あらすじ
1985年、バブルに沸く日本。大みそかに出発した北海道札幌発のバスツアーで流氷を見ることを楽しみにしていた少年と少女は、バスの転落事故ですべてを失ってしまった。
そして1999年、成長した彼らは、きたるべきミレニアムに浮足立つ新宿の街で再会するーー一体の首吊り死体をはさんで。定年間近のベテラン刑事と、競争から外れてしまった若手刑事が、二つの時代をつなぐ事件の真相を追うべく、駆けずり回る。この国で隠され続けてきた、あまりにも悲しい真実とは――?
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Posted by ブクログ
1985年大晦日に北海道で起きた生存者7名という凄惨なバスの転落事故。時は流れ1999年12月も終わろうとしている中、新宿で起きた身元不明の首つり自殺。遺体を挟んで邂逅する二人の男女。立ち会った刑事の真宮が見たものは。点と点が繋がり事態は思わぬ展開をみせてゆく。真宮の感だけで物語が進んでいくところは若干の違和感を覚えたが、ミステリではなくサスペンス劇場を見ていると思えば次の展開が気になり、460頁を一気読みに近かった。読み終わったあと帯をみるとエモーショナル・ミステリー超大作と思いっきり書かれていました。