【感想・ネタバレ】超・美術館革命――金沢21世紀美術館の挑戦のレビュー

あらすじ

年間150万人という驚異的な動員を続ける美術館が金沢にある。そこは宇宙船のような外観で、無料でも有料でも楽しめるという不思議な美術館。奇抜なアイデアを連発し注目を集め続ける名物館長がその全てを公開する。

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Posted by ブクログ

途中、内容が繰り返される部分はくどいなぁ、と思ってしまうが、「挑戦」「革命」と簑さんが言っているのに決して誇張はない。

とにかくハングリーなのである。批判的かつ建設的なのである。すごい企画、戦略だし、実行力も半端無い。

久々に、自分もやってやろうじゃないか、と魂に火を付けられた本。

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2011年06月17日

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すごい、素晴らしい。
みんなで読んで士気を高めて挑みたくなる一冊。

結果が出ていることがすごい。

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2011年04月10日

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 遅まきながら先日、金沢21世紀美術館初訪問。アートを楽しんでほしい、という想いに溢れた場所だな、といたく感激し、ミュージアムショップで発見したこの本を一晩で読む。
 アートへの情熱と楽しませるためのアイディア、それを支えるスタッフ、それに呼応して広がる、アートを楽しむ人々。
 ああ、ここに来ると幸せな気持ちになるという理由がちょっとわかる。そんな気持ちにさせられます。

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2010年11月07日

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21世紀美術館の館長のお話。いかにして年間100万人以上来館する美術館としたかを館長の蓑豊氏が熱く語る。ビジョンと行動力のあるトップが多くの人を巻き込んで大きな事を成し得た話。日本型の調整型のトップではこういうことは起きないと思う。それを実現した蓑氏とバックアップした金沢市はすごい。できない理由を考えるのではくてできるように考え挑戦することの大事さを身をもって語られる。

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2025年06月05日

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金沢21世紀美術館。行きたいと思っていたんだけどまだいけてない。笑 さらに行きたくさせるような一冊。確かにこの美術館が出来て美術館業界に革命がおきたのかもしれないね!

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2018年04月04日

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美術館は美術好きの来館者をただ待ち構えるのではなく、収益を上げ来館者数を増やすため能動的に社会に対して働きかけていくための工夫が必要があり、その中でも特に将来を担う子供達にとって美術館が身近な存在だと知ってもらうことが大切なのだとわかった。
国宝だからすごいと価値を押し付けるのではなく、幾つかのヒントを与えておいて好きかどうかは観る人に判断させる事が大事。
経済が文化を支えるのではなく、文化が経済を活性化して日本を豊かにしていく、という文が印象的だった。

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2016年02月02日

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敷居が高く人を寄せ付けなかった美術館。この発想を180度転換し、日本唯一のにぎやかな美術館として注目を集める金沢21世紀美術館。美術館のみならず、地域までも活性化させてしまった驚異の美術館。大成功の軌跡が丁寧に詳述されている。目の覚めるような感覚、思考の方向性にこれまでの意識、認識を一変させられた。

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2012年07月24日

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ネタバレ

なぜ、金沢21世紀美術館には人が集まるのか?

それは初代館長である著者を中心とした新しい取り組みの成果であることがわかった。

その取り組みは奇抜に見えて、実は非常に合理的なものであった。


美術館はお客さんに来てもらうところ。

来たけりゃ来い来たくなけりゃ来るな、というような従来の美術館のモデルではダメだ、著者は外国で働いた経験からそう気づいたのであった。

美術館もサービス業、お客さんに来てもらうために工夫を凝らすのが大事。

言われてみたらそうだが、コロンブスの卵のようなものである。


子供目線の取り組み。

開放的な空間作り。

肩肘張らずに、ふらっと寄れる身近な感覚。

その他諸々。

言葉でいうのは簡単かもしれないがそれを実行する行動力と手腕は天晴れの一言。


シャッター街になりかけた繁華街を蘇らせた芸術の力。


経済ありきの芸術ではなく芸術が経済を動かすという新しい発想には、驚嘆とともに感動を覚えた。


文化の重要性とそれによる人間形成にも触れた興味深い一冊。

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2011年12月06日

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残念ながら行ったことはないのですが、SANAAの妹島さんの建築がつい気になってしまう金沢21世紀美術館。
遠い金沢にあっても私自身が行ってみたいと思っているし、実際に日々多くの人が訪れているそうです。
そんな金沢21世紀美術館の館長さんの美術館のマネジメントの仕方が知りたくて読みました。

