【感想・ネタバレ】だから人は本を読むのレビュー

あらすじ

人が本を読まなくなったという。それでいいのだろうかと怪しむ。――経済界随一の本読みである著者が、人生を豊かにする読書の魅力とその意義を、滋養に満ちた言葉で綴る。

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Posted by ブクログ

しっかりした古典を理解するまで繰り返し読む、という読書をしていらっしゃったんだなぁと感じました。見習わなければ。

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2024年05月26日

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やはり一流の人が読む本は高尚だ。少しずつ近づいていきたいと思い、そのために蔵書のお勧めを教えていただけるのは有り難い。まだほとんど読めてないけど。

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2011年05月08日

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読書体験によって付けられる力について触れているだけでなく、書かれている古典のレビューが刺激的!

ガリア戦記が読みたくなった。

個人の体験・知識が詰まった本を読むことは故人と対話すること。自分1人でなんでも経験できる訳はなく、歴史の上に立っているからこそ人類は発展してきた。つまり、本を読まないとは、自分で考え、体験したことしか無いと同じ。

人は読んだ本によって編集される。例えば、人生で触れてきたものの中から影響力の強いものを取りこみ、自己は形成される。

本を選ぶとは、自分を編集すること。

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2010年06月05日

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"最近、読書スピードが極端に落ちた。仕事が変わり、外出頻度が少なくなり、隙間時間が大きく減ったため。まとまって本を読むために5時に起きても30分ほどの時間しか確保できない。生活パターンをいくつか試行錯誤してしっくりくるものに換えたい。
こんな時は、こういう本を読むに限る。資生堂名誉会長の福原義春さんの読書体験や読書観、仕事と読書や影響を受けた本の紹介などを知ることができる。
読書を楽しみながら続ける、一服の清涼剤。"

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2018年10月19日

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だから人は本を読む
【壮大な知識量】
まず読んで感じることは著者の知識量です。
内容もいいのですが、知識の豊富さに驚かされます。
懐の深さも感じます。

このあたりが本を読む人と読まない人の差になるのでしょう。

(コツコツと読もう)

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2015年07月17日

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ネタバレ

 資生堂名誉会長の著者による、読書について論じた本。
 著者が幼いころからどのように本に接して来たかから始まり、影響を受けた本の紹介、読書がいかに重要か、そして現代の本・出版を取り巻く問題点まで、内容は多岐にわたる。

 影響を受けてきた本の章では、ガレア戦記や方丈記等の古典、陰影礼賛などまで、厳選された数々の本を紹介している。単なる紹介ではなく、その本を読むことの重要性や、その本の中の名文などが語られ、本当にその本に慣れ親しみ、愛読していることがわかるのだった。

 著者の書く文章も平易だが洗練されており、知性の高さをひしひしと感じた。

以下、一点だけ引用。

 ”私は、教養とは、情報(データ)や知識(インフォメーション)が元の形のまま集積したものではなく、人間という入れ物の中で知性(インテリジェンス)に変換された人間性の一部ではないかと考える。  では、人間の本質を見極めることがなぜ必要なのか。それは自分の中に、ぶれない軸を作る必要があるからだ。”

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2013年08月22日

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資生堂の名誉会長が読んできた本の振り返りと、それを踏まえて現代の「読書」に対する筆者の主張が掲載されている。

強く思ったのは、この人の家庭の文化資本というのは大変高かったということ。
本を買い与えられて育ったという環境に「本を読む」という行為は強く依存するものではないかということ。

だから、単純に「本を読め」と言ってもそれは難しいことで、「本を読まない」家庭と「本を読む」家庭とのギャップを埋めないことには、同じようなスタートを切れないような気がするなあ。
と思ったのでした。

でも、大体の部分に同感。
今回新しく買った本は、大体ここからのチョイス。

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2012年08月25日

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2011年最初に読んだ本。父さんが紹介してくれた本で、なぜ読書をするのか?という読書をする以前の根本的な問いを改めて考えることが出来、これから1年間を過ごしていく上で良い刺激になった。

資生堂社長の福原義春さんの読書に関する考え方で、なぜ本を読むのか、本を読む大切さを福原さんの経験に基づき分かりやすく書いてある。基本的なことと言ってしまえばそうであるが、自分の中に刻んでいきたい。

・本を読まないとは偉大な損失である。
一人の人間が一所懸命、一生をかけて色んな事を考え、経験を積もうと思っても、所詮一人がやることは僅かな領域。
我々の祖先の人々が経験し、考えたことが本になって膨大な「知」が残っているのだから、それを読んでいくことによって、私たちの一生は厚くなり、深くなる。

・書友を作る
共に本を読む仲間が読むべき本を教えてくれる。網を大きくしアンテナを広げると、大切な情報はいくらでも入ってくる。

・本にも旬があり、人が本を読むにも旬が大切
いつか読もう、買った本を机に置いていてはいけない。その時に読み、吸収した栄養をその時から人生に、仕事に役立てるべき。

・教養とは情報・知識の積み重ねでなく、人間という入れ物の中で知性(インテリジェンス)に変換された人間性の一部

11/1/1 No.1

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2011年01月02日

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こんな方がリーダーとして率いている組織に入りたい!と、やっぱり思いました。資生堂のメセナや写美の在り方をいつもステキだなとあこがれていたので。

