【感想・ネタバレ】孔雀と雀 アラブに消えゆくスパイのレビュー

あらすじ

エドガー賞最優秀新人賞ほか7冠の傑作スパイ小説
CIA職員シェーンの最後の任務は中東バーレーンの反政府運動を探ること。だが、爆破テロが国王の自作自演である疑惑が浮上し……

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Posted by ブクログ

関西万博で中東に興味をもち、今までバーレーンがどこにあるかも知らないぐらいだったので読んでみようと思いました。

反政府デモやスラム街の描写など、当時のリアルなバーレーン、そしてアラブの春のことを知ることができました。

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2025年10月02日

Posted by ブクログ

久し振りに古き良きスパイ小説(時代はアラブの春ですが)を読むことが出来ました。
CIA中東分析局員シェーンは52歳、バーレーン・マナーマで活動中。定年までに一旗上げたいとは思っているが、普段の生活は地味でカッコ良くも無く、仕事も派手さがないがそこがリアル。前半は大きな事件も起こらず、このまま何も起きないのかと心配になるが、カンボジアに行くところから怒涛のラストへ。カンボジアでの活動、ブリュッセル経由でバーレーンに戻る時の緊迫感が半端なくリアル。
バーレーン現地でシェーンと関わりを持つことになる女性アルマイサ、協力者ラシードの描かれ方も秀逸。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

中東バーレーンを舞台にしたスパイ小説。2012年のアラブの春を背景にして、CIA中東分析局職員のシェーンが主人公。反政府側の陰謀を探るうちに真実に行き着くが、、というもの。CIAの作戦担当としての実務経験のある作者の描写が兎に角リアル。いえ、実際の所は知らない私が言うのも何だけど。街中を歩く時のスパイとしての緊迫感も半端ないし、現地の描写もヒヤヒヤしながら読んだ。映像化されるとの事、待ち遠しい。

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2025年05月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

バーレーンを舞台としたあまりにリアルなスパイ小説。
ドキュメンタリーだとかえってこのリアルさが描けないと思う。中東での数多の謀略に関わる人々を集約した形でみせてくれている。
カンボジアからバーレーンに戻る旅程がスリリング。
スパイ小説好きは必読。そうでない人には地味かも。

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

2012年、バーレーン。引退目前のCIA職員シェーンは、最後に大きな成果を挙げたいという野心を秘めていた。年下の支局長に、反政府派の背後に潜むイランの陰謀を探る命を受けた彼は、反政府派による爆破事件が政府の自作自演である可能性に気づく。だがそれを支局長に報告した直後、本部から早期退職勧告の通達が。スパイとしての矜持と生き残りをかけ、シェーンは真相を追うことに…世界で激賞の新時代スパイ小説。

アクション満載のスパイ小説を期待すると、裏切られます。

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2025年04月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2025年の14冊目は、I.S.ベリーの「孔雀と雀 アラブに消えゆくスパイ」です。舞台は、中東バーレーンです。チュニジアのジャスミン革命に端を発したアラブの春の流れから、2011年にバーレーンで起きた「バーレーン騒乱」がモデルとはなっていますが、現実とは違う結末が用意されています。そして、その事こそがこの本に凄さを与える要因となっています。又、舞台がほぼ現在で有りながらも、古き良きスパイ小説の香りがする事もこの本の特徴ではないでしょうか。
主人公は、バーレーン・マナーマのCIA中東分析局に勤務するシェーン・コリンズ、52才です。俗に言うスパイですが、残りの支局員人生を大過無く過し、年金生活に入る事を望んでいます。しかし、激動の渦に巻き込まれて行く事になります。スンナ派対シーア派、その後ろ盾としてのサウジアラビアとイランの対立構図等、アラブ世界の情勢とアメリカの立ち位置の理解等、難解な局面が有るかもしれません。かなりのボリュームですし、終盤までは、盛り上がりもに欠けると思ってしまいますが、何事にも疑心暗鬼になってしまうスパイの生態には興味深い物が有りますし、カンボジアへ到着してからバーレーンに戻るまでの行程が、いかにもスパイ小説らしい雰囲気で好きです。
終盤まで盛り上がりに欠けると言いましたが、この本の凄さは、残り50ページを切ってからです。そこからは、本当に凄い。散りばめられていた伏線を回収して行きます。この作者は、只者では有りません。各新人賞を総ナメと言うのも頷けます。
☆4.8

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2025年04月06日

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