あらすじ
舞台役者志望の大学生湯田直海は、ある夜、地上げ屋に暴行を受けアパートから追い出され、ゴミステーションで倒れていたところを居酒屋「韋駄天」の店長・宮本元に拾われる。住む場所を失った直海は「韋駄天」で居候することに。片意地を張り続けた自分を甘えさせてくれる宮本に次第に惹かれる直海。しかし宮本は飄々として掴みどころがなく……!?
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Posted by ブクログ
舞台役者志望の湯田直海は、なんとか親の手を借りずに自活しようと大学とバイトと役者としての仕事とでいっぱいいっぱいの生活をしていた。
そんな中、いつまでも格安アパートを立退かずにいたところ、地上げ屋が押し入ってきて、暴行を受け、ゴミ捨て場に倒れこむことになった。
そんな直海を救ってくれたのが、居酒屋「韋駄天」の店長・宮本元。
何も聞かずに、何くれとなく世話を焼いてくれる宮本に徐々に惹かれていく直海だったが……
という話でした。
素直に慣れなくて一生懸命つっぱっている青年と、人生に傷つき、一度全てを捨てざるをえなかった年上の男の話。
男の優しさに青年は惹かれていくけれど、年上の男にはそうなるまでの重たい過去があって、今がある、と。
それは超えられない壁だけど、それでも好きだと言い続ける直海の一途さと、執念深さが素敵な作品です。
一途に思うことはとても大切だと思います。
一生懸命な気持ちと、大人のずるさとがうまく絡み合った作品になっていると思います。
再レビュー
再読しての再レビュー、あえて100パ書き直したく。初めて読んだのが今から8年くらい前、私の感覚も若かったようです、ヨレたおっさんとの歳の差カプに萌えない的な感想を書き連ねてましたが、いやいやどーしてこれは後効きでくるわ。深いってか多くを語らいヨレたおっさん宮本に哀愁の乗った色気を感じる、、んー私も歳取りました(笑)。シリーズ通して読んだ当初は萌えなしと切った本作、ノー!読み返したら何と本作が一番いいじゃないかってゆーレビューです。
あ、星一つマイナスは肉感的なエロさが崎谷センセーにしたら低かったので(この感想は読んだ当初と変わらずです。笑)。
Posted by ブクログ
「絵になる大人になれなくても」で交通事故にあった直海のお話。
すんなりと読めるお話でした。
相変わらず設定や心理描写がしっかり書かれていて読みやすいです。
Posted by ブクログ
読んでる間は賑やかだなあと思う所もあったけど、読み終わるとおとなしい作品だったなと思った。最後が大人同士の話で終わってるからかな。
想いあってるのに付き合えなかったりと苦々しいところもあったり、執着がストーカーみたいだったり、発言が直截すぎたりするけど嫌悪感は全くなく読めた。
他の作品も読んでみたくなった。