あらすじ
「あなたは幸せ? そうでないならパーカー・パイン氏に相談を」。こんな広告をみて夫の浮気に悩む夫人が彼の事務所を訪れるが……。「中年夫人の事件」をはじめ、人生に退屈した軍人の話や、旅先で起こる殺人事件の話など、統計学に優れた心の治療専門医が活躍をみせる短篇十二篇を収録。
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Posted by ブクログ
短編ながらストーリーも魅力があり、ラストはクリスティーお得意のどんでん返し満載。どの話も面白いけど、一番好きなのは退屈な軍人の話。ほんとに結婚するの?!大丈夫??と思ったところに相手も相談者だったと読者に知らされるオチは、シンプルだけれど、だからこそはっとさせられて爽快。シリーズものにならなかったのは残念すぎる。もっと読みたかった。
Posted by ブクログ
犯罪ではなく、悩みを解決するパーカーパイン。
犯罪に相当する事案もあるが、中心は人の悩み。
本書には、ポアロは登場しないが、パーカーパインとポアロの共通点が分かる。
人の心理を中心に、物事が起こるかどうかを推察する手法。
お得意の中近東の話題、鉄道の話題もある。
残念なのは、ポアロのような大量のシリーズ物でない点だ。
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Posted by ブクログ
星新一のショート・ショートのような読み口
ギリシャでは偽名を使う、で最後の話のフラグ建てとヒントになってるのすごすぎる
最初の方はロマンスがありさえすればめでたしめでたしでいいでしょみたいなのを感じたけど、大金持ちの未亡人が農民になる話と死との約束のような嫌われ者夫人が毒をもられる話が好き
貴族と農業の組み合わせ、今読んでる破滅フラグのカタリナ様じゃんってなった 計らずともメンタルと体の調子を整えるのに役に立ってるのね
パイン氏のお話もっと続けてほしかったな〜
Posted by ブクログ
幸せになりたい人は、パーカー・パインに相談を。
新聞広告を見て、パーカー・パインのところに相談者がやってくる。この事務所のメンバーが個性的で、また八方よしに収めたりしれっと失敗してたりするのが面白い。パーカー・パインの武器は統計というのも面白い。しかし後半はパーカー・パインが旅先で、休暇中なのに事件に巻き込まれる展開になり、ちょっと不満。面白くないとは言わないが、パーカー・パインのキャラ付けとは。