお世話になった塾講師を殺害した疑いで逃げ続ける男
学生時代その男に密かな恋心を抱いていた「長尾豊子」
二年間行方が知れない殺人容疑の男を追い続ける刑事「平良正太郎」と「大矢」コンビ

それぞれの視点で描く物語。

殺害の動機は障害を持つ男が親の身勝手で不妊治療をさせられ、子供が出来なくさせられていたことによる悲しい真実。
旧優生保護法という現在では人権侵害ともとれる法律が関わっていた。

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2025年12月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4人の視点から物語は進んでいく。
父親の命令で危険な行為に手を染めざるを得ない橋本波留。そんな波留を放っておけず、友情を寄せる同級生・仲村桜介。人望ある塾講師が殺害された事件を追う刑事・平良正太郎。そして事件の鍵を握る過去を抱えた女性、長尾豊子。
この4人の物語が少しずつ絡まり、気付けば大きなうねりへと変わっていく。

その中心にいるのに、自分の視点では決して語られない男・阿久津弦。

1996年に起きた塾経営者殺害事件。通常の学校では居場所を見つけにくい子どもたちを受け入れていた個別指導塾・戸川塾。幼少期に阿久津はそこに通い、事件当時は35歳だった。目撃証言から犯人とされたが、嘘がつけず、曖昧な質問には答えられない彼が、どうして道標のような存在だった先生を殺めてしまったのか。その気持ちが知りたくて、ページを捲る手が止まらなかった。

物語の背景には、旧優生保護法や「不幸な子どもの生まれない運動」という、今では信じられない人権侵害が色濃く影を落としている。当時はそれが“正しいこと”として推奨されていたという事実に、胸がざわつく。登場人物たちが口にする言葉を前に、完全には同意できないのに、どこか理解してしまいそうになる自分がいて、それもまた苦しかった。

誰かひとりを「絶対悪」と切り捨てることができない物語だと思う。だからこそ、どうしようもない切なさが込み上げる。
ニュースでは決して表に出ない、それぞれの人生や背景がそこにはあって、本人の了解なしに物事が決められていく残酷さが痛いほど響く。罪は罪として重いのに、ただ裁いて終わりにできない。

読み終えて残ったのは、不幸な生い立ちを背負った登場人物たちが、どうかせめてこれからは幸福に向かって歩けますように。そんな祈りのような気持ちだった。

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2025年12月03日

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ネタバレ

中村桜介
小学三年生でバスケのクラブチームに入る。

橋本波留
身長が百八十二センチ。三歳でバスケを始めた。両親が離婚し、父親と二人暮らし。父親に当たり屋をやらされている。

長尾豊子
惣菜店の店員。三十代。両親が他界して一人暮らし。

野澤麻衣
惣菜店の店員。

近藤淳史
惣菜店の店員。

Qちゃ
高橋尚子に似てるからとつけられたあだ名。タイムセールでコロッケを大量に買う。

三田
ドラッグストアの店員。

平良正太郎
強行犯係。巡査部長。主任。井筒とは馬が合わない。

大矢啓吾
強行犯係。巡査。

青木
警部補。正太郎の同期。

福田
去年正太郎と同じ巡査部長に昇進。

井筒
課長。正太郎の七期上の四十八歳。

柴崎
正太郎がタッグを組んでいたベテラン刑事。春の異動でいなくなった。

戸川勝弘
五十四歳。横浜市内で学習支援業を営む。被害者。

中谷雅子
殺害された戸川の第一発見者。

阿久津弦
戸川殺しの被疑者。建設作業員。戸川の塾に通っていた。豊子の家の地下室に住む。

加藤大輝
阿久津が塾の前に立っているところを母親の祐子と目撃。

加藤祐子
大輝の母親。

脇田
井筒の前の課長。

橋本太洋
波留の父。元証券会社の実業団のバスケットボール選手。

おばあさん
波留をはねた。

玲人
戸川の塾に通っていたダウン症の子。

上原剛史
豊子が中学の頃の問題児。

伊藤洋司
上原に笑い者にされる。阿久津に助けられる。

真木実和
阿久津の元妻。旧姓田島。

早瀬顕一
私立高校の教師。江木の高校時代の後輩。

岡野
桜介の学校の先生。

小高
桜介の学校の一年生の先生。

江木達雄
阿久津の元同僚。

森川茜
江木が幹事だったバーベキューの参加者。桝本の職場の同僚。

高峰幸也
江木が幹事だったバーベキューの参加者。

桝本洋子
江木が幹事だったバーベキューの参加者。江木の高校時代の後輩。

達也
桝本の息子。

真木晋助
実和の再婚相手。

豊子の元夫


波留が転校してくるまで桜介と一番仲が良かった。

阿久津の母

平山幸子
戸川の塾に在籍していた。

喜田川
バスガイド。

梅原友希
児童会の書記を務め、いつもハキハキしている。

渡辺千佳子







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2026年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

新進気鋭のイヤミス作家というイメージから読み始める。
4人の視点から変わる変わる描かれる日常風景に「一体どういう系統の話なんだ…」と困惑気味だったが、中盤になり話が見えてくる。

大きなトピックは殺人犯の阿久津を匿う豊子と父に当たり屋をさせられている波留の2つ。
これが最後、どう収束するのか期待したが若干のご都合主義な感じもあるがそこそこ面白かった。

波留と同級生の桜介が彼を救いたい気持ちとは裏腹に無力で親や先生を頼らざる得ない行動や逆鱗に触れる発言がリアル。また、殺人犯の阿久津の人間性の欠落した受け答えも心に残る。

まあ、インパクト薄めの話なので多分忘れちゃう部類の小説ではあるが…。

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2025年12月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芦沢さんの本は初めて。スケールは大きくないがよくまとまっていた。最近犯人当てのものばかり読んでいたが、こういった動機を探るストーリーに、過去の優生保護法の暗闇を重ねた展開が重みを与え、こんな小説もいいなと思えた。当たり屋ケンちゃんのような小学生のパートは、構成としての脆さもあるし、警察側の深堀りは今一つだけど、全体として読み心地は悪くはなかった。タイトルは、あ、こういうことだったのかと思わせることで秀逸。

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2025年11月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

刑事が職場で冷遇されているという設定、阿久津を匿う女は物語上必要不可欠だったのだろうか?
2人の性描写は阿久津が強制不妊施術を受けさせられていたことの伏線でもあると思うけど、生々しさが少ししんどかった。
桜介も小学生と思えば不自然な言動ではないだろうけど、友情というかもはや執着に近い気がする。

語の根幹に関わっている旧優生保護法という重いテーマも、扱いきれているのかよく分からない。

阿久津と波留の関係性は良かった。

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2025年11月15日

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