そういえば、以前の会社で、社長からもらった本をきっかけにその系列の本を読むようになったことがあったので、リーダーのオススメって影響力がかなりあるなあと思いました。
本の本ですが、決して難しくなく一気に読めるところも魅力。

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2010年11月28日

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読書好きなおじいさん(失礼)のお説教だと勝手に思って、期待せずに読み始めたら、何の何の本を読む事の大事性を、具体的に著者推薦の本を挙げながらご教示頂けました。

特に筆者が影響を受けられた本は、私も是非読んで見ます。

10/05/23-81

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2010年05月23日

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自分は読んだ本によって「編集」されたと、語る財界の読書人。
「よい本を読みましたか?」と聞きあいそこから語り合いが始まる「書友」という言葉も知った。

こどもの時代から続く読書で知ったことが人格の血となり肉となる。そして知る喜び、感じる力、思索する種となっていくことを知る。少しでも近づきたい、自分も・・。

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2010年03月04日

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”生きることは学ぶことだ。「学ぶ」とは「覚える」ことではなく、「知る」ことだ。本を読まなくても生活はできるし人生の長さに変わりはない。でも、われわれの祖先が経験し、考えたことが本になって膨大な「知」が残っているのだから、それを読んでいくことによって、私たちの人生は厚くなり、深くなるのではないだろうか。”

三冊
ラ・ロシュフコー「ラ・ロシュフコー箴言集」
ドラッカー「企業とは何か」
リチャード・ファインマン「ご冗談でしょう、ファインマンさん」

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2010年05月07日

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「読んだ本によって、人は編集される」をテーマに、これまでの読書歴を綴りながら、本を読むことの効用を説く一冊。
著者は資生堂名誉会長の福原氏。
文章に一種の美学を感じる。
氏がこの本の中で取り上げた書籍について読んでみたい気持ちになった。

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2010年02月11日

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「人が本を読まなくなったのだという。それでいいのだろうかと怪しむ。何やかやと忙しくて時間がないからだともいう。そんなに忙しければ、朝起きた時に顔を洗わなければいいじゃないか。晩飯を抜いたらどうだろうか。それは困るというなら、どうして本を読むことだけをやめてしまうのか。」

「私という人間は、今まで読んでた本に編集されてでき上がっているのかもしれない。」

「私は、教養とは、情報(データ)や知識(インフォメーション)が元の形のまま集積したものではなく、人間という入れ物の中で知性(インテリジェンス)に変換された人間性の一部ではないかと考える。」

「日常の経営は、日々変化する個別具体の一回性の出来事への対応である。したがって、一般的な論理分析型モデルだけではその本質を理解できない。繊細な観察から日常見過ごしている『あっ』という気づき(文学的感性)から、その背後にある真善美の根拠を考え抜き(哲学的思考)、起承転結の物語(歴史的流れ)のなかで、適時の判断と行為を起す状況認知能力が必要である。これは自らの生き方に照らし、特殊(個別)のなかに普遍(本質)を見る教養の能力である。」

「本の選択とは、自分が何を読むかを編集することだ。そして、本を読んでしまえば、やがてそれらの本によって編集された自分が出てくるのである。」

「人が何を食べているかを知るということは、その人を知ることである。同様に、その人が何を読んでいるかを知ることもまた、その人を知ることになるのだ。」

「結果として、ある分野のことを追求したことが別の分野で役立ったし、仕事と私生活の境界がなくなったことで、仕事も私生活も充実した人生を送ることができた。それを「複線人生」と名付けたのである。これからの企業人には必要になるコンセプトではないだろうか。」

「かつてミシガン州立大学で「マーケティング」の講義をされていたウィリアム・レーザー教授が、経営のいちばん基礎の部分にフィロソフィー(哲学)、その上にプリンシプル(思考・行動の原理)、さらに上に載っているのがストラテジー(戦略)だとおっしゃっている。」

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2010年01月03日

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仕事や生活を豊かにする読書することのすばらしさを書いている。自分はそもそも洗脳的に読書っていいもんだと思っているから「書を捨てよ、町に出よう」じゃないけど本を頼りにするばかりは抑えたほうがいいと思っているんだけど、本書のまえがきに「書を読んで、町に出よう」とあり、そっちのほうがよいと思う。とはいえ、福原さんも刊行当時にしてけっこうな年輩の方。確かに読書は大切だけど、読書だけで知を養えるとも思いきれないのが現代だとも思う。ITとかも要は使いようなんだろうけど、本を読むことも併存させながら自分の知を築いていくようにしよう。
書中でも触れていた福原さん提唱の「サクセスフルエイジング」っていま風にいえば「ウェルビーイング」ってことかな。

