【感想・ネタバレ】なぜマッキンゼーの人は年俸1億円でも辞めるのか?のレビュー

あらすじ

『インパクト志向』の秘密!!
大学生の時には、勉強にも部活にもアルバイトにも何も打ち込まない、極めて無気力だった若者。一流企業のサラリーマンになることだけが将来の希望だった「ダメ大学生」が、いかにしてマッキンゼーに入社し、MBA留学、史上最年少マネージャーを経て、靴のネット通販No.2「ロコンド」代表者へと変身するにいたったのか。
その秘密は、マッキンゼーのDNA「インパクト志向」にあった。「寄らば大樹の陰」の思考を捨てること。自らがリーダーシップを発揮して日本や世界に対してインパクト(変革)を与えることをミッションとするマッキンゼーのなかで、ふつうの大学生がいかに悩み成長していったのか?
著者の実体験に基づく豊富なエピソードとさまざまなノウハウを交えて、「インパクト志向」の秘密をやさしく解説した1冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

チェック項目13箇所。「インパクト志向」を1人でも多くの同世代の人間たちと共有したい、政治や経済の世界でも各個人が「インパクト」に責任を負うような世界を実現したい、そしてそんな彼らと切磋琢磨しながら皆で「インパクト」を実現していきたい、このような想いを実現するためには、僕の価値観が形成された実体験を記すのは意味があると考えるに至ったのである。本書は僕と同世代の若手ビジネスマンを対象に書いたが、これから社会に進出する大学生にも読んで欲しい、また人生の諸先輩方にも読んでいただき、草食男子だのゆとり世代だのと言われる世代の中にも「インパクト志向」の人間がいることを知ってもらい、インパクトの実現を助けてもらえれば幸いである。「寄らば大樹の陰」の思考を捨てること、そして自らがリーダーシップを発揮して日本や世界に対してインパクト(変革)を与えること、これこそが僕がマッキンゼーの中で学んだ価値観である。僕が入社した当時は、少しでも価値を出し、少しでも自分自身を成長させるために毎晩、真夜中、時には朝まで働いていた、有給休暇中はプロジェクトの復習期間に充てて、朝から晩まで仕事のことを考えていた、これは決して働かされているのではない、プロフェッショナルとしての義務を果たし、また自分自身の成長に真正面から向き合っているだけである。マッキンゼーのコンサルトが気にするべきことは、プロジェクトの中で自分がどれだけバリュー(価値)を生み出し、どれだけのインパクトを生み出したのか、これだけである。例えば採用の面接において「数年後にはNPOで働いてNPOの世界でインパクトを創り上げていきたい」と学生が言ったとする、普通の会社ならば「愛社精神が無い」という理由で落とされるはず、しかしマッキンゼーでは全く問題視されないし、むしろその「志」とその論拠が明確であれば賞賛されるのである。今の日本人に欠けているのは知識ではない、英語は不得意かもしれないが、それも大問題ではない、論理的思考能力は弱いかもしれないが、アメリカ人が群を抜いているわけでもない、必要なのは、自分の人生に対して責任をもって積極的に「志」に向けて突き進むこと、それだけである。自分が一番になれそうな所を選べば、安定したポジションを確保できるし、自分の意のままに物事を進めることができるかもしれない、しかしそれだと「井の中の蛙」で一生を終えてしまう可能性が高い、井の中の蛙で人生を終えるなんて格好悪い、それならば失敗するとしても大海の中で戦っていきたい。将来の自分を想像できてしまうと、僕の性格上、「早く5年、10年経って、もっと責任のある仕事をしたいな」と一日一日をカウントダウンする日々になりそうだった、そんなせいかつは面白くない、やるからには一日一日を真剣に働いて、想像もできない無限の世界に挑戦したい。どうすれば生産性を向上できるのか、第一歩は、あなたが調査・分析で何の質問に答えているかの「クエスチョン」を明確に持つことである。「クエスチョンの明確化」がレベル1だとすると、レベル2はクエスチョンの中でも「アクション仮設を検証するためのクエスチョン」に絞って答えることです。レベル2の上には何があるのか、更に高い生産性を求めるにはどうすれば良いのか、その答えは「イシュー」にある、これこそが「レベル3」である、イシューの条件は実にシンプルだった、それは「アクション仮設をするっかしないかが、経営にとって重要かどうか」である。何を解かないといけないのか、「答え」を考えるのではなく「問題」を考える、これが全ての問題解決の出発点である。イシューを解く前に考えるのは、イシューを分解することである、このステップが見落とされがちである、イシューを分解することなく、イシューに関連しそうな情報をとりあえず集め、集まった情報ベースに何となく正しそうな答えを導く、こんな「荒い」アプローチは世間に蔓延している、まずはイシューを分解し、本当に必要な情報が何なのかを調査開始前に明確にしなければならないのである。

