あらすじ
罪悪感に苛まれても、君を逃がしてはあげられない
八歳の時に伯爵家の養女になったシェリルは、養父の急逝に安堵していた。
十年もの間、着せ替え人形として弄ばれていたのだ。
葬儀のため四年ぶりに帰省した義兄ウォルターは、
かつての優しい彼とは違いシェリルを冷たくあしらう。
唯一の心の支えだった彼に、養父との関係は知られていた。
しかもシェリルが父を誘惑していたと信じるウォルターは、
今度は自分の愛人になるよう迫る。
抗えないシェリルは、真実を言えないまま倒錯した快楽に溺れ、
二人の不埒な関係は加速し――。
生真面目な若き伯爵×弄ばれた美しき義妹、
いびつに絡まる手枷にとらわれた純愛。
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わーお
作家さん買いです。
重い…重すぎるテーマでした…。
ヘンタイの父を知らず人格者と崇め、愛する妹に恋してしまって悩むウォルターは不憫な一方でこの愛が激重。
児童虐待の加害者を父に持つなんて今だったらそれですでに耐えがたいでしょうが、この世界線では違うのですね…。
つい先日、とても明るいお話をこの作家さんで読んだばかりだったので慄きましたが、これはこれでおもしろかったです。
加害者の父が地獄でヒッドイ目に遭ってるのが見たい気もしますが我慢します。
この先は幸せだといいなぁ…。