【感想・ネタバレ】All You Need Is Killのレビュー

あらすじ

「出撃なんて、実力試験みたいなもんじゃない?」敵弾が身体を貫いた瞬間、キリヤ・ケイジは出撃前日に戻っていた。トーキョーのはるか南方、コトイウシと呼ばれる島の激戦区。寄せ集め部隊は敗北必至の激戦を繰り返す。出撃。戦死。出撃。戦死――死すら日常になる毎日。ループが158回を数えたとき、煙たなびく戦場でケイジはひとりの女性と再会する……。期待の新鋭が放つ、切なく不思議なSFアクション。はたして、絶望的な戦況を覆し、まだ見ぬ明日へ脱出することはできるのか!?

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「ギタイ」と呼ばれる正体不明の敵の襲撃に、一進一退の厳しい戦いを強いられている地球が舞台。主人公はほんの気の迷いで防衛軍に志願し、当然のように何も出来ないまま死を迎えようとしていた。しかし、ある出会いが彼を最期に奮い立たせ・・・。
死に恐怖し、痛みに這いずり回るだけだった一介の初年兵が、偶然に引き当てた”ループの記憶”。困惑と、しだいに湧き上がる理不尽な世界への怒りのなか、5度目のループで覚悟を決める瞬間が非常に格好良い。
起承転結と構成がしっかりしているためとにかく読みやすかった。作中で”夢”にも例えられるループの記憶が、ただの夢でなく確かな”経験”としてフラグを積み立てていく王道の面白さ。1回目の主人公の死と、1度きりの彼女の死という対比の構図が良すぎる。そして黴臭い珈琲をそっと飲み干すビターエンド。美しい。
ちょっと主人公イキりすぎでは?という気持ちが少なからずあったが、このラストシーンが着地点だと思うと納得させられる。
欲を言えば、人類滅亡の夢、ループの繰り返しで変容する脳のあたりの設定がもう少し詰めて描かれていると良かった。

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2025年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

プレビューの映画が表紙じゃないやつで読んだ。(スーパーダッシュ文庫ってなんか寿命短かった気がするな)
…てか、映画はキリヤがトム・クルーズなんだな。ハリウッドが原作のどのネタを拾ってどのようにアレンジしたのか容易に想像できるな。
あと、あとがき読むまで知りませんでしたが、神林長平が推薦文を書いてたんですね。さぞかし箔が付いたことであろう。

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2015年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

トム・クルーズ映画の原作。映画も面白かったが、原作も面白い。映画ほど壮大さやスリルはないし、映画ほどハッピーエンドではないけれど、個人的にはこちらの方が好き。

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2014年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ワーナーで映画化決定(とか言いつつお蔵入りになることも多いが)
まずはメデタイ本作。
なかなか中古本市場に出回らないのだが
やっと入手して読みました。

近未来の地球でギタイと呼ばれる謎の宇宙生物からの攻撃、
またその生物の排泄物の毒性が強く、地球生命体の数が激減、
主人公の若き青年兵は初陣でギタイに一発喰らわせるも絶命
→しかし目覚めると前日に戻っていた。

初陣から逃げたり、戦法を変えても仮に死ななくても
必ず前日にループすることに気づいた青年は
体は鍛えられなくても精神及び戦場での知恵は持ち越せることに気づき
前向きに歴戦の兵士として育っていくことになる。

一方ループする初回の絶命直前に出会った
戦いの天才と言われる女性兵士、
繰り返しの戦場で再会することもあればしないこともあったが
ある日彼女も同様のループを経験していることが分かる。
(彼女の場合は、ループで強者になった訳でなく元々天才)

実はループの原因はギタイの過去に遡り情報を送る能力にあり、
送られた情報を過去にいる主人公及び女性兵士が受信することで発生していた。
彼女側(アメリカ側)はほぼそのメカニズムを掴んでいたが
受信者が複数いることが悲劇的結末に進む。

という訳でここに書いたあらすじだけだと大変な名作だと思うんだが
いかんせん初出がラノベということでおそらくラノベ的改変なのか
セリフがちょっと厨っぽい。惜しい。もっとハードボイルドがいいのに。

同じ境遇であることに彼女が気づく緑茶のくだりが超泣けるだけに
その後の展開や戦いのシーンにもっと彼女のやるせない気持ちを
(いくら戦闘マシーンとはいえ恋愛要素を入れたいのならなおさら)
描いて欲しかったかしら。

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2015年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

中学時代に同作者のよくわかる現代魔法を読んですぐリタイアした経験があり避けていたけどこの本はわりと良かった!

フラグ管理が上手いと思った。
特に159、160回目のループでのリタとの交流。
あの辺りでこれは死ぬなとうっすら感じられる文脈になっていて分かりやすくて良かった。

ギタイが地球を住みやすい土地に変えているという部分、SFとしての面白さがあると感じた。

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2021年06月03日

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