【感想・ネタバレ】嘘つきたちへのレビュー

あらすじ

過疎化が進んだ町で小学校時代を過ごした大地は、二十年以上前の卒業以来初めて東京で同級生二人と再会する。虫取りやスイカ割りなどのノスタルジックな思い出話は、自然と五年生の時に起こった事故の話に移っていく。リーダー格の少年・翔貴が沼に落ちて昏睡状態となり、目覚めぬまま最近亡くなった水難事故の真相とは? 第一回創元ミステリ短編賞受賞作「嘘つきたちへ」など、全五編の“嘘つきたちの競演”。注目新人のデビュー短編集。※本電子書籍は、『嘘つきたちへ』(ミステリ・フロンティア 2025年5月初版発行)を電子書籍化したものです。/【目次】このラジオは終わらせない/ミステリ好きな男/赤い糸を暴く/保健室のホームズ/嘘つきたちへ

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

すんなり終わらない感じが心地よかった。それだけでもネタバレになりそう。
話はすっきりしない感じはあるけど、謎が残ってとかではないので、読んだ!っていう感覚があって満足する。

0
2025年08月20日

Posted by ブクログ

短編集。タイトルが全ての内容に共通しているようで秀逸。ちょっと嫌ミス展開もあったけれど、十分楽しめた。最後の話は、嘘がバレるリスクが高すぎるんじゃないかと心配になる真相だった。

0
2025年07月26日

Posted by ブクログ

ミステリーばかりの短編集。面白かった。
どの話も読みやすく安定感があった。
一番好きなのは「保健室のホームズ」
子どもらしい可愛さと、子どもならではの怖さが同居していた。

0
2025年11月12日

Posted by ブクログ

文句なしに私は面白かったー。
どの話も引き込まれて、どの話もラストにそうだったのか!と思わさせれ次の話はどうなるんだろうと読むのが楽しみだった。
でも「ミステリ好きな男」はちょっとだけ違ったかなー。面白いし予想外なんだけどこの話だけリアリティが長い気がした。

0
2025年11月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過疎化が進んだ町で小学校時代を過ごした大地は、二十年以上前の卒業以来初めて東京で同級生二人と再会する。
虫取りやスイカ割りなどのノスタルジックな思い出話は、自然と五年生の時に起こった事故の話に移っていく。
リーダー格の少年・翔貴が沼に落ちて昏睡状態となり、目覚めぬまま最近亡くなった水難事故の真相とは

0
2025年10月28日

Posted by ブクログ

あなたも必ず騙させる短編小説。

5つの短編小説ですが、全てが面白かったです。
まさに想像の先をいくミステリー小説でした。

普通に読んでいると必ず騙されます。
そんな不思議な感覚にさせてもらえました。

ミステリー好きには推せる本です。

0
2025年09月17日

Posted by ブクログ

どんでん返し連発!“嘘つきたち”に足元をすくわれまくり。最後まで気が抜けない短編集。デビュー作とは思えないエッジの効いたプロット。攻めとるなー。今後の活躍が楽しみな本格ミステリ作家さんが増えて嬉しい。

◆このラジオは終わらせない
ラジオ生放送中にこんな入り組んだ謎を解けるかいな?というツッコミはあるが、舞台設定は斬新。

◆ミステリ好きな男
人里離れた館に集まった面々。やがて事件が起きて…
クローズドサークルにおけるフーダニットものと思いきや、四転五転の展開に酩酊。

◆赤い糸を暴く
赤い糸が見える女の話とそれを聞いた女性の運命は…
わずか20頁のショートショート。毒気ある一撃がたまんない。

◆保健室のホームズ
安楽椅子探偵による日常の謎ミステリ。小学生同士の微笑ましい探偵ごっこに見えるが…やはりそうきたか。咲原先生のように優しく見守ってくれる先生がいる保健室なら、居心地良いよね。

