あらすじ
リナが魔道士協会から受けた仕事は、とある天才魔法少女の説得だった。自慢じゃないが、暴力とか破壊とか腕にものいわす説得ならまだしも、平和的交渉なんてまったく自信のないリナだったが……。
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Posted by ブクログ
「見た目が幼女なのに実年齢が数百歳などというキャラがいるなら、見た目も実年齢もババアなのに言動や趣味が幼女というキャラがいてもいいじゃないか!」という発想から”魔法老女”という新ジャンルを世に打ち出した作品。
その着眼点や発想力は凄いと思います。
……需要うんぬんはともかくとしてw
魔法老女ことプリンシア(本名:シア=プライムリント。60は超えているであろう老女)は天才と呼ぶにふさわしい才覚と実績を持つ、魔道師協会の元評議長。
その実力と地位故、誰もその趣味や言動、難のありすぎる性格に歯止めをかけることの出来る人物が周囲にいない状態に。
そんなプリンシアをなんとかしようと武力要因として雇われたリナ=インバース。
リナから「クリーチャー」とまで言われる始末なプリンシアであったが”マスコットキャラ要員の自我を持ち、人間の言葉をしゃべる魔法生物トタトタを生み出す””自宅の庭の草木を魔法生物に改良し、自由自在に操る”など、魔道師としての実力はホンモノであるということをリナに見せつけることに。
このままでは不利であると判断したリナは一旦戦術的撤退し”同じ芸風”であるナーガを捨て駒として呼び寄せ、プリンシアと再戦することに。
ナーガ「ほーっほっほっほ! はじめてお目にかかるわ。あなたねっ! 魔法の議長(マジカルチェアー)プリンシアとかいうのはっ!」
プリンシア「そういうあなたは誰っ!」
ナーガ「ふっ! おぼえておくことね! このわたしの名はナーガ! 白蛇のナーガ!」
トタトタ「気をつけてプリンシアちゃん! なんかあの人、いかにもライバルのいじわる魔女ってかんじだよ!」
プリンシア「わかってるよトタトタ! あのひと……ただものじゃない……!」
注:これはスレイヤーズです
どピンクなふりふりファッション、手にはステッキを持った魔法老女(60超え)がマスコットキャラを従えて、ナーガとこんなやりとりしてるとかキツいにもほどがあります。
故に面白いんですが。
神坂一の凄さを再認識する1冊。
余談ですが。
この”魔法老女”というアイディアは「ハウルの動く城」からインスピレーションを受けて、生み出されたものだそうです。
……そこからこうきますか……w