あらすじ
「まあ、やってもいいくらいには、あんたのこと好きなんじゃねえの?」そんな言葉でそばにいることを許す十四歳年下の男・佐倉朋樹に、新進気鋭の映画監督・弥刀紀章は翻弄される。恋人とも言い難い曖昧な関係の中、弥刀の前に過去の恋の相手でもある志澤靖那が現れる。佐倉との関係に、わざと歪みを作り出そうとでもするかのように振る舞う靖那に弥刀は…!? 崎谷はるひが贈る大人気シリーズ待望の第2弾登場! ※こちらの電子書籍については、口絵や挿絵は収録しておりません。ご了承ください。
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Posted by ブクログ
[映画監督×警察学校生]
平行線上のモラトリアムの続く
弥刀&朋樹の二作目です。
かなり難しい話で、これをもっと理解できたら
本当に感動するんじゃないかと思う。
私がもう少し大人だったら理解できたんだろうか・・・
それは今は分からないです。
でも最後の締めくくりは素晴らしかった。
この作家さんは凄い。
このシリーズ以上の作品に今後出会えるのか
そこが不安に思うくらいのものでした。
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☆あらすじ☆
「まぁ、やってもいいくらいには、あんたの事好きなんじゃねぇの?」
そんな言葉でそばにいることを許す十四歳年下の男・佐倉朋樹に
新進気鋭の映画監督・弥刀紀章は翻弄される。
恋人とも言いがたい曖昧な関係の中、弥刀の前に
過去の恋の相手でもある志澤靖那が現れる。
佐倉との関係にわざと歪みを作り出そうとでも
するかのように振舞う靖那に弥刀は・・・!?
Posted by ブクログ
白鷺シリーズ、スピンオフ2作目です。
うまくいったようなうまくいかなかったような微妙な距離感の弥刀紀章と佐倉朋樹。
紀章が新作の追い込みになり、朋樹も警察官になるために寮生活へと入り、すれ違いの二人。
そんな中、紀章の前にかつての恋人、志澤靖那が現れる。何のかんのと、紀章に干渉してくる靖那に煩わされるけれども、以前より心が揺れない自分に気がつく。
けれど、靖那に図られて、薬を飲まされ、あられもない姿にされたところで朋樹が紀章の家にやってくる。
その時の朋樹の反応にショックを受けた紀章は、朋樹に「帰ってほしい」と伝える。
どうしても自分の温度になってくれない朋樹にじれた紀章だったが……
という話でした。
大人が子供で、子供が大人なお話の続きです。
朋樹に焦れる紀章と、何も言わない朋樹の弱さが最後には見える話。
完璧に見えた朋樹だったけれど、朋樹には朋樹の事情が実はあって、朋樹だって完璧ではないのがとても切なくて苦しい。
朋樹の完璧さが崩れて、切なさが見えた分、何だか人間に近くなった気がします。でもその分だけ、普通の話に近づいてしまった気がして残念かなあ。
ここからもう一踏ん張りかなあ、と思っていて。
ここはまだ二人にとっての通過点……最後の総まとめな話がすごく楽しみです。
Posted by ブクログ
白鷺シリーズ・スピンオフ2
朋樹、ただの男前じゃなかったのね。そうなるだけの過去が・・・。
弥刀さん、お人柄か、年の功か、一人でもちゃんと立っている朋樹を、それでも、包んであげようと・・・。さすが大人です。
いままでだと、朋樹にすがっている様にしか感じられなかったけれど。
朋樹のこれからの成長に超期待!!の一言に尽きる読後感です。
Posted by ブクログ
白鷺シリーズ番外編2巻目。相変わらず受けの朋樹くんが男前で格好良い。前作に出てきた靖那も今回はお話に絡んできています。なんか大人になればなるほど度胸は据わってくるけども脆くなるよね…と思いました。
生煮え。。
端的に言えばハピエンですが、前編から引き続き朋樹に盛り上がりが見られず(印象が薄いし心境の変化が微妙すぎだってば)弥刀は芯なしのフニャフニャだし肝心のエロ(笑)にも萌えがなく不完全燃焼気味。。本シリーズ通しての裏のテーマとも言える「粘着質の執着」がちょっとねー薄気味悪かったのも頂けませんでした。ハルヒさんの描く世界観は基本的に好きですが本シリーズのそれは胃に重たい設定が盛り込まれすぎでお腹いっぱい。。知靖・弟の靖那は人としてウザいし怖いし哀れですね〜何だか変な切なさを覚えました、他人事ですがどーなっちゃうんだろ〜ねぇこの人。。