◆嘘つきたちへ
過疎地の小学校で共に過ごした幼馴染達との久しぶりの再会。当時起こった水難事故の話題になり…
表題作の本篇がやはり一番完成度高い。一撃で終わらないワンツーにまたしても脳震盪。伏線も効いてる。

創元ミステリ短編集受賞(2023年)

0
2025年09月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

短編ミステリー5作
ライトな文章で読みやすいが、ミステリーの本質が詰まった作品ばかりだった
本の題名にもなっている作品、子供の頃の罪を大人になっても皆抱えている話
最後へどんでん返しありで、黒幕が明らかになる
シンプルだが面白い作品だった

0
2025年08月22日

Posted by ブクログ

嘘を現実にされた生活の中で暮らしているのかもしれないと思ったら、今見えている景色が全て疑わしくなってきた。

0
2025年08月17日

Posted by ブクログ

最後に、あれ?とか、ん?と
嘘にしっかり騙されてしまう

短編それぞれ個性があって、どれも楽しかった。
1番は二転三転するのに翻弄された
「このラジオは終わらせない」かなぁ。

0
2025年08月11日

Posted by ブクログ

ハイレベルな短編集であり、創元連作でない短編集でなおかついろいろな騙しとどんでん返しあり面白かった。

2980冊
今年208冊目

0
2025年08月08日

Posted by ブクログ

第1回創元ミステリ短編賞受賞作。
王様のブランチでも紹介されて気になっていたので。

小学校卒業以来初めて東京で再開する同級生3人。ノスタルジックな思い出話は、自然と5年生の時に起こった事故の話に移っていく。リーダー格の少年・翔貴が沼に落ちて昏睡状態となり、目覚めぬまま最近亡くなった水難事故の真相とは…

表題作『嘘つきたちへ』を含む、嘘をテーマにした5話からなる短編集。それぞれ雰囲気が違う短編でありながら、全ての話でしっかりどんでん返しがあり、毎回驚かされた。イヤミス的な話が多かったけど、1話目の『このラジオは終わらせない』が切なかったな〜

4話目の『保健室のホームズ』で、保健の咲原先生の言葉が優しくて素敵だった。

「他の誰かじゃなくて、自分と比べてみて。保健室の中で、話し上手になった。今度は教室でもそうなれるかもしれない。だって湊斗くんは、もう、一つ前に進むことができたんだから」

こんな保健の先生がいたら、きっと毎日通ってしまうよ。笑

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

短いながらも意外な展開で楽しませてくれるミステリー短篇集。
登場人物たちの“嘘”がストーリーをより面白くしているし、くるりと反転させてしまうアイデアがとても良い。
各話に驚きを感じたけれど、特に『赤い糸を暴く』は心温まる話だと思った直後に急転してゾワッとさせるので好き。

0
2025年07月27日

Posted by ブクログ

懐かしさと不穏さの絶妙なバランスが見事! 巧妙な謎解きが楽しめるミステリー短編集 #嘘つきたちへ

■きっと読みたくなるレビュー
新人先生のミステリー短編集、個々独立した作品で気軽にミステリーを楽しめますね。バラエティに富んだシチュエーションで読んでて飽きないし、切り口も目の付け所がいいんですよ。

さらに謎解きもかなり巧妙、手が込んでて面白い。読み手が意識をしていないところから騙すといったような、手品でいうところのミスディレクションをかけるのが上手い作家先生だなーと思いました。

■各短編の簡単レビュー
●このラジオは終わらせない
ラジオブースで放送中、お笑い芸人の一ノ瀬は今日も放送作家の山田と共に番組を盛り上げる。聴取者からのお便りに違和感を感じた二人は…

リスナーからのネタを読む読まないで揉めるんだけど、思った以上のところに着地する。こんなにもエモい話になるとは思わずに唸った。

●ミステリ好きな男
土砂降りの雨の中、山の洋館に集まった6名。ミステリ好きの瑛太は、何や嫌な予感がしている。ある時ひとりの女性が逃げ出すと大きな銃声が聞こえくる。 館の主人が語り始め…

