あらすじ
【戦國、新章。】
信行とかさねは己の無力さと向き合いながら、尾張…そして自らの未来のために日々鍛練を重ねる。だが、その尾張を虎視眈々と新たな勢力が動き始める。その名は今川。東海最強の大名が信長に牙を剥く!!
(C)2010-2011 Shingo Nanami
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「おまえはおれと同じものを見よ!!!」
戦国時代タイムスリップ物語、第九巻です。
ついに林・柴田が反乱、そして対今川へ。信行中心でお話は進みます。
いや~、信行の成長ぶりには目を見張るものがありますね。さすが信長の実弟!
でもまって、ちらっと調べた史実通り行くのだとしたらとても嫌な展開なんですけど。。。(調べるまで信行のこと知らなかった!)
かさねちゃん、なんとかしてくれないかなぁ。。
Posted by ブクログ
特徴的なのは今まで心優しいという面以外目立たなかった信行が様々な行動を見せること。その様はまるで主人公のようで、なかなか成長をうかがわせる。
林・柴田の裏切りが本格的になり、
今川軍のキャラは斉藤編が終わってから急に押し寄せてきているため、感情移入しにくい点は難点か。しかし、戦国物には珍しく尾張とその周辺で直接関係する部分しか描かれないという点は相変らず展開を分かりやすくしており、織田のそれぞれのキャラの内乱での動きに注目しやすいということは利点だと思える。
外伝の3人の喧嘩はかさねがそれを収めるためにあれやこれや手を尽くす点は面白いが少しオチが弱い気も。
Posted by ブクログ
歴史物って、それがどういう類いのものであっても、決まっちゃってることをなぞってるだけになっちゃうから、つらいよなー……と思いながら読んでました。
なんていうか、人間の歴史って自分の信じるもののために戦うための歴史で。
それ自体は別に間違ったことじゃないけど。
結局犠牲になるのは、一番弱い人たちで。
もっとつらいのが、その人たちが犠牲になることで、心を痛める人がいるのが一番つらい。
そして、そういう人は、そういう時代には淘汰されていっちゃうんだよ……胸が痛い。
とりあえず、今の時代に生まれてよかったっていうのはすっごくすっごく思うので、このまま今の時代に生きていたいです。
ということを考えさせられる胸が痛い9巻でした。
今回の登場人物は、信行。
信長の弟で、心優しい次男坊。
信長を支えるために、信長が剛ならば、柔な弟。
そんな信行が、家来の裏切りにあって、攻められる話。
ものすごく胸が痛い。
他の歴史物ならば、最初からどろどろしてるから、そういうもんだと思って読めるからある意味心の準備のある状態で読んでいるからいいんですが。
変に、かさねが明るくて、その周りがほのぼのしている分だけ、余計に胸が痛い。
どうやら敵の狙いは信行だそうで。
優しい人が傷つくのはいやだなー……と思ってしまいました。