あらすじ
『さあ、身近の「ま、いっか」について、もう一度考え直してみようか。』(本文より)。花と読書を愛した青春時代の思い出。巷に氾濫する美人たちへの忠告。旅と買い物の、とっておきの楽しみ方。老化について、女の誤解と男の本音。……豊富な話題をもとに粋なオヤジ目線で語られるのは、江戸っ子らしいキレの良さと滋味たっぷりの現代考察。著者の生き方の美学がきらりと光る、軽妙洒脱なエッセイ集。
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Posted by ブクログ
・著者が祖父母の影響を受けて身だしなみに
気をつけることを習慣にしていること
・温泉宿で読書に没頭することを
至福のひとときと感じていること
・ブティック経営をかつてしていたこと
なんかがよくわかるエッセイ。
あと、「花笑鉄心」っていい言葉ですね。
Posted by ブクログ
花笑鉄心
花のほほえみ、鉄のこころ
著者の座右の銘(造語)として紹介されています。
常に微笑みを忘れずに、また大地に堅固に根を下ろすかのようにたくましく生きたい。
50代半ばの男性のエッセイを読むことは今までなかったので、「そうか、そのようなことを考えるのか」と初めて知ることがたくさんありましたが、この座右の銘には普遍的なメッセージが込められていて、非常に印象に残りました。
Posted by ブクログ
美容雑誌MAQUIAに掲載されたエッセイも入っているので、
女性も読みやすい。
また浅田さんから見た良い女、美人考も知ることが出来てなかなか興味深かった。
私は特に「花実双美」についてのエッセイが印象に残った。
その言葉は京都のお茶屋に掲げてあったもので、
見映えだけではなく、中身も美しくなければいけない。
という、そこで暮らす妓(おんな)たちの戒めの言葉ともいえる。
芸や知性や立ち振舞いを磨いてこそ、美しい衣装も容姿も活きるのである。
この言葉によって書き上げた小説「輪違屋糸里」。
絶対に読みたいと思った。
あと祖父母の江戸っ子の粋なファッションについて。
祖父母のファッション感覚は値段ではなく、清潔感とセンス。
汚れやシワがないか、色柄が適切であるかどうかという点にのみ着眼していた、と。
宇野千代さんが着物を選ぶ時も同じ様なことをエッセイで書いていた。参考になるなー。