重要なポイントとして挙げられるのは

明確にターゲットを定める
ターゲット目線で「商品開発」する
美術館のアイデンティティとして守るところは徹底して守る
周りを巻き込んだトータル戦略をとる
とにかく自分の足でやってみる

などでしょうか。
具体的に言えば、子供をメインターゲットに定め、小中学生の無料招待や無料観覧券の配布、体験型作品収集やスタッフへの徹底した作品知識及び説明能力教育を行う。
親切で馴染みやすい空間を目指すとはいえ、張り紙等の禁止による美化は死守。
周辺地域やタクシー業者、他美術館などとの協同。
そして現場主義・とにかく行動。

また、サイトを見るとキッズプログラムがとても活発なことなどがよくわかります。
また、今は長期的な教育プロジェクトも行っているようです。


おそらくこれらの取り組みは普通の企業にとってはごく当たり前のことです。
しかし、それを美術館という場で実践しているのは非常にまれなんでしょうね。


また、ファンドレイジングなど現実的に考えないといけない部分の記述が参考になります。
印象的だったのは「展示は商品」。

美術館経営を考えるに当たってとても参考になる本ではないでしょうか。

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2011年03月19日

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[ 内容 ]
1年間の入場者が5~6万人と言われる市立美術館。
だが、一般になじみの薄い現代美術を扱う金沢の美術館に、わずか2年あまりで300万以上もの人びとが訪れた。
美術館に革命を起こした「アイデアと情熱」をすべて紹介する。

[ 目次 ]
第1章 美術館が街を変えた
第2章 美術館にも経営哲学を!
第3章 美学と経営はこうして学んだ
第4章 見せ方次第で人は集まる
第5章 本物を見せなければ人間は育たない
第6章 美術と日本人
対談 蓑豊×村上隆
金沢21世紀美術館年表

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2010年06月30日

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年間150万人近い脅威の観客動員数を誇る伝説の「金沢21世紀美術館」を育て上げた館長の美術館経営哲学。
最後には村上隆さんとの対談つき。

ハーバード博士をもつ著者の行動力と、またたくまに美術館や街が活性化していく様子に驚き、想いあるところに道は開ける、のを実感させられました。

この21世紀美術館と地中美術館は「ぜひ一度行ってみて!」と薦められることが多いのですがまだいったことがありません。
本を読んだだけでも写真などからその斬新さはうかがい知れますが、実際に行ってみて体感したいものです。(行ってみたらまた感想が変わるかもしれません)

とてもよかったのですが星が4つなのは、本書のパワーに感化されてこの経営方法がベスト、とつい思ってしまわないように、との自分への自戒の気持ちから。
アメリカの優れた点、日本の美術館に足りないもの、などの本書の指摘はいちいちもっともなのだろうと思うのですが、あまりにアメリカに目線ばかり行ってしまうと今ある良さを見失ってしまうこともあるかも、と思ったからです。

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2010年03月03日

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金沢21世紀美術館の館長さんです。
現代アートの美術館で年間130万人てすごいよね。1回行ってみたい。

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2009年10月24日

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ゼミのプレゼンのために読みました。
金沢の21世紀美術館の館長さんが書かれています。
美術館は今、変革期を迎えていて、みなどう生き残っていくかに必死です。
そんな中で、この美術館は、現代アートを取り入れ、子供にも楽しめるような工夫がされています。
どうしてあんなに人気なのか!?
その答えはこの本の中に。
読みやすい新書でした。

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2009年10月04日

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街の真ん中、四方から入りやすく、だれでもぶらりと立ち寄れて、子どもが走り回り、楽しくやさしく説明してもらえる。美術を見る目だけではなく、資金調達経験もあり、経営哲学を持っている。

