あらすじ
*電子書籍にて配信中の分冊版1~23を収録
墨香銅臭先生のデビュー作、公式邦訳版。
主人公の沈垣(シェンユエン)は、大人気ウェブ小説『狂傲仙魔途(きょうごうせんまと)』のラストシーンに憤怒し、罵っている間に命を落としてしまった。絶命したかと思いきや、頭の中に語りかけてくる不思議なシステムの音声で目が覚める。『狂傲仙魔途』の世界に転生してしまっていたのだ。転生したのは、作中の主人公であり弟子の「洛氷河(ルオビンハー)」に拷問死させられる師尊「沈清秋(シェンチンチウ)」。システムによると、伝説的名作に作り変えろ、ただしオリジナルの沈清秋のキャラは守れなどなど制約が多い。果たして「沈垣=沈清秋」は、『狂傲仙魔途』で拷問死を避けるべく動くのだが、なぜか巨大ハーレムを築くはずだった洛氷河にやたらと懐かれてしまい……。
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Posted by ブクログ
面白かった。
先にアニメのほうを見ていたのでイメージしやすかった。アニメは結構話を膨らませていたんだな、というか、アクションシーン長めに取ってたんだなとわかって面白かった。
こっちの原作小説読むと、主人公のツッコミがアニメで削がれた分が漏れなく入るのでわかりやすいし、他キャラの心情もはっきり描かれるのでわかりやすかった。
今さらだけど、男性向けエロ小説の世界に転生してBLやるのすごいな……。
日本だと無職転生でBLやる感じ?
乙女ゲー世界に転生した男性主人公の男性向け作品はあったが。あれはあれで面白かった。
作中の原作者も転生してるらしいと知ってたが、お前なんかい!で面白かった。あと主人公のアンチ=原作めっちゃ詳しいっていう図式も面白いな。部分的に原作者よりも上回る原作知識。原作者のほうも20万字以上で何キャラも出してしかも完結までこぎつけたのすごいが。
そもそも作中の原作の最初の不遇時代のところの人気はどうだったんだろうとは思う。爽快さ全然無いのにエピソードはたくさんあるっぽいので、いわゆる退屈だと揶揄される修行パート部分だと思うが、そこもちゃんと人気を維持していたのすごいなと思う。人気が伸び悩んでの闇オチハーレム展開になったのかもしれんが。何考えて原作書いたのか原作者からもっと語られると良いな。
小説はアニメより先に進むので面白かった。アニメのほうは2期やって欲しいがどうなんだろう。無理かな~~。
訳のほうは疑問符あるっぽいので、また何年かしたら別訳で読みたい。
注釈があるのはありがたったが、ここも必要じゃないか?とも感じたところあったので。オタク知識と中国知識を幅広くカバーするの大変だろうけど。
原作の世界を知り尽くしているので、原作だと拾われなかった伏線回収に動く描写は乙一の彼女が生きてる世界線!でもやってたなと思い出した。あれも悪役に転生する話だった。
Posted by ブクログ
初めて中国語の本を読んだのがさはんです。
ネットスラングがちんぷんかんぷんで途中有志翻訳さんのを読み後半なんとか自力で読み終えました꙳⋆(lllᵔ⩌ᵔlll)౨♪
五年前は日本語訳されるなんて微塵も思ってなかった。
何回読んでも楽しい。
沈清秋(中の人はオタク)の脳内再生言語は面白ポイントNo.1だと思います。
沈垣は転生して沈清秋になったけどとても心根が優しいおぼっちゃんだったんだな……と毎回感じる。最後まで基本優しい。だから冰ちゃんと仲良く(初めは仕方なくだけど…( ̄▽ ̄;))なれたんですよね。
面白さ、ドタバタ、ドキドキが増していく次巻が楽しみ♡♡
Posted by ブクログ
日本語になって本当に嬉しい。
中華BL小説の悪役転生もの。
小説の主役である氷河を虐待したことで後に彼に殺されるクズの師尊、沈清秋になった沈垣は、未来を変えるため奮闘するのだが…。
話はシリアスだがシステムとのやりとりや沈垣の思考が面白いので、同作者の他2作よりは楽に読める。文章も硬すぎない。
三分の二くらいまでは14~17歳の氷河との、師弟としての胸熱な幸せパート。そこから氷河が絶望のどん底に突き落とされて性格が歪むわけだが、これは本人を責められない。あれしか方法がなかったとはいえ、全部清秋のせいだから。
あと、柳清歌がかっこいい!
匿名
面白いです!
魔道祖師・天官賜福の作者さんのデビュー作!
とっても楽しく読ませて頂きました。
ただ、所々、沈清秋の1人ドタバタ劇場な場面が少し私的には苦手でした。
この巻では、全くと言っていいほど、ラブな部分はありませんが、洛氷河の沈清秋に対する想いが見え隠れしてて、次に期待したいです。
Posted by ブクログ
魔道祖師から中華BLにハマって早3年弱、ようやく待ちに待った墨香先生のデビュー作を読むことが出来て感無量です!!!巻末の先生直筆のお手紙に「大学の頃の作品で〜」と書かれており、現在大学生の私は当時の先生の文章力や物語の構成力に目をひん剥きました。ひん剥くにはまだ早いかもしれない。何せまだ1巻。キスすらしていない。
内容は主人公沈静秋(沈垣)の視点中心に進む。転生モノかつ心の声がガッツリ入っているので、ラノベ感がある。チェックマークやら顔文字やらネットミームやらがわんさこ入っており、日本の小説ではないが、同著作者の他2作品よりもある種現在の異世界転生モノが流行っている日本の世界観と近いなと感じた。沈垣が現代人だからかな。
ネットミームであったり砕けた口調を訳すのはとても難しかったと思うが、丁寧に注釈がされていたり日本語でも違和感のない口調になっていたり、読みやすくて本当に感動した。
また、表紙も挿絵もほんっっっっっっとうに美麗。1枚1枚が本当に綺麗。さくらもち先生の絵はカラーイラストが多い印象だったがモノクロになっても綺麗だった。物語がより鮮明に見えるようになりました。さくらもち先生、ありがとうございます。
総評、期待以上でした。
気が早いですが2巻3巻も楽しみにしています。とっても良かった。