ごりごりのクローズドサークルの状況で読んでて楽しい。しかしこの作品も物語は鋭角に展開される。驚かされる真相というより、凝った真相という印象。

●赤い糸を暴く【おすすめ】
新幹線で隣り合った女性から、私は赤い糸が見えるという不思議な話を聞く。男女の運命的な関係性があると、赤い糸で結ばれているのが見えるらしいのだが…

幻想的なエピソードに吸い込まれそうになる作品、こんなの大好き。ミステリーとしても分かりやすく、世にも奇妙な物語で映像化を希望したくなる。

●保健室のホームズ【おすすめ】
小学五年生の湊斗は、保健室登校している同級生の朔太郎と一緒に給食を食べる当番になった。すぐに仲良くなった二人は、朔太郎の探偵小説好きが高じて、学内の謎を解き始める。ある日、湊斗の体操服が盗まれてしまうという事件がおこり…

タイトルとおりの物語。登場キャラの少年たちと保健室の先生が微笑ましい、少年時代を思い出しちゃうね。しかしこんな結末が待ち受けているとは… 少し切ない気持ちになるが、少年たちの未来は明るそう。

●嘘つきたちへ
かつて小さな村落に住んでいた幼馴染が20年ぶりに集う。幼い頃の思い出話に花を咲かせるも、亡くなってしまった友人の話になり…

どこか懐かしい気分にさせつつも、そわそわさせる不穏さも持ち合わせている物語。この作品を読めば先生の強みがわかりますね。語りでぐいぐいと読ませつつ、だますところでは十重二十重に仕掛けてる。やられました。

今後も期待しちゃう作家先生ですね、楽しませていただきました!

0
2025年07月07日

Posted by ブクログ

嘘の裏にはその人の本心が隠れている。だから、面白い。「保健室のホームズ」は読みながら、シリーズ化したらいいのにと思うくらい楽しんでいたのに、最後の展開は驚きだった

0
2025年06月23日

Posted by ブクログ

色々なテイストやテクニックが詰まった短編ミステリー。長編作品になったら、どんな手法で仕上げてくるのだろうか、と気になりました。

0
2025年09月15日

Posted by ブクログ

誰がどんな嘘をついているのかを堪能出来る5編。

ラジオ番組の放送をしながら、ある犯罪の真相が明らかになる『このラジオは終わらせない』
嵐の山荘に閉じ込められた5人の男女の運命は『ミステリ好きな男』
赤い糸が見えるという女性の不思議な話から導かれる真相は『赤い糸を暴く』
保健室登校をしている転校生と、彼と給食を一緒に食べる担当を任された児童との交流の先には『保健室のホームズ』
小学生時代に自分たちを抑圧していたリーダー格の少年が事故死した事件について語り合う『嘘つきたちへ』

予想がつく部分と、その先を行く部分があり面白かった。
一番好きだったのは『ミステリ好きな男』と『保健室のホームズ』。
5編とも後味が悪いのに面白かった。
また楽しみな作家さんが現れた。

0
2025年09月13日

Posted by ブクログ

回りくどい。
面倒くさい。
まどろっこしい。
そんなことを思いながら読んでいるうちに
なぜか、その不快感がくせになる。
罪を犯したり、暴くことが目的ではなく
個人的な思いを満たすために
罠にはめていく手順や方法、そして執着が
ちょっと異常…
読後も詐欺にあったような気分で
すっきりしないのに
また別の不穏な物語と出会いたいとも思う。

0
2025年08月22日

Posted by ブクログ

表題作を含むミステリ短編5編。
ちょっと腑に落ちない部分もあるけど、各作品でテイストも違うし、ひねりもあるのも面白い。
今後に期待したい作家さんです。

0
2025年08月02日

Posted by ブクログ

5編からなる短編集。『嘘つきたちの共演』と、銘打ってるだけあってそれぞれの物語の、登場人物たちの「嘘」がとても興味深かった。ラストは胸スカではないけれども面白かったです。

0
2025年06月14日

「小説」ランキング