【感想・ネタバレ】去年、本能寺でのレビュー

あらすじ

アシカガ・ショーグネイト崩壊後、AIは長足の進歩を遂げる。軍事AIが合戦を司り、文事AIが詩歌、楽曲の生成に勤しむ世界で、つわものたちは何を思惟するのか? 歴史小説のはずが、ミステリあり、スペースロマンあり、アイドル活劇あり、異世界転生まであり! 何でもあり! 円城ワールド全開の戦乱ラプソディー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

〇幽齋闕疑抄
 軍事AI・文事AIの細川幽齋がAIの発展史とあり方を田辺城籠城戦の渦中に思索する。
〇タムラマロ・ザ・ブラック
 黒人の坂上田村麻呂が蝦夷(がりあ)戦記を書き(消失、日本後紀に引用されるも散逸)、薬子の変の際に、イアゴーに諭され王朝に反旗しがりあ建国を図る。
・三人道三
 歴史資料の発見により、16世紀の道三がファジーに。
・存在しなかった旧人類の記録
 旧石器時代の日本列島で巨大な石斧による死体を探偵が推理。
実朝の首
巨船を擬した時間装置により実朝の首は文学の手により頼朝のもとにもたらされ「未来記」が実現する。
・冥王の宴
〇宣長の仮想都市
 端原氏城下絵図・系図にインスパイア。超計算能力を持つ小津弥四郎(本居宣長)が現人神と端原城を創造、古事記や万葉集のかなをデータ処理。
・天使とゼス王
 ザビエルの従者アンジェロと安寿がゴアで邂逅。
・八幡のくじ
 くじ引き将軍義教は偶然に翻弄、嘉吉の乱で偶然首だけで生き残る。
・偶像
 伝説のアイドル親鸞の長子善鸞は、ライブで新曲偶像を熱唱。
・去年、本能寺で
 死んだ信長が第六天魔王、信長の野望の信長など様々に人格がぶれ、少女にもなり述懐する。光秀は信長を倒したという未来の記憶を持ちながら本能寺に向かう。

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2025年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

作家さんとタイトルで、SF×歴史であろうという予想で読書開始。歴史だったり、哲学だったり、宇宙だったり、宗教だったり、膨大な知識を下敷きにしたホラ話が11。語りが軽やかなのが良い。楽しいけどよく分からない。
「幽齋闕疑抄」難しい。面白さが分からないうちに終わってしまった
「タムラマロ・ザ・ブラック」
「三人道三」面白かった!
「存在しなかった旧人類の記録」
「実朝の首」首1話目。
「冥王の宴」
「宣長の仮想都市」
「天使とゼス王」アンジェロは安寿?
「八幡のくじ」首2話目。
「偶像」仏教の布教活動はアイドルのライブ?ニヤニヤした。
「去年、本能寺で」時空を超えて拡散していく信長に笑う。ホラ話が本能寺に収束した。

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2025年07月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3.5。ちゃんと読めばもっと面白いと思う。それが証拠にこの作者の他の本も読みたい。それくらいならちゃんと読めばよかったのだが、貸出期限をとうに過ぎて、途中の章を丸ごと飛ばし読み終えた。短編集ということになっているが、一連の作品として成立しているように思う。
「去年マリエンバードで」を文字で追わされているような小説。
「この文章を理解していく困難さ自体にはそれほど意味はなく一つのビジョンを見せようとする布石にすぎない」とすることにして意味を完全に理解しないまま読み進めるがそれでも辛い。出てくる単語、事物、人物に意味や付随するイメージがあり過ぎ(それこそが狙いであるのだろうが)、どうしても文章の途中で止まってしまう。しまいに諦めて、途中の章(短編)をすっ飛ばし最終章(最後の短編)を読んで、ひとまず読み終わったこととした。果たして、それでも物語は繋がってきちんと閉じる。全章(全編)しっかり読めばもっと深く感動的だった気もするし、これでも十分な気もする。独特の魅力があって、提示するビジョンは美しく、この作者に受賞歴が多いのはよくわかる。

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2026年01月07日

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