【感想・ネタバレ】君たちはどう生きるかのレビュー

あらすじ

著者がコペル少年の精神的成長に託して語り伝えようとしたものは何か.それは,人生いかに生くべきかと問うとき,常にその問いが社会科学的認識とは何かという問題と切り離すことなく問われねばならぬ,というメッセージであった.著者の没後追悼の意をこめて書かれた「『君たちはどう生きるか』をめぐる回想」(丸山真男)を付載.

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Posted by ブクログ

ネタバレ

中学生のコペル君が成長する中で感じ取る不思議や悩みを題材に、叔父さんからの助言という形で生きるうえでの大切なことについて語られていく。コペル君と同じくらいの年代に向けたものかもしれないが、今読んでもハッとさせられ、胸に響く言葉が沢山あり、戦前に書かれた(文章は平易になっているが)とは思えない一冊だった。同名ジブリ映画の公開にあたって読んでみたが、今後の人生の節目で何度となく読んでいきたい。

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

コペル君と呼ばれる一人の少年の、とりとめのない日々から、世界の捉え方、哲学的な思考、どのように生きていくか、といった抽象的な概念へと読者を導いてくれる本。帰納法的。解説の丸山真夫も言っているけれど、そこにこの本の凄さがあると私も思った。そして、私も「おじさん」のニュートンが万有引力を発見したときの思考の説明にははっとさせられた。とてもわかりやすかったし、思考の過程の在り方というものを、私もこんな風に学んでみたかったなと思った。
私は年齢としては大人だけど、精神的にはまだまだ大人になりきれていないし、立派な大人でもないと痛感した。生きていくための本質的なヒントがたくさん散りばめられていた。
特に、「本当の君の思(p.54)」という箇所が心に響いた。

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2026年02月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

貧富の差によって人間の優劣は決まらないと思うし、お金を持っていなくても尊敬するべき人間は山ほどいるのだと思う。人間同士本当に相手のことを思って愛し合うということは、見返りを求めない好意の積み重ねだと思う。私は概ね、叔父さんと似た価値観を持って生きてきた。

けれどこの歳になって、自分と全く正反対の価値観を持つ人と会い、やっぱり自分は未熟だったから、受け入れられなくて、自分から離れてしまって、そしてその日から今までずっと考え続けている。

正しさとは一体何なのか。貧乏なんかにはなりたくないと、自分はお金持ちになることに執着するなんて、馬鹿げた考えだと思った。自分よりできない人に手を差し伸べるのではなく、なんでこんなこともできないんだと一笑に付すなんて、どうしてそんなに心が冷たいんだと叫びたくなった。でも、そんな世界で今まで、負けないように頑張って生きてきたんだねと、認めてあげることもできたのではないか。正しさと正しさの衝突が戦争なのだとしたら、相手の考えを間違っていると断定してしまうのではなく、そんな世界もあったのか、そんな世界で頑張って生きてきたのはさぞ大変で、切なかったろうねと、寄り添う力こそが自分には必要だったのではなかろうか。

大人になると、コペル君のいる場所よりもより広い場所で生きなければならない。生きることがかなり複雑になってくる。それと共に、どう生きるかもかなり難しい問いになってくる。ただ、自分はこれからも今まで自分なりに培ってきた倫理観で、周りの人たちを大切に思って生きていける自分でありたい。そしてその倫理観を分かち合える人々が、周りにいてくれると良い。

残念ながら自分は人類の進歩に結びつくような英雄的精神を持っている訳では無い凡人中の凡人ではあるけど、いろいろな考えを持つ人に接する中で、できるだけ学び取り、考え、自分というものを見つめ直しながら、生きていきたいと思った。

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2025年10月02日

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