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2025年03月30日

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巨人の肩に乗るための読書。
いくつか読んでみたい本が増えた。
・ラ・ロシュフコー箴言集
・御冗談でしょう、ファインマンさん
・ローマ人の物語
・黒死館殺人事件
・誰が為に鐘はなる
・パーティー学
・悪童日記

漫画脳やインターネットを強く否定しているのは、少し世代間ギャップがある。
いくら読書をしている人でも、新しいものを否定する性質はあるんだなと思った

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2020年10月24日

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1冊の本という構成より、自由なスタイルで思うがままに書かれた読書論だと感じた。企業人として特に古典の読書の重要性を述べている点は、教育書とは異なり、人によっては共感しやすいかもしれない。以下に気に入った言説を引用しておく。

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2017年12月16日

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資生堂名誉会長の著者による、読書について書かれた本。
著書の幼少期からどのように読書と親しんだか、おすすめの古典の本の紹介、ご自分の体験のほかに出版業界への課題など話題は多岐にわたりとても面白かった。
やっぱり、幼少期の本との関りが大きく影響していることは間違いない。
こんな本に囲まれた環境を自分の子どもにも提供できたらと改めて思えた。

特に第6章は出版業界について言及している箇所は本当に興味深い。出版業界がどれだけ「本離れ」「書店離れ」をインターネットなどのせいにしているかわからないが、経営者目線の考えが新鮮だった。

私はあまり古典が好きではない。
文学だけでなくて、いわゆる古典と言われるものは得意じゃないけど、やっぱり読まないといけないかなと思わせるものであった。
好き嫌いを言わず、とりあえずは手に取ってみることから始めたい。

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2017年04月09日

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この本の言いたいことを端的に知るならば、一番最後の一文を読むだけで良いかもしれない。    でも、全部読むと本がきっと今より少し大きく好きになれる。

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2015年06月03日

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最近お手軽さからハウツー本を読む機会が多く、古典と取っ組みあうことをしなかった。ハウツー本はポテチやお菓子のようなものという著者の言及にハウツー本ばかり読んでいた自分が恥ずかしくなった。良き思考も良き書友も良き読書から生まれるのだ。今年は文字と思考の海に溺れる一年にしたい。

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2015年03月15日

Posted by ブクログ

読書家である作者による本の読み方やオススメ本を知ることができる。

本には英知が詰まっており、自分を編集する糧となる、という点はなるほどと思った。人生の先輩として多くのことを示唆してくれる。
『書友』という言葉は、初めて知ったが自分もそうなりたいと感じた。

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2012年08月03日

Posted by ブクログ

本を読むことの重要性と自分の体験を含めて書いている。また著者のおすすめ本が書いている。

オススメの本を教えあい、また読んだ本について語り合える「書友」を持つことや、本を読む事とネットなどで情報を得ることの違いとその有効性を書いている。
また、元経営者であり、本を何冊も書いていると言う事で見えてくる出版社と読者との断絶や、読者カードが編集や実際の著者まで届かない仕組みなど現状の問題を憂いている。

それを読んでいて、書店に設置されている検索システムは、書店の仕入れに反映されるようになっているのかな?と疑問に思った。

おすすめ本は、古典的な本「ガリア戦記」「史記」が多い。確かに2千年もの間読まれ続けた大天才の本である。紀元4000年になって今出版された本が読まれているかと考えると、一度は読んでみる価値があるし、この機会に読んでみようと思う。

ちなみに著者が進める「ご冗談でしょう、ファインマンさん」は私も大好きだ。

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2012年01月14日

Posted by ブクログ

ふむふむ、こういう人はどんな本を読むんだろう…と。

自己啓発とかハウツー本じゃないところに、フツーのビジネスパーソン向け読書案内との違いを感じます。
古典が多いのも(それもありがちな兵法などでなく、ラ・ロシュフコーとか「ガリア戦記」とか)、この方の特徴じゃないでしょうか。

私が読みたく(読み返したく)なったのは、寺田「電車の混雑について」、川喜田二郎「パーティー学」、萩原「猫町」の3冊でした。

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2011年06月24日

Posted by ブクログ

さらりと読めて、参考になる内容だった。
忙しくなると、余計に読書量が増える自分にとって、どんな本を読めばイイかの指南を与えてくれた。
紹介された中で気になるものから読み進めたい。まずは、萩原朔太郎かな。

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2010年09月11日

Posted by ブクログ

資生堂の会長が書いた読書の大切さを説く本。
装丁が読みやすいな、と思った。
ガリア戦記、日本人とユダヤ人を読んでみたいと思った。

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2010年02月27日

Posted by ブクログ

著者が資生堂の社長だった時、全社員にある本をプレゼントしたエピソードが、心に残りました。「アンパンマンのマーチ」が出てきたのにもびっくり。

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2011年08月03日

Posted by ブクログ

資生堂の現名誉会長の福原義春が書いた本。
さすが、大企業の元社長は並じゃない。
教養の幅が広い。
読んでいる本は歴史書や哲学書から、ユーモア本まで広範だ。
その中でも、トフラーの富の未来、ドラッカーの本などは現代社会を俯瞰するために役立ちそうなので読んでみたい。

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2009年10月11日

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