あらすじ
NYタイムズ、インディペンデント紙、PWなどメディア大絶賛!! 著者累計600万部、映画『ソーシャル・ネットワーク』原作者がイーロン・マスクのツイッター買収とその後の大変革の全貌を描く!マスクはなぜツイッターを買収したのか? なぜ社員を大量解雇したのか? ソーシャルメディアの未来を問う一冊。
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Posted by ブクログ
イーロン・マスクの経営改革が、今のフジテレビと重なって見えた。
改革はざっくり以下の3点になると思う
・言論の制限より自由を重んじる(マスクの思うだが。)
・大手広告からサブスクリプションに舵を切る(1つ目の改革のために必然的に必要になる)
・大量の社員をリストラする
フジテレビというか地上波テレビも、似たような問題をかかえていると思う。
大手広告主のcm一本足なので、ちょっとした不祥事で経営が揺らぐ。
広告主(視聴者クレーム)に弱く、どんどん制約を受ける。
だから、サブスクリプションに舵を切るべきと言われている。
この前提に立てば、イーロン・マスクが大鉈を振るったことも納得できる部分もある。(めちゃくちゃ身勝手な理由でもクビにするけど。。)
大手広告で稼ぐモデルで、スキルや人員が最適化されているわけだから。
必要な人も変わるし、企業風土の変わりようについていけない。
事後的に非当事者としてだからこれらのことが言えるわけだが、当事者としてはたまったものではない。
そのTwitterで何が起きたのか、社員目線で知ることができる。
イーロン・マスクがceoに就任すると、短期間に半数以上のリストラが行なわれ、内部は大混乱。
当時のTwitterがゆるゆるで運営されていることに危機感を感じている社員も何人かおり、
野心を持って建て直そうとする人物も現れる。
ストーリー大半は、このなんとかやっていこうとする数人の社員目線で語られる。
その他、気になるポイントは
・言論の自由、嘘や過剰な批判に対する投稿制限、このバランスを取る難しさが想像以上であることもわかる。
・Twitterの投稿によって世論を誘導しようとする裏の仕事があることも書かれており、興味深い。
自伝のイーロン・マスクを既読だったのだが、
それに比べるとやや断片的な話に思えてしまった。
イーロン・マスク本人から取材できなかったから、仕方ないと言えば仕方ないのだが。
自伝は肯定的、この本は否定的なスタンスで書かれている。
まだ、読んでない人にはあわせて読むことをお勧めしたい。
Posted by ブクログ
何もかも規格外。
トランプ政権と何となく似ているところを感じるのは
私だけだろうか?
マスクの凄さと、それに振り回されるツイッター社員のドキドキの物語。
あっという間だった。とにかく凄すぎ。
Posted by ブクログ
イーロンマスクによるツイッター買収と、そこから起こったツイッターのゴタゴタをツイッター社員目線で書いた本作。
文体に癖があるため、やや読みにくさはあったものの、社員一人一人にスポットライトを当て、社員目線で何が起こっていたのかを理解するのには最適な本。
相当な混乱があだだことが伺える上に、イーロンマスクは蹂躙者であり、パラノイアであるという印象は、メディアで報じられていた通りである。ただ、その中でも懸命にイーロンを正しい方向に導こうとした社員もおり、そうした懸命な努力でいまのXがあると分かった。結果的に、イーロンマスクと人間なんだな、と思える部分も多かった。
なお、彼が信じているシミュレーション仮説(この世はすべてシミュレーションされた現実であるという仮説)は非常に興味深いし、彼の行動原理の一つはここにある。