あらすじ
教科書選びから単語暗記まで、なぜ私たちは語学に躓いてしまうのか。
スラスラ読めてコツが身につく、「ここまでやればいい」がわかる。
100の言語をあやつる若き天才学者による、外国語学習の決定書!
どんな言語にも使える!
挫折知らずの
外国語独習50のルールを大公開!
【本書の主な内容】
●ウサギではなく意識してカメになる
●机に座る勉強からはもう卒業する
●「和訳だけ、作文だけ」の教科書はNG
●巻末の語彙集と変化表はマスト
●教科書の一周目は「速く浅く」
●ノートは書き散らすためにある
●文型優先型と活用優先型を知る
●「文の中心は動詞」が鉄則
●写経は最強の暗記法と心得る
●フレーズ音読で暗記効果アップ
●発音の鍵、「サンディ」を制する
【目次】
はじめに
第1章 世界の言語地図
第2章 外国語習得の心構え
第3章 教材はこうやって選ぶ
第4章 独習の秘訣~文法編~
第5章 独習の秘訣~読解、暗記編~
第6章 独習の秘訣~会話・発音、発展編~
終章 多言語学習のすすめ
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Posted by ブクログ
よくSNSを拝見していて、ずっと読みたいと思っていた本。
独学で外国語を学んでいく際にどのように学習していけば良いか、ノウハウがたっぷり書かれており、たいへんためになった。
以下、ドイツ語学習に新たに取り入れたいことを挙げる。
・暗記アプリを活用する。
・単語を覚えるときは文やフレーズで書き取りを行う。
・例文を複数個並べ、書き写しや音読を行って活用例に慣れる。
・テキスト1周目は速く浅く、2周目は丁寧に、を心がける。
・会話力を上げるために、作文力を鍛える。
・文章をすばやく組み立ててアウトプットするために、例文をたくさん音読する。
・「やさしい日本語」を参考に、言いたいことを言い換える練習をする。
・非母語話者と会話練習をする。
以上の学習法はもちろんだが、私にとっては、学んでいく際の心構えのような部分もたいへん励みになった。
・語学における失敗とは、途中で諦めてすべて放り出してしまうこと。究極的には、その一点に尽きます。途中でやめさえしなければ、いくら怠けようが語学力は進歩します。(P10)
・高いレベルに到達できなければ語学学習には意味がないというのも極端な考えです。上級レベルに到達しにくいからといって、年齢を重ねてから語学を始めても意味がないということにはなりません。外国語を極めるのではなく、その言語の学習を楽しむことや、コミュニケーションをとることを目標にするのであれば、何歳からでも遅くはありません。語学を始めるのに年齢制限などないのです。(P63)
・語学学習において、「語楽」の実現を妨げるような行為は悪です。語学に限らず、楽しんで勉強できていることに対して、「〇〇なんて勉強して役に立つの?」という質問をされることがあります。私自身も経験があります。これほどの水差し発言はありません。
草野球を楽しんでいる人に対して、「なんで趣味で野球なんかやってるの? なんでプロ野球を目指さないの?」と言う人はほとんどいないでしょう。語学も草野球と同じように、趣味として楽しむという選択肢があっても良いはずです。ところが、語学のような「実用的なスキル」と認識されているものでは、「やるからには必ず活用しなければならない」という発想に陥ってしまう人がいます。
〈略〉
語学には実用的な面があるし、それも大事なことです。しかし、実用性は語学のひとつの側面でしかありません。生まれも育ちも自分とは違う他人のことばに触れられる側面、自分の思考をことばにして紡げる側面、きれいな文字やきれいな本を鑑賞する芸術的な側面、自分の進歩を実感しやすい側面など、語学にはたくさんの魅力があります。語学はただの技能やスキルではないし、実用性は語学の本質ではないのです。
これから語学の世界に踏み込もうとする人には、そのすべての可能性を追求する権利があります。仮にスタート地点が仕事上の必要性であったとしても、学習が軌道に乗るにつれて楽しさを感じられるようになってくるかもしれません。仕事として英語、趣味として古代エジプト語を勉強するような人がいても良いじゃありませんか。面白いですよ、古代エジプト語も。
語学の可能性は無限大です。仕事に活かすのもよし、趣味として楽しむのもよし、仕事と趣味の両方にするのもよし。世界には80億人の人間がいるのですから、語学との付き合い方も80億通りあって良いはずです。(P210〜212)
・実際に仕事に使えるかはともかくとして、どんなことでも勉強してきてよかったと思う機会は必ずあります。自分の興味関心の赴くまま、好き勝手に勉強していきましょう。自分の人生は自分自身の手で飾り付けるものなのですから。(P215)
自分の好きなことを勉強したっていい。
継続さえできていたら大丈夫。
そう前向きな気持ちになれる言葉とたくさん出会い、とても励まされた。
これから先、ドイツ語を学んでいく中で立ち止まってしまうときが来たら、この本を読み返したいと思う。
Posted by ブクログ
多言語を学ぶと英語を相対化できる。
辞書を引けば読める、会話なら例文が頭に入っていて、聞き取れる。
外国語学習はうさぎにならない、亀のペースを維持する。無理をしないで長続きさせる。
勉強時間がゼロになることは避ける。duolingoのようなアプリ、一日2~3行の書き写しや音読、など。
書籍教材がいい。YOUTUBEは進めない。新しい教科書を使う。文法重視のものを。
ニューエクスプレス+、しっかり学ぶシリーズ、本気で学ぶシリーズ、ゼロから始めるシリーズ、teach youselfシリーズ。
電子辞書を使う、有料のアプリでもいい。weblioなど。
自分だけの語彙集を作る。Ankiのような暗記アプリに入れる。
ノートは書き散らすためにある。記憶の補助として使う。
文法は一回で理解しようとしない。何回も読む。辞書の例文を利用して覚える。
翻訳と読解は似て非なるもの。
初級レベルでは精読を有線数r=精読できないものは速読もできない。精読ができるレベルの英語力があって速読ができる。慣れてきたら速読。速読力とは要約力。
読解練習として作文。
教科書を2回終えたら出現頻度が高い構文を意識する。
Ankiはいろいろな手段で。隙間時間を利用できるように工夫する。
写経は最強の暗記法。ウォーミングアップに適している。勉強の最初に写経する。
DUO3.0、速読英単語、英単語ターゲットの例文を音読する。早口言葉で練習するのは意味がない。
自分で発音できない音は、他人が喋っても聞き取れない。オーバーラッピング、ディクテーションなど。例文を作ってたぬさんの音読を練習する。
基礎を固める、は初級の教科書を何回もやる、のではない。
飽きるのは成長しないから。挫折とは成長を実感できない自分に耐えられなくなること。結局、自分の成長を実感できることが一番の楽しみ方。
Posted by ブクログ
言語ってこんなにあるんだなーってことにまずびっくりしました。
その言語によって、学び方は少し違うのかもしれませんが、多言語を勉強する際に注意することなどもわかりました。
ネイティブとの会話は効果がない、非母国語話者、つまりその言語を母国語としない、その言語を学んでる人との会話練習の方がハードルが低いから?が役に立つっていうのはちょっと首を傾げる感じではありましたが、面白い視点でした。
自分は一言語ですらまともにできないので、多言語をある程度マスターするっていうことがそこまで参考になりませんでしたが、色々と今まで読んできた言語学習とやり方が違っていて、読んでいて面白かったです。