あらすじ
考える力をみるみる引き出す実践レッスンとは?いいかえ要約法、箇条書き構成、らしさのショーアップなど情報の達人が明かす知の実用決定版。
私の好きな読書法──私はしばしば「目次読書法」という読み方をする。本をペラペラめくってしまう前に、比較的ゆっくり目次を眺めるのである。……そして目次をよみながら著者が書いていそうなことを想像する。むろん勝手な想像であるのだから、あたっていなくともよい。こうしておきながらやおらパラパラとページをめくり、自分の想定とのちがいを見る。そうすると、最初に想定したことが多少はあたっていたり、まったく予想はずれになることもあるのだが、その想定距離と実測距離との差異が読書を加速させ、立体化させるのである。……鉛筆やボールペンで本のページをマーキングすることも多い。……マーキングのしかたにはだいたいルールがあって、重要箇所を囲むばあいの線の種類や、固有名詞と概念名詞を区分けするマークや、あとでその1冊をさっと見て思い出せるようにしておくマーキングなど、いろいろ用意してある。──本書より
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Posted by ブクログ
遊びと文化と
■遊びについて
ごっこ型、しりとり型、宝探し型
真似することで子供が大人になり覚える。
■スポーツについて。
例)サッカーとアメフト、ラクビーと野球
アメリカ型優秀な人が前に行く
ヨーロッパ型役割を分けて最後まで全う
考察)日本は近代国家樹立に際してドイツやイギリスを模範にしたため後者か。
■編集
コンパイル定義づけ
エディティング自由に情報を付与
■編集の種類
要約編集と連想編集
■2つの違い
ステレオタイプ典型性
プロトタイプ類型性
アーキタイプ原型性
Posted by ブクログ
【要約編集(keynote editing)のための多様な技法】p121
①ストーリー性を生かしたダイジェストによる「重点化モード」
②論旨のアウトライン(骨組)だけに焦点を当てた「輪郭化モード」
③一枚ないし二、三枚の図にしてしまう「図解化モード」
④論旨の背景となっている考え方との関係を組み込んだ「構造化モード」
⑤別のメディアに変換するための「脚本化モード」
⑥ニュースとして伝える目的を持った「報道化モード」
<メモ>
ハイパークリエイター高城剛
コンテクストデザイナー高木新平
松岡正剛『情報の歴史』
【編集十二段活用】p193
①注意のカーソルを対象に向ける
②注意の対象およびその周辺に少しずつ情報が読みこまれていく
③同義的連想が始まって、シソーラス性が豊かになっていく
④段々情報の地(情報分母)と図(情報分子)が分離できていく
⑤さらに階層化が起こり、情報の周辺を含む全体像が立体化してくる
⑥様々な情報がネットワーク化され、リンキングを起こす
⑦デフォルト(欠番構造)やスロット(空欄)が見え隠れする
⑧それがハイパーリンク状態になったところで、そこに筋道を読む
⑨筋道にあたるレパートリー(情報見本帳)を検索する
⑩カテゴリーが凝集し、ステレオタイプやプロトタイプが出入りする
⑪必要な情報のレリバレンス(妥当性)を求める
⑫その他の色々の編集を加える
『石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力』
Cf. 「編集の国(ISIS: Interactive System of Inter Scores)」p247