あらすじ
大富豪ゴードン・クロードが戦時中に死し、莫大な財産は若き未亡人が相続した。戦後、クロード家の人々はまとまった金の必要に迫られながら、後ろ盾のゴードンを失くし窮地に立たされる。“あの未亡人さえいなければ”一族の思いが憎しみへと変わった時……戦争が生んだ心の闇をポアロが暴く。
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Posted by ブクログ
戦後の不穏な雰囲気が濃厚な作品。
クリスティは戦争のことを書きたくないのかなと思い込んでいたけれど、こんな作品もあったなんて知らなかった。
各々の生活、思想だけでなく、物語を動かす三角関係さえも戦争の影響下にあるように思える。
トリックは当時の電話交換など少しピンとこなかったので、再読したい。
戦禍ではもてはやされ、通常の社会では受け入れられないディビットの、暗い魅力が余韻で残る。
Posted by ブクログ
英語の表題だと分かりやすい。
taken at the flood
floodというと、洪水かと思っていたが、
波が押し寄せる、満ち潮もの状態なのかもしれない。
潮の満ち引きに関するいろいろな言葉が引用されていた。
どれも読んだことがない文献なので、いちど確かめようと思う。
ロザリーンが、性格がよいことになっていたので、読み進みやすかった。
味方したくなる人間と、味方したくない人間とがあるのは仕方がないことなのでしょうか。
結果としては味方していた2人は犯人でなかったのでよかったが、
結果はハッピーエンドとはいえないのだろう。
遺書が結婚で無効になるが、その場合は全額相続ではなく、
信託財産になるという仕組みなど、こまめに読んでいると
イギリスにおける遺産相続の法律に詳しくなりそうです。
動機がなさそうに見ることが、ある制約条件が成り立つと、
動機そのものだったりすることも知りました。
Posted by ブクログ
真実を全て世間に明らかにしない、明らかにしないほうが幸せなこともある。殺人事件という非日常はそんなに起こり得ない。だからこそ事件が起こる前の人間の心情描写を丁寧に描く。動機を持っている人が犯人ではないこともあるし、一見動機がないのに明らかになると納得できるような隠された動機がある。みんな怪しいし、殺されそうな人は明らか。えっこの人から殺されるの!この人今死んじゃうの、、そんなドキドキも味わえる良い作品
Posted by ブクログ
世界的富豪ゴードン・クロードの別荘でガス爆発事故が発生、ゴードンは死亡し、新妻ロザリーンと、その兄デビッドは生存する。それから2年が経ち、ロザリーンとデビッドの厳しい遺産管理により、クロード一族は苦しい生活を強いられ、クロード一族にとってロザリーンは邪魔者となる。一族の反感をくらうロザリーンは、日に日に憔悴の度を深める。さて、ポアロシリーズの中でも「推理」よりも、最後に誰と誰が恋中でゴールインするのでしょうか?という問い探しミステリーといった方が良い作品。今回「おかしい」人間の多さにはびっくりたまげた。③