あらすじ
語りと騙りの大渦巻が再び。4つの油断ならない短編が巻き起こす、幻惑の嵐をご堪能あれ。作家と訪問者の息詰まる神経戦を発端に、読者の認知を極限まで揺さぶる「騙り」の大逆転劇。斯界の話題を独占した『透明人間は密室に潜む』から、奇天烈な発想領域は更に拡大! ハードボイルド、異常入試問題、二人劇、学生覆面プロレス――若きミステリ界の新星が限界いっぱいに投げ込む、奇想に満ちた短編集。
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Posted by ブクログ
も~~~だいっすき!!短編集は辰海の突拍子もない大胆な話が堪能できるから最高。
「危険な賭け 〜私立探偵・若槻晴海〜」
四作の中だと一番ビミョーだったかも。またクセツヨな奴が最後に現れた。
「二〇二一年度入試という題の推理小説」
めっちゃ好き。大学教授の謝罪文(という名の言い訳)は思わず笑ってしまった。Twitterの変なやつもコイツだったのか!と思うと納得。
最後のオチがよかった。フィクションの謎は解けても、現実には飲み込まれてしまったか……。
「入れ子細工の夜」
行ったり来たりの推理が面白かった。結局どっちが犯人なんだ!?と思っていたら斜め上の展開に拍手。
「六人の激昂するマスクマン」
前回の短編集でも好きだったアイドルファンの話と似てる。これが一番好きだった。真相はすこし悲しかったけど、結論に至るまでの大学生のやりとりが小気味いい。最後のタイトル回収はお見事。
いやーおもしろかった。次はどんなクセのある話を読ませてくれるのだろう!
楽しみです。