あらすじ
中東の小国で起きた革命騒ぎ。そのどさくさに、莫大な財宝が消え去った……一方、英国でも有数の女子学園メドウバンク校に事件の影が忍び寄る。新任の教師が何者かに射殺されたのだ。犯人は校内に? その狙いは? 二つの事件は、どこかでつながっているのか? ポアロの推理が冴えわたる。
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Posted by ブクログ
ポアロシリーズはあと6冊。革命で身の危険を感じた中東ラマット王子は家宝の宝石を友人に託したが、飛行機事故で友人とともに死亡。宝石の行方は?そして話は一変する。イギリスの名門女子高メドウバンク校で、新任教師が何者かに殺害される。さらに、中東の王女が誘拐事件、第二の殺人まで起きる。1人の女子学生が宝石を発見し、ポアロに助けを求め一時避難する。殺人と宝石、登場人物の教師たちが癖ある人物で犯人を絞れない・・・色々調査したポアロが最後にはすべて解決した。ただ、この表紙絵は何だったんだ?今回も犯人予想、完敗。⑤
Posted by ブクログ
半分以上読んで、やっとやっとポワロさん登場!
なかなか出てこないから、ポワロさんの本を読んでるんだよね…?って途中不安になったよ。。
宝石に目が眩む人々…怖かった。
最後は本当に相応しい人のもとへ最良と思われる形で遺贈されて、本当によかった。
Posted by ブクログ
エルキュール・ポアロ・シリーズ
ラマット国で起きた革命。アリ・ユースフ王から宝石を託されたの友人ボブ・ローリンスン。姪であるジェニファーの持ち物に隠された宝石。国からの脱出中に死亡したアリ王とボブ。ジェニファーが入学した名門校メドウバンク。入学手続きの時にジュリアン・アップトンの母親が目撃した人物。アリ王の従姉妹シャイスタの入学。彼女に送られる荷物を監視するために庭師として潜入したアダム。何者かに殺害された体育教師スプリンガー。殺害現場の体育館。ジュリアとジェニファーのテニスラケットの交換。校長の秘書アンのアリバイ。校長の引退と後継者の噂。殺害されたドイツ人教師ヴァンシッタート。後見人の公爵が学校を訪れる日に何者かに誘拐されたシャイスタ。ジュリアに送られたラケットと持ち去られた古いラケット。ラケットの秘密に気がついたジェニファー。ポアロへの相談。犯人を強請ろうとし逆に殺害されたフランス人教師ブランシュ。
Posted by ブクログ
最初はポアロものだとは気が付かなかった。
アガサクリスティの分身は誰だろうかと思いながら読み進んだ。
ジュリアだろうか。
女学校のあり方を問うような内容があるが、
最後は急展開で、うまくついていけなかった。
Posted by ブクログ
これまでの作品の中で、トップクラスに犯人の目星がつかず、思考を巡らされた作品だった。
怪しいと思われる人が殺されたり、白と思われている人が実は怪しい人のうちの1人だったりと、面白い論理の展開だった。
Posted by ブクログ
宝石を巡るサスペンスの舞台は名門女子校!
とある中東の小国で革命が起こり、宝石が消えた。一方、ロンドンにある名門女子校では新しい先生と新しい生徒たちを迎える。新設の室内競技場で新任の体育教師が殺された。殺人事件が続き、外国の王女の誘拐まで起きた。ポアロは学校の危機を救えるか——。
面白い。ポアロはラストに少しだけ出てくるに過ぎないが、そのきっかけになる少女ジュリアの賢さと勇気が快い。しかもあのモーリーン夫人の関係者である。『マギンティ夫人は死んだ』を読んでいれば、ポアロがその宿でどれだけうんざりする目に遭ったか思い出せるし、しかもオムレツは美味しかった、とくるのである。ファン向けの描写だ。
登場人物たちの好ましい面が印象的なので、読後も気持ちいい。実務的で柔軟性もある校長、教職に対する強い想いを持つ先生、残念ながら道を外れてしまったベテランにも悩み苦しむ場面を与えて同情を誘う。生徒たちのいきいきとした会話や保護者の言動も、現代につながるところもあって面白い。ラストの宝石の行方もロマンティックで幸福な終わりだ。
ミステリ的には小粒かもしれないが、楽しい読書としては満足。
Posted by ブクログ
国外に持ち出された宝石と、メドウバンク校の殺人事件。
どの事象が宝石に関係するのか?
誰がどう絡んでるのか?
ポアロはいつ来るのか?
と言う部分を気にしながら読んでました。
Posted by ブクログ
これはポアロ作品に入れていいの?ほんとに最後しかでてこないし、冴えてる名推理!てほどでもない。いろいろな著名人の秘書を渡り歩いてるシャプラント、あたしはなっからこいつだと思ったもの。都合よすぎる経歴でしょ。閉鎖的な寄宿生の名門女子校、という場所設定はあまり時代のずれを感じなかった。西洋より東洋の少女のほうが年よりませてみえる、というのは?だったし、女性の年齢は膝で判断しろというくだりではおもわず自分の膝をみたわ……。全体としては、面白かった、クーデターに倒れた某国の正義の王子、彼が残した莫大な資産はちゃんと納得いく使われ方におさまったし。魅力あるキャラの女性が多くでてくるのでこのメンバーのまま続編が欲しいくらい。でも、宝石ってそんな、女の人を狂わす魔力があるかなー。私もきらいではないが、そんなに目の色変わるほど欲しくもないがな。鳩のなかの猫というタイトルはちょっとしっくりこない。閉鎖的な女子校のなかは鳩が象徴するような平和的な娘や女教師ばかりじゃないもの。どっちかっていうと、「猫のなかの豹」のほうがしっくり。若干、登場人物が多すぎて、女教師だけでもイラスト入りで顔と経歴紹介とかあればすっきり読めるかも。それとロビンソンの素性が結局曖昧だったから、★は3で。