あらすじ
客が一流、モノが一流、働く人が一流、そんな銀座の街では、どれだけ非常識な若者も知性と気配りを身につける秘密があります。
37歳、銀座歴20年―――彼女の元では、どんなスタッフも、有名企業の重役クラスのお客様と小粋な会話ができるようになる。気のきかなかった男性スタッフも、きめ細やかな仕事ができるようになる。
一体、何を伝えているのか? それは、誰よりも非常識な若者だった著者者自身が銀座で教わってきたことです。気配り、段取り、常識、マナー、モラル、どんな会社でも通用するスキルや人間性を鍛える方法を紹介。感動的な人間ドラマと共にお届けします。
なお、「銀座」にちなんで、銀座の人だけが知っている「接待に使いたいお店」「雰囲気があるのに安いお店」など、銀座ガイドも収録です!
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Posted by ブクログ
書いてある内容はそう特別なものでなく、短い時間で読み切れるのだけれども心に染みない本ではない。
なぜかいつまでも心に残り続けるそんな文体で綴られており読後感がよい。
人が育つのは周囲がいかにその人に目をかけるかであり自らが成りあがったと思わない方がよい。何事も上に立つものが下をみ下にいるものは上を尊敬するその関係が保てればうまくいくのか?良い人たちに恵まれた著者がうらやましい。
信頼とは、何もせずに得られるものではない
縁とは、必ずつながるもの
目の前のお客様を大切にすることが未来につながる
「空気を読め」では空気は読めない
「仕事人」として言っていいこと・悪いことの線引きを
電話一本にも繊細な気配りを
相手に感謝して、さらにその感謝がきちんと伝わるお礼を
職務に、人に、自分に誠実であれ
いい人間関係は相手の名前を呼ぶことから始まる
会話とは相手に合わせるもの
つま先から頭の先まで聞く姿勢を
挨拶ひとつで人間性を判断されることもある
想像力を磨くと言葉も磨かれる
基本知識は座学で、応用は実践の中で
「時間」「言葉」「トーン」電話での気配りのポイント
逆算する力をつける
都合の悪いことこそ早めに報告する勇気を
何はなくとも自分が楽しむこと
信頼は好き嫌いを超えたところにある
舞台裏はこちらの都合
笑うのが難しいときこそ、笑顔をつくる
限界をつくっているのは、大抵、自分自身
人は師のマネをする
成長できるお金の使い方を
形や値段よりも大切なものがある
サービス精神と遊び心は人を動かす
疎遠の人にメールを送ってみる
後悔する貸し借りは絶対しない
物事のスタートは興味から
手帳を振り返ることは自分を振り返ること
仕事と真剣に向き合う
自分の身体と周囲への配慮とのバランスを
「一生付き合っていきたい」人になる
得られるもの>関係を続けるための努力
誘いは簡単には断らない
人に情熱を傾ける
横柄な態度で痛い目を見るのは自分
感情に任せず、穏やかに伝える努力を
自分だけでなく、みんなで楽しく飲む
自分に置き換えて考えてもらう
食事は気配りを学ぶ最高の機会
一つひとつの別れを大切にする
距離が測れないのは、練習が足りてないから
こまめに「考えさせる」ための声かけを
名刺をただの紙切れにしない
逃げない、あきらめない、そして続ける
数時間後を想定しておく
先を見据え、足元を固める
実力とは、語らずともその所作にあらわれるもの
日々是精進
まずは、できていることを認める
優しさとは甘やかすことではない
スタッフの成長を自分の喜びに変える
一朝一夕で心は育たない
できないのなら、引っ張り上げる
恩返しはできなくても、恩送りはできる
Posted by ブクログ
チェック項目5箇所。自分自身が教えられたのと同じように、話をして、手本を見せるようにして、少しずつ理解していってもらう、それが、私が習ってきた銀座の教えです、本書には、私がそうして銀座で学んできたこと、そして、経営者や上司として私がいつもお店のスタッフに伝えていることを書きました。人から信頼を得るには自分から何かを提供することです、たとえばお客様に対してなら、誰よりもお客様に興味を持つ、きちんと話を聞く、お店のスタッフに対してなら、ささいなことでも「ありがとう」と言う、不満は言わない、話したいことがあるなら陰口ではなく、正々堂々と話し合いの場を持つ。人から慕われているお客様は、ご年配になっても、「あのときはお世話になりました」とお礼を言うことを欠かしません。「仲よくなった」と思っても、それは同世代と同じように接していいということではありません、「親しみやすさ」と「馴れ馴れしさ」は、やっぱり違うのです。「エレベーターの操作盤の前にいる人に、『何階ですか?』って訊かれたら、優しくされた気がしない?」と、「心」の部分を先に教えてもらっていたのです、そうすることで意識が変わりますし、もしうっかり忘れてしまっていたときは、「やっちゃった」ではなく、本当に恥ずかしくなるし、深く反省することができました。