あらすじ
夢を語りあった幼い頃の日々は過ぎ去り、厳しい現実が四人姉妹を待ち受ける。だが、次女ジョーは母に励まされて書いた小説が認められ、エイミーとローリーは婚約。姉妹は再び本来の明るい姿を取り戻し始める。
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Posted by ブクログ
成長した四姉妹がそれぞれ魅力的で、皆が愛しく思えた。特にエイミーの成長ぶりが目覚ましく、まさかこんなに格好いい女性になるとは思わなかった。彼女の物の考え方は、是非とも見習いたい。メグの結婚・育児話は、自分も今まさにこのような年代のため、大変リアルに感じた。お母様の助言が、150年前に書かれたとは思えないほど、参考になる。個人的には、ベア先生が可愛くてお気に入りなので、ジョーと結ばれて嬉しかった。全編通して、この巻が一番好き。
Posted by ブクログ
ピアノに喜んでいたベスが見る影もなく病気でやつれ死んでしまった。けれど彼女の生きた意味はジョーが与えた。エイミーは海外で優雅な淑女に成長して、大人らしく言葉を紡ぐようになった。ローリーの弱さを見抜いて励ますヒロイン。ジョーはいつも溌剌としていて悲しみが訪れても、前向きに自分らしく生きることに誠実。ローリーではなくベア先生と夫婦になって正解だった。ジョーが間違いを犯したら喧嘩になりそうな同年代のローリーより諭してくれる誠実で朴訥な先生のほうが心安らかだろう。メグは結婚して家庭を持つも、夫との生活と育児との兼ね合いに戸惑い、マーチ夫人に助言をもらって夫と向き合って生きていくことを決意する。正直メグはもっとうまく主婦業をこなすと思っていたけど長女だからって初めてのことはわからないものなのだと気づいた。最後のページにはマーチ夫人が子供と孫に囲まれてしあわせを噛み締めて終わり。良かったー。3人とも結婚するなんて思ってなかった。あとエイミーじゃなくてベスが亡くなってびっくりした、前巻のエイミーの遺言は亡くなる伏線だと思っていたから。