金沢という街にとって、美術館がいかに大きな存在であるか、もし駐車場になっていたらと考えるとその差が際立ちます。

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2016年10月09日

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芸術とか全く興味が無い私ですが、すごく面白かったです。


金沢21世紀美術館が成功した理由が書かれています。




46万人しかいない金沢市で、現代美術の美術館への入場者が年間157万人にまで至った。

それには様々な工夫がされており、簑さんが特に注目したのが「子供」だった。


子供の心理を良く理解していて、"子供が親をこの美術館に連れて来る。"という仕組みを作った。



「子供でいっぱいの美術館」


という従来のイメージを払拭する美術館に驚きました。


また、子供を集めたのはただ入場者数を増やすためだけではなく、簑さんの将来の日本を変える為でもあった。




全部このような美術館になると、古き良き芸術作品が展示できないので

(こういう美術館"も"良いな)

という目で読むと良いと思います。

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2013年11月26日

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金沢21世紀美術館の成功の理由が書かれた本。

館長が徹底的に人を呼ぶことを意識して色々と試行錯誤。例えば、金沢の小中学生を美術館に招待した時に、無料招待券を配る。そしたら、無料招待券を配られた子供は、親をつれて美術館にやってくる。商売上手。

そうやって、人のあらゆる欲望に訴えかけて、集客している所は凄い。

でも、個人的に一番素晴らしいと思ったのは、金沢美術館では無駄な張り紙はしないし、させないということ。張り紙があったら、一気に美しくなくなるという理由で。これ、なかなか難しいと思う。しかし、クオリティコントロールの為だから守ると。

アート魂かな。

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2012年07月29日

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学芸員における、日本とアメリカの違い
美術館の成り立ちにおける、日本とアメリカの違い…
といった違いが背景をもとに説明されていてとても参考になった。

日本の美術館も、もっと身近になって欲しいなぁ。

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2010年11月18日

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私も金沢市民なのだが金沢21世紀美術館には何度も行っている。
それだけ魅力的であり生活に溶け込んでいる美術館である。

金沢21世紀美術館については建築の面では色々取り上げられてきたが、この本は建築ではなく美術館の運営という面で、どうやって成功したか(来場者数を増やすためにどのような施策を行ってきたか)について書かれている。

また、日本とアメリカの美術館の違い、学芸員の違いについても書かれていて面白い。

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2010年08月07日

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美術館・美術品にまつわるご自身の半生とともに、その結実ともいえる金沢21世紀美術館のコンセプトを、当事者が記した1冊です。
そして、そのコンセプトこそが、著者の未来へのメッセージ。

シカゴ美術館はじめ海外での実績が豊富な蓑さんですので、北米との比較の中で新たな美術館像を模索・実践されているわけです

この本を読むと、蓑さんの、気の遠くなるようなご努力と情熱、行動力に頭が下がると同時に数々の“幸運”がその実現には絡んでいるのだろう、と思ったのも事実。
でも、おそらくその“幸運”は、上記の努力や情熱があってこそ訪れ、その行動力があるからこそ掴めたのだと思わざるをえませんでした。
華麗な人脈などは浮世離れ?した感もあり、そのままトレースすることは到底かないませんが、考え方には大いに賛同でき学ぶべきものをたくさん見つけることができました。

そして…「百聞は一見にしかず」。未体験の方は、ぜひぜひ“まるびぃ”体感してみてくださいませ!

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2009年10月09日

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ネタバレ

07年2月に行って気に入っていたので。直島に行きたくなる。手前味噌を恐れない・・・というのか。081107

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2013年03月29日

Posted by ブクログ

金沢21世紀美術館を成功させるまでの体験談。

集客のために社会面に広告を出す。
地域の店に宣伝してもらう。
無料券を子供に配る。親を連れてきて、リピーターになってくれる

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この美術館に行ってみたい。でも本の内容は、最後の対談だけ読んでもオッケーだと思います。同じような事が書かれてるので…

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2009年10月04日

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