あらすじ
都まで引っ張り出され、“引きこもり”返上か……と思いきや、相変わらず後ろ向き邁進中の朧月。そこへまたもや依頼をもって蒼刻がやってきた! 彼に呪いをかけた張宝という道士が、幽鬼を操り悪事を働いているのだという。嫌がるのも無視され、着いた皇都で早々に目指す敵・張宝に遭遇!ところが、張宝が操る幽鬼に蒼刻の様子が──!? おまけに護花七将軍の一人・煌言のテンションの高さに朧月は卒倒寸前の第2弾!!
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Posted by ブクログ
そしてまた連れ出されたはいいものの
一体何をするか等の説明は一切なし。
なぜならば、相手が付いて行けないだろう人物だったので。
引きこもるためにそこを使いますか! でした。
あれって中から自力で開けられるものなのでしょうか?
中世ヨーロッパ時代のおとぎ話では、よくそれに挟まれて
死にました、みたいなのを読んだ事があるような…。
きっと素材が違うのですね。
今回もまた恐ろしくもキャラが濃いというか
多分現実にあったら傍から眺めるだけで終わりそう?
でも公私きっちりと分けてる人、とも言えるような…あの言葉の違いが。
今回は死体が…キョンシーになって登場。
しかもそれは知り合いだった、という落ち。
そんなぎりぎりの精神選択があったというにも関わらず
その後! その後が!!
甘い…甘すぎる。
前半が半開してるというならば、もうほぼ全開?
この2人の関係、どうなるのでしゅう?
むしろ、友人の方もどこまでいちゃつくのでしょう?w
Posted by ブクログ
おもしろかった。
あやしい道士張宝あーんどテンション高めな道士兼将軍の煌言登場~。
蒼刻のカナシイエピソードをはさみつつ
朧月ちゃんの感情のレパートリーがどんどん増えていっております。
引きこもりとゆー設定は殆ど有名無実化してるような気も。
後悔と諦念のもと無意識に押し殺していたものが
ひっぱりだされてもろもろの事件に関わるうちに、蒼刻への想いを軸に
張宝への憎しみ、やら自らの力への責任感、やら、
もろもろ溢れてきて当人も戸惑い気味、といったところでしょうか。
かけあい漫才も楽しい。
Posted by ブクログ
蒼刻の無自覚(?)な接触が加速している・・・!と戦慄した巻。終盤では自覚しつつもあり、次回へ続く波乱の予感もあり、素直に楽しめました。
蒼刻も素敵だけど、やっぱり隴月がいい。流されすぎず、暴走もせず、適度に冷静。まあ冷えすぎて若干鈍くなってる感じも否定出来ませんが。冷めてというか、後ろ向きで。
ともあれ今一番見ててにやにやするカップルです。早く続き読もう。
Posted by ブクログ
せっかく幽鬼院に戻ったのに、またもや皇都に連れていかれてしまった朧月。今回は、黄巾族の元で悪事を働いている道士張宝との戦いです。
といっても、当初は皇宮七不思議の解明だったりで、ちょっとのんびりしてましたけど、最後は蒼刻の友人との戦いで切ない終わり方になりました。迅が幽鬼になって、近くにいるようになったらよかったんですけど。
朧月と蒼刻は、端から見ると相思相愛なのに、本人たちは全く気付いていないってところ。でも、蒼刻が意外とダダ漏れしちゃってるので、ニヤニヤしっぱなしです。張さんの言う蒼刻の全開暴走を早く見てみたいです。
最後、蒼刻に見合いの話が出て来ましたけど、さて次巻は見合いの話?朧月がヤキモチやいて、自分の気持ちに自覚って流れもいいかなぁ。
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幽鬼を見ることができる瞳を持つ引きこもり姫と、
呪いをかけられている武官と、頼もしい白虎と、
美女の幽鬼と、謎の道士…
中華系ラブコメファンタジー、の二巻目
Posted by ブクログ
