あらすじ
92年に千葉県内で起きた身も凍る惨殺劇。幼い子供から大人の男性まで一家4人が殺害され、逮捕されたのは19歳の少年だった。4人の命を奪った主犯の少年が19歳だったことから世間は揺れた。そして少年19歳に下された判決は死刑。紆余曲折ののち、ついに死刑は執行された。少年の生い立ちから死刑執行までの事件の全てを一人のジャーナリストが執念で追い続けた。戦慄の事件の背後に迫る、まさに迫真の事件ノンフィクション完結版。
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Posted by ブクログ
内容はとても悲惨で苦しいものだが、サクサク読み進められた。それだけ人物に興味をもち、何を考えているのか、その思考を知りたいと思った。
現実に起きた事件と分かりながらも、どこか創作作品のような縁遠い感覚も抜けきれなかった。それほどまでに自分の住む世界と乖離していた。
自分の知見が深まる1冊であった。
Posted by ブクログ
精神的ダメージ受けるノンフィクションです。
読まれる方はご注意を,,,覚悟が入ります。
好きな作家さんが帯を書いていたので手に取りました。
取材し続ける先に何が見えるのか,,,
時間と身体を壊してまで追い続ける真意を探りながら読みました。
小説家の方々もきっと、こういう本を読まれて作品を創るんだな。
一気に読みました。
Posted by ブクログ
永瀬隼介『19歳 一家四人惨殺犯の告白 完結編』光文社文庫。
2004年に角川文庫から刊行された『19歳 一家四人惨殺犯の告白』に新たに書き下ろしの最終章『死刑執行のとき』を加えたノンフィクションの完結編。角川文庫版は既読である。
1992年に千葉県内で起きた19歳の少年による一家四人惨殺事件。著者は事件の背景、少年の生い立ちから死刑執行までを追い続ける。
金のために縁もゆかりも無い無辜の家族四人を惨殺し、長女を強姦するという極悪非道の限りを尽くした当時19歳の関光彦。いくら複雑な家庭環境で幼少期を過ごしたと言っても決して許されることではない。むしろ、こんな男が44歳まで生き長らえていたことが許せない。
しかし、この事件から30年以上経過した現在、極悪非道な殺人事件や特殊詐欺事件、トクリュウによる強盗傷害殺人事件が毎日のように起きている。犯罪はより狡猾で極悪非道になり、多くの犯罪者は安易に犯罪に手を染めているとしか思えない。日本は明らかに変わってしまった。日本人のモラルは地に落ち、日本は極めて危険な国に成り下がってしまったのだ。
1992年、千葉県内で身も凍るような極悪非道で悲惨な事件は起きた。ヤクザから200万円を要求された素行不良の19歳の関光彦が金を奪うために、かつて強姦した15歳の少女の家に押し入り、祖母を絞殺。4歳の次女と帰宅した母親を滅多刺しにして殺害する。帰宅した父親も刺殺し、4歳の次女までも刺殺する。その後、15歳の少女を何度も強姦したのだ。
これだけの極悪非道な犯罪を行なった光彦は自分が少年であることから死刑にはならないと高を括っていたが、数年に及ぶ裁判の結果、死刑判決が下される。死の恐怖に怯えながら眠れぬ日々を過ごす光彦は、再審請求の間は死刑が執行されないだろうと考えたのだが、紆余曲折あって、ついに死刑が執行される。
本体価格740円
★★★★