【感想・ネタバレ】解錠師のレビュー

あらすじ

けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。でも、力加減さえ間違えなければ、すべてが正しい位置に並んだ瞬間に、ドアは開く。そのとき、ついにその錠が開いたとき、どんな気分か想像できるかい? 8歳の時に言葉を失ったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くことと、どんな錠も開くことが出来る才能だ。やがて高校生となったマイクは、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり芸術的な腕前を持つ解錠師になるが……MWA、CWAの両賞の他、バリー賞最優秀長篇賞、全米図書館協会アレックス賞をも受賞した話題作

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「 解錠師」というより、「The Lock Artist」というほうがピッタリする。マイクルの一風変わった生き様の背景に悲惨な出来事があるが、それはアメリアとの恋や金庫破りとしての不本意なキャリアを語る中で明らかになってくる。とてもタフにはみえないマイケルが強情ともいえる芯の強さを持ち、アメリアへの愛だけを道しるべに細い綱渡りをしてるのを見ると、何とか最後には何か報われるようなことをと祈るような気持ちで読んだ。

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2012年12月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

幼少期に起こった、衝撃的な事件。
奇跡的に生還した少年は、けれど口を利くことが出来なくなってしまった。
事件の因果か天性か、ある日手に取った南京錠から解錠の仕組みに取り付かれ、やがて錠前破りとしての人生を歩き出すことになる。

前に英語で読みかけて、面白そうだなと思いつつ挫折してました。
洋書で、口が利けないとか、実は自閉症とか、イレギュラー設定が出てくると、それが読み取れなくてもやっとして挫折すること多い…。

少年は運命に絡め捕られるように、金庫破りのプロとしてマフィア傘下の窃盗団に加担しながら生きてゆくようになるんだけど、彼自身は悪意もさほどの欲もなく、解錠という挑戦への情熱と、押し殺したささやかな愛を希望に灯しながら、この不本意な運命を生き抜こうとしている。

ただ鍵のパズルを解き明かすこと、自分を絡め取った運命が少女にまで陰を落とさないよう見守ること、それだけを胸に、課せられたルールに従って従順な獣のように生きている少年が切なくてなんだか美しいものに思える

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2014年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

暗黒青春記
独り語りが2つの時間軸で進行して最後に一つになった時の切なさったらない
すごい青春モノだなぁ。金庫破りの青春だもん

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2012年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中まで青春小説か~としか思わなかったが、途中からモヤドキ…青春小説というより、恋愛小説だった……恋人を救うために孤独な少年が犯した罪…罪とは何なんだろうか、と思うが、最後はほんのり救われる結末で良かった。
そして個人的に、両親を失った少年を育てた叔父が精神的に色々大丈夫か気になる…
そして、普通に謎を解き明かしていくタイプのミステリーばかり読んでいたので、主人公が自ら犯した罪を述べていくのは、いい意味で穏やかに流れていく感覚だった。

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2013年05月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

時系列が入り乱れ、ちょっと混乱したけれど
まあおもしろかった。
ミステリーというより青春小説みたい。

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2012年10月04日

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