朧月ちゃんカワイイ。最高にカワイイだ。文章から癒しの物理的波動を感じる。癒し波だ。中華風のファンタジー世界を舞台にしたギャグ多め恋愛ラノベなんだけど、バランス感覚がよいので読んでてとても安心感がある。ギャグ多めだけど理不尽さや柄の悪いギャグは少ないし本当に非道な人間はいないし。無毒だ。心が浄化されるよ。朧月ちゃんのかわいさに。
やはり定期的にこういうカワイイがカワイイしてるカワイイ小説を読まないと人間はだめだ。カワイイをカワイイカワイイしないと脳内のカワイイが少なくなってカワイイの抽象化が進んでカワイイカワイイできなくなるからね。
蒼刻氏との関係は、今回もあまり進展はなし。読者へのサービスか、朧月に手を出そうするシーンは適宜挟まれるものの、粘膜的接触は無く全体的にKENZENな味わいである。レーベルの性質上仕方が無いとはいえ、どうにも据え膳我慢の状態が続く蒼刻氏マジこの世の大人の事情を一身に背負う断罪のキリストのようである。
Posted by ブクログ
“「いかがかしら?劉武官」
湘雲に感想を求められたので、蒼刻は黒髪にきらめく蝶の髪飾りを眺めつつ言った。
「飛んだと思ったら、へろへろと落っこちてきそうな瀕死の蝶に見えます」
「情緒があるのかないのかわからないわね、君は」
蒼刻の反応がお気に召さなかったらしく、女官長は「再挑戦します!」と言い、すでに魂が抜けかかっている朧月を再び連れ去ってしまった。やっぱり大丈夫かなあいつ。
「それにしても——紅梅宮での女官働きは花嫁修業を兼ねてると聞いたんですが」
「あら、きちんと兼ねてるわよ?遊び心も忘れないというだけで」
「............」
「ついでに、わたしの楽園も築かせてもらっているけれど。目の保養でしょう」
そういえばこの公主は、女子を愛でるのが大好きだった。本人曰く「だって、わたしの立場で男の人を愛でたら問題だもの」。
女子を愛でるのが無問題とは思えないが、つっこむべきか迷うところだ。
「それより劉武官——あなた、具合はどうなの?」
「さっきから軽く頭痛がします。ついていけなくて」
ふいに真摯な目で問われたのに、わざとズレた答え方をしたとき、衣裳部屋が再び開いた。
「今度こそ自信作です。これなら劉武官にも文句は言わせませんわ!」
自信たっぷりの女官にせっつかれ、少女がおずおずと扉の陰から出てくる。
「......蒼刻さん?」
「おう。なんとか生きてるみたいだな——」
蒼刻の言葉は、驚きのせいで途絶えた。”
今回も面白かったなー。
ただ、最後に朧月が一体何をしたのか今ひとつよく分からない。
星彩の過去話はまだか。
カバー下今回も可愛い。
“(......わたし、涙もろいほうじゃなかったのになあ)
人を撲殺したいと思うほど憎んだり、自分の異能のことで脳漿をしぼったり、目が溶けそうなほど鳴いたり。幽鬼院にこもりきりだった頃には縁のなかった、感情の荒波。
世界がほぼ兄と幽鬼だけで閉ざされていた静かな日々が、遠い昔のことに思えてくる。
不思議と、その頃に戻りたいとは思わないのだけれど。
「——おい。まだ起きられないのか?」
扉を叩く音。蒼刻だ。
「星彩......わたしはいないって言って」
「武官さん、朧月ちゃんはいないそうですよ」
「なんだその阿呆すぎる言い訳は。引きこもりが居留守を使えると思ってんのか」
鋭いつっこみとともに扉を蹴り開けられた。勘弁してください。
しかし気まずいと思ってるのは朧月だけのようで、蒼刻は憑き物が落ちたようにすっきりとした様子だ。ぱっと見は昨日と大差ない仏頂面でも、今はいつもの余裕めいたものを取り戻しているのがわかる。一人だけずるいなあ、と内心思った。
「またおまえは、そんな狭いところにはまって」
「......わたしのことは、日陰で育つ植物だと思ってください」
「その細い腕でどこが育ってんだよ。来い、飯だ」
「ひー」”