あらすじ
戦で大きな戦果を挙げた騎士に与えられる称号――英雄騎士。そんな誉れ高い英雄騎士となったセオドアが活躍の褒美に望んだのは、第三王女であるメルローズだった。
当のメルローズは、自身がなぜ英雄に望まれたのか不思議に思っていたのだが、「『女神から天の歌声を与えられた姫君』を望んでしまった」というセオドアの告白を聞いて察したのだった……彼はメルローズと姉のマリアローズの名前を間違えたのだと――!
いくら英雄騎士とはいえ、王女の名前を間違えて望んだとあれば不敬罪に問われるかもしれない。だからこの話は自分が拒否したことにして白紙にしようと提案したメルローズに、彼女にこそ英雄の望みを蹴ったというレッテルがついてしまうことを気にしたセオドアは、このまま結婚することを提案してきて!?
「私は、貴方の価値を落としたくはありません」
そんな真摯な態度に心惹かれ、彼の手を取ることを決意したメルローズだったが、二人はすぐにお互いがかけがえのない存在へとなっていく。
しかし、ひょんなことから姉のマリアローズにこの結婚の秘密を知られてしまって――……!?
感情タグBEST3
いい夫婦
思慮深く、他者を思い遣る優しい王女と、英雄騎士とまで言われた武勇の雄であるにも関わらず、礼儀正しく穏やかで、飄々としている公爵子息(子爵叙爵)のお話。
微笑ましい限り。
このレーベルらしくえっちも濃厚ですし。
ヒロインは真面目すぎて思い詰めるところがあるけれど、ヒーローがあっけらかんとしていて、とてもバランスのとれた2人でした。お似合いです。
姉は…思い込みの激しい人デスネ。ちょっと引いてしまうほどに…
あと、ずっと気になっていたのが、大貴族の次男坊だけど、爵位は持っていなくて、実力で子爵を叙爵した実力者のヒーロー。
ヒロインは三女とはいえ、王女なのに、あっさり子爵夫人に納められてしまうのが、、、
王女が降嫁するのだから、自力でもぎ取った子爵という地位以外に、実家と同じく公爵で支障があるなら、せめて伯爵くらいまで爵位上げてやることはできなかったんでしょうか。
平民が叙爵したのとはわけが違うのだから…
国によって、「王女が降嫁するからって、そんなの関係ねぇ!」な国なんですかね〜
結構、身分によらず、女性の地位は高くないんだなーとかは、感じました。ふむふむ
ほのぼの
ほのぼのな2人のお話でした。
夫婦生活がほとんどだったので外でも話も読んでみたかったし、マリアローズと隣国の王太子との話も読みたかったなぁ。