【感想・ネタバレ】伍と碁(1)のレビュー

あらすじ

野球もサッカーも勉強も、小さい頃からどんなことにおいても他を寄せ付けない才能があった「神童」の秋山恒星。小6の恒星は自分の名を世界に轟かせるため囲碁の道を志す。しかし恒星が通った囲碁教室にいたのはその才能をも握り潰す5人の天才少年少女だったーー。挫折を経験し平凡な人生のまま高校生になった恒星は再び囲碁と出会い、そして才能を開花させ5人へのリベンジを誓う。あの頃の、あの無敵感を取り戻すためにーー!

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秋山恒星(あきやま こうせい)、小学6年生。
野球、サッカー、勉強――どんな分野でも他を圧倒する「神童」として名を馳せた彼は、次なる挑戦として囲碁の世界に足を踏み入れます。
しかし、彼を待ち受けていたのは、彼の才能すらも凌駕する“5人の天才”たちでした。
圧倒的な敗北。
初めて味わう挫折。
自分には才能がないと思い、囲碁から遠ざかってしまうのですが、高校生になった恒星は、偶然の再会をきっかけに再び碁盤に向き合うことに。
かつての自分を超えるために、あの5人にリベンジするために…彼の執念の物語がはじまります。

囲碁のルールはご存知ですか?
正直、私は知りませんでした。ですが、ルールが解らずともぐいぐい物語に引き込まれますし、恒星の思いが胸に刺さります。

かつて神童と呼ばれた少年が圧倒的な才能に打ちのめされ、自身が何者でもなかったと思い知り、そこからの再起をはかる物語かと思いきや、この物語は若干異なります。
囲碁教室で働く岡野環(おかの たまき)の言葉を借りるのであれば
「日本トップクラスの野球の才能を持つ少年が入った近所の野球教室に大谷翔平が5人いたら、その少年は自分に野球の才能がないって思うんじゃないかな」
恒星自身も決して凡人ではなかったというところに注目していただきたい。

そうなんです、恒星にも決して囲碁の才能がない訳ではなく、才能があった。
しかし、周りにそれ以上の存在がいた…!!ということ。
天才が天才であることを知らしめるためにリベンジをはかる物語なのです!!
スーパーサイヤ人しか出てこない物語じゃないか!! 思わずツッコミを入れたくもなります。

傲慢で自信家だった少年が、敗北を経て謙虚さと覚悟を身につけていく姿は、まさに“主人公の王道”。
彼の目に再び火が灯る瞬間は、鳥肌ものです。
さらに、囲碁の静けさと対局中の心理戦の激しさを、人物の表情や大胆な構図で描いており、試合中のシーンは圧巻です。

かつて彼を打ち砕いた5人の少年少女たちがどういった囲碁スタイルと背景を持っているのか、次は誰と闘うのか!? 気になります!!
恒星はあの頃の無敵感をもう一度取り戻すことができるのか!?
まさに囲碁マンガの新境地! 静かなる熱狂をご堪能ください。

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無料版購入済み

5人の大谷翔平

「もしプロ野球選手になれるレベルの才能があったとしても、自分のチームに5人大谷翔平がいたら、自分は野球が下手だと思い込んでしまうんじゃないか?」

発想力の勝利というか、とても面白い着眼点の囲碁漫画。『ヒカルの碁』という金字塔と見事に差別化ができていると思います。

ただこの試し読み増量版では1話の最後までさえも読めず、作者の意図した演出まで辿り着けておらず販促に繋がっていないので、星4にしました。(自分はわざわざヤンマガWebに続きを読みにいきました)
第1話さえ最後まで読めない状態では、続きである1巻を買って良いか否かの判断さえできません。
作者様の為にも、せめて第1話は最後まで載せてあげて欲しいです。

#アツい

0
2025年06月28日

Posted by ブクログ

2巻を読みたいと言う気持ちが湧く。なんかよく分からないけど、初めての挫折を経験して“愛”を感じたのかね?

0
2025年06月28日

Posted by ブクログ

面白かった
碁のゲームの部分が
もうちょい詳しく..
どんな風に逆転したのか
とか..
パチって音じゃなくて..
知りたかった
次も読もうかな
と思う

0
2025年06月04日

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