あらすじ
一人の男の、常夜の心。晴らせるか――
ついに、怨敵・ギリアムと対峙する薫。
あまりにも濃い彼の憎悪と、
あまりにも深い彼の呪縛。
薫は、皆本は、
救い出すことが出来るか――
感情タグBEST3
やっぱ良いなぁ、絶チル
連載スタート時はサンデーで、最近はコミックスで読み続けてます。
なんか、伝わってくる熱いメッセージに泣きそうになります。
美神さんの頃から椎名高志先生のファンなんですが、ずっとファンでいて良かったなと思います。
世の中はどんどんおかしな方向に動いているし、何なら漫画家・作者の方もびっくりするような変節されてしまう方もいるけれど、椎名さんはまだ信じていられると思えます。
次が最終巻とは…寂しいけれど、きっと良い結末だと信じて待っています。
Posted by ブクログ
洗脳は自分の思うように相手を操ることであるが、巧妙な洗脳は相手の思考の中で自分の思考と重なる部分を共鳴させて増幅する。押し付けとは正反対である。相手の気持ちになって考えるという高度なことはギリアムにできるのだろうか。
敵キャラを改心させないことは新しい。『鬼滅の刃』の無惨でさえ改心はしなかったが、考えを改めた。ギリアムは主人公側が徹底的に働きかけたが、それでも主人公側に都合よく改心しなかった。物語が御都合主義に陥っていない。安易に御都合主義に陥るエンタメ作品への皮肉になっている。
一方で悪意のある怪物だけが残るならば、主人公側としては倒すだけになる。多くのキャラが共闘し、最終回に向けて盛り上げる。主人公側は元々、米軍基地に潜入するという違法なことをしていたが、怪物の登場によって帳消しになった形である。ここは物語として上手くできている。
Posted by ブクログ
…難しいけど、これはこれで正しい気がする。
もちろん、誰もが分かり合える、救うことが出来る世界が喜ばしいけれど、分かり合わない、救われたくない、と思う自由だってある…。
超能力が万能の力ではない、人の心まで変えられない。
その方が良いように思えるのは、子供達を信じきれない大人の弱さでしょうか。さて。
それにしても最終回が確定した途端、メタネタがやりたい放題で凄い。
…兵部、全部面白そうっていうか似合うから困りますよねぇ(笑)
(でも多分、どのオチだったとしても「転生してショタ化」は避けられないと思う)
Posted by ブクログ
先生と紫穂ちゃんがセットでいてくれると嬉しい。
そしてクライマックス直前だというのに、色々とおちょくられている京介さんである。
「漆黒の堕天使」まさかここでネタにされるとは。
ついにギリアム戦へ。
彼の精神的説得には、これまでの総集編というか、これまでのエピソードで出てきたネタでどうにか対応しようとしたが、流石ラスボス殿。
そう簡単にはいかなかった。
先に肉体の方が駄目になるとは思わなかった。
でも体から解き放たれたからこそ、より厄介な相手になってしまった気がする。
果たしてあれを止められるのか、いやまあ止められないと終わらないのだけど、どう止めるのか楽しみである。
ついに次が最終巻か……しみじみ。
Posted by ブクログ
最終決戦だということは薄々承知だったのだけども、折り返しの4コマでネタバレするのはいかがなものか。
まー、情報はいろんなところから入ってくるし、完全にシャットアウトするのも難しい。こちらも、展開の予想はしますしね。
それでも、単行本派なので確定しないで欲しかった、という思いもあるのは事実。
というものの。
最終巻の帯でわかってしまうのですけどね。売り文句として。むずがゆいです。
ギリアムを救うことはできず、この負い目をチルドレンたちは、どう消化するのか。消化でなく、昇華させることが、未来への一歩なんだと思います。
特に薫の考えがどうなるのか。皆本が彼女に何を示すのか。
示すではないのだろうな。対等の立場で寄り添っていくのだろうか。