【感想・ネタバレ】魚神のレビュー

あらすじ

かつて一大遊郭が栄えた、閉ざされた島。独自の文化が息づく島で、美貌の姉弟・白亜とスケキヨは互いのみを拠りどころに生きてきた。しかし、年頃になったふたりは離れ離れに売られてしまう。月日が流れ、島随一の遊女となった白亜は、スケキヨの気配を感じながらも再会を果たせずにいた。強く惹きあうがゆえに拒絶を恐れて近づけない姉弟。互いを求めるふたりの運命が島の雷魚伝説と交錯し…。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

没入して読んだ。蓮沼という男がまぁ言ってしまうと当て馬なのだけれど、あまりにもツボだった。どうして結ばれない……(結ばれないからいいんでしょうが)。
読んでるうちに世界観に浸り込んで、情景が目に浮かび音も匂いも体感した気分になる。遊郭という楽園の檻、煌びやかでありながら人の業が渦巻く薄暗さとそこに漂う哀愁がいい。

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2026年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

情景描写の日本語が美しくも儚く
どんどん読んでしまった
読みながら耽美な甘い香りが届くかの如く
全ての考察を読者に任せる小説で、
甘いお伽話だった、、

白亜とスケキヨという兄妹愛なのか、
本当は血の繋がらない2人の恋愛物語なのか
前半は近親相姦めいた描写もある

蓮沼の理性、頭のキレの良さ、人情、が垣間見える場面がありその度格好良い男だと思った
ただ蓮沼は近親相姦を受けていたという境遇

白亜と似た境遇としたのは何故だったのか
白亜が蓮沼に想いを寄せるきっかけのためだったのか
白亜の蓮沼への思いは恋心だったと思いたい


スケキヨは雷魚の、白亜はかつての伝説の娼婦の生まれ変わりであることが随所で仄めかされているので、恐らくそうなのだろう

だが生まれ変わり後の関係性はあくまで兄妹
この辺りに愛の種類が混ざりうる要素があったのだろうか

最後、2人は元通り一緒に暮らすことが出来たが一度も関係を持つことはなかった、ただたまに首絞めという一種の性癖とも取れる部分をスケキヨに頼っていた
ここで、最後は究極の兄妹愛に落ち着いたが雷魚との愛もこうした形で残ったことが揶揄されていたのか

本作が映像化されて、美男美女の愛情を見たい気持ちはあるが、繊細で美しい日本語表現があってこそという点もある気がして、安易な映像化には向いていないとも思う、ただ見てみたい気持ちもあり、、難しい

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2025年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

容姿の美しい姉弟がすれ違う物語。
姿は見えないけれどお互いに存在を必要とし、嫌われることを怯えていたのは同じだったのだという姉弟愛に惹き込まれました。

回想によく出てきたあの夜の出来事は、白亜を誰かの手によって汚されたくないというスケキヨの人間味溢れる気持ちからきたことだとわかったところが良かったです。

読み終えてから、もう一度冒頭のほうにある雷魚の伝説のお話を読み返しました……!

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2024年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 すべての出来事が白亜の知らないところで起こっているのがなんとなく恐ろしくまた悲しくもある。二人はお互いを心から大切に思っているからこそ嫌われたくないと感じ踏み込めなくなっている。そのもどかしさにこちらがなんだか落ち着かなくなる。最後は白亜が自暴自棄のようになり遊郭に火をつけ、その後スケキヨに買われる。二人が無事あえてよかったと素直に思えない。もし、もっと早い段階で会えていたら、お互いが恐れず歩み寄っていたらとつい考えてしまう。

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2024年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

こうゆうお話好きだ...となった作品です。
蓮沼のキャラ良すぎるな
スケキヨは欲を言うならもう少し掘り下げて欲しかったなという感じです。そしたらもっともっっと素晴らしい作品になったのに!と個人的に思いました。

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2024年04月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

推定139枚40字✖️30行 小説すばる新人賞受賞作
最後は自殺ラッシュで怒涛だったし他の千早さんの作品と違って妖艶なファンタジーで表現もすごい世界観でこりゃ書けない、という感じだったけど、途中から何を読めばいいのだろうという気もした。

主人公の白亜もすべて受け身、善意がある訳でなく感情移入はしにくいし、雷魚になったスケキヨと再会する話なんだろうなと思いつつスケキヨも裏華町の菊切を殺し、花魁を利用し(結局何をやらされてたの?)、裏華町を燃やし、で再会すること自体いいことなのか、姉弟の自己満であるという感じもした。これが娼婦娼夫の苦労がもっと見えればまた違うのかもしれないが、そんな苦労やありきたりの話じゃないこと自体が評価されたのかもしれない。

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2025年12月20日

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