【感想・ネタバレ】千年の愉楽のレビュー

あらすじ

熊野の山々のせまる紀州南端の地を舞台に、高貴で不吉な血の宿命を分かつ若者たち――色事師、荒くれ、夜盗、ヤクザら――の生と死を、神話的世界を通して過去・現在・未来に自在にうつし出し、新しい物語文学の誕生と謳われる名作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

戦後すぐの紀州の路地(被差別集落)を舞台に、中本の一族の若者たちの運命を、オリュウノオバ(産婆)の視点で書く。
中本の男は容姿に秀で女たちを我が物に放埒な生を送るが、いずれも若くして悲劇的な死を遂げる。

文体の特徴として一文が長く読みにくさがある。
しかしこれは文字の読めないオリュウノオバの視点=彼女の声を文字に起こしたためという解説あり。
中上健次の初読の身として、解説による補完の役割が非常に大きかった。

0
2025年06月20日

「小説」ランキング