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2013年06月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マッキンゼーの仕事の進め方や考え方が記されている。
どの会社にでもできることではないと思うが、「売り上げでなくバリューを提供する」という考え方や「イシューが何か」を常に考える、「仮説思考」ということなど、考え方として非常に参考になる。
マッキンゼー出身者の経営者が多いのも納得ができる考え方になっていると感じた。


p.83 常にイシューをとくために分析をするのであって、その目的が不明確なままやる分析はバリューがない。

p.105 すべての思考は「空雨傘」であれ、空とはファクト、雨とは意味合い、傘とは打ち手。ファクト->意味合い->打ち手の論理的なステップを踏むのが求められる。

p.123 「答え」を考えるのでなく「問題」を考える。これがすべての問題解決の出発点である。

p.138 目標は売り上げでなくインパクト。
ミッションステートメント「われわれのミッションは、クライアント企業が圧倒的、継続的かつ本質的な改善を成し遂げるお手伝いをすること、そして最高の人間が魅了され、成長し、夢中になって居続けるような会社を作ることである」

p.198 遷移図と仕様書を渡せばあとはエンジニアが完璧なものを作ってくると思って、任せていたが、細かいつめがあまくチープな作品になってしまった。蜜にエンジニアとコミュニケーションし、その対話の中で一緒になって作品を仕上げていく。このような体制が必要。

p.204 「リーダーはじめてものがたり」に買いてあった「一番の学びはチームメンバーを承認すること。」 仕事だけでなく雑談も。このおかげでマネージャーとしての壁を乗り越えることができた。

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2013年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

マッキンゼーのすごさ、チームワークの評価、仕事の仕方、知識の共有方法など面白かった。ダントツなコンサルタントになるには、ダントツの努力をしているのだと思う。自分ももっと勉強しなくては!と思うには良い本。

なぜマッキンゼーは詩誌を輩出できるのか?
⇒自信、価値観のマインド・コントロール(自分がどれだけのバリューを生み出しインパクトを生み出したのか?)

フィードバック
⇒強み、ディベロップ(欠点、弱み)、できないことではなく精一杯手を伸ばせば届きそうなポイントをフィードバックする。このようなフィードバックの特徴をもち、各コンサルタントにを成長させる。

うちの会社のダメなところは、①強みのみ(ほめるだけ)、②弱みだけ(起こるだけ)のどちらかの指導になっているような気がする。上記フィードバックの方法は非常に参考になる。

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2013年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【コンサルティング・ファーム3つの採用プロセス】p51
①書類選考
②筆記試験:a. 論理力 b. 分析力 Cf. GMATや第一種公務員試験の判断推理問題
③面接(ケース・インタビュー)

▲マッキンゼー、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、ブーズ・アレン・ハミルトン、ベイン・アンド・カンパニー、ATカーニー

【全ての思考のステップは「空雨傘」であれ】p105
「ファクト→意味合い→打ち手」の論理的なステップを踏む。

【分析の基本原則】p117
レベル1:何のクエスチョンに答えるのかを明確にする。
レベル2:アクション仮説も明確にする。
レベル3:イシュー

「答え」を考えるのではなく「問題」を考える。これが全ての問題解決の出発点である。p123

【イシュー・アナリシスの「7ステップ」】p132
①イシューを特定する
②イシューに対する「アクション仮説」を設定する
③イシューを「サブ・イシュー」に分解する
④「サブ・イシュー」の優先順位を付ける
⑤サブ・イシューを検証する
⑥「あるべきアクション」を明確化する
⑦アクションリストを作って実行する

マービン・バウワー p140

マインド・サーチ:この人生の中で自分が一体何を成し遂げたいのか、何が自分にとって重要な価値観なのか、など「自分」と徹底的に向き合うこと。p180

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2013年09月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィードバック
1.最初に強みから上げる
自分はダメ人間ではなくちゃんとした強みがあるんだなと思えるとダメ出しも凹まず素直に聞ける

2.欠点、弱みという言葉を使わない
フィードバックの目的は相手が成長すること。
欠点、弱みという言葉は不適切。

3.できないことではなく、手を伸ばせば届きそうなポイントをフィードバック
人には先天的な向き不向きがあるから、できないことを求めない

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2016年03月26日

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