あらすじ
ゴンクール賞候補作。謎の多い夫婦旅行を描く文芸スリラー
妻と関係修復のためにシチリア島タオルミーナを訪れたメルヴィルは、レンタカーで宿に向かう途中「何か」に衝突する。事実から目を背け、最悪の選択を重ねる男の行く末は。陰気で、不穏で、スリリング……ジョルジュ・シムノンの後継者と名高い著者が放つ怪作。
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Posted by ブクログ
難民の子供を轢き逃げした夫婦が、まさに難民のような危険な旅路を斡旋されて日常生活に戻ろうとするラストの皮肉さと後味の悪さ、フランスの短編〜〜〜!!って感じ
Posted by ブクログ
まず、この小説を読んで思ったことは推理小説ではあるんだがはっきりとした事件や犯人が出てこなく、不思議な小説ということです。次にイタリア・シチリア島をせっかく夫婦で旅行している中、天気が大荒れで夫がさらに道を間違いまくっていくということです。
自分はイタリアを個人で旅行する際に、身の回りの物(特にパスポート)は肌身離さず持つということをさんざん言われましたが、結局イタリアを旅行することはありませんでした。でも、海外を旅行するときには身の回りのものには気をつけるということをこの小説を読んで改めて思いました。あと、夫が道の選択を間違った上に何かにぶつかったという現象は最後になっても解決されることはなく、あとは読者の想像に任せるということかなと思って、不思議だけど面白いミステリー小説を読んだなぁ、っと思いました。