【感想・ネタバレ】Nの逸脱のレビュー

あらすじ

【2025年第173回直木賞候補作!!】

爬虫類のペットショップでアルバイトをする金本篤は、売れ残ったフトアゴヒゲトカゲが処分されそうになるのを見て、店長に譲ってくれと頼む。だが、提示された金額はあまりに高額で、「ある男」を強請って金を得ようと一計を案じるが……。自ら仕掛けた罠が思いがけぬ結末を呼び込む「場違いな客」など、町の「隣人」たちが日常の奈落で繰りひろげる3つの物語。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

いずれも狂気な一面を持った主人公の短編3作
いずれもとても面白かった
ペットショップでアルバイトをしている主人公は、客の日常に踏み込んでしまい奇妙な体験をする
生徒からのいじめに悩む女性教師は、満員電車で隣り合った女性に固執するあまり、犯罪じみた行動を取る
占いの女性は風変わりな見習い占い師と命の駆け引きを行う
いずれも狂気じみた主人公達だがある意味人間らしい一面を持っている
意外に近くに潜んでいる人たちかもしれない

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2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろかった。

2話目、3話目は特におもしろくあっという間に読んでしまったよ

性悪ガキを殴ったとか、暴力はいけないという風潮の中で教職が理不尽を許さなかったことは、まさに痛快。

やっぱり占いとか胡散臭い。でも洞察力はものすごくいい。人の顔色を見極めないと生きていけない、そんな過去を歩んできたからって、説得力ありました。

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2025年10月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3編、同じ街で起こる不思議なジャンルの物語。

最後の「占い師B」
なんだか最後まで全くよめない2人だったし、最後のオチもわかったようなわからないような・・・

そして、本のタイトルの「Nの逸脱」
この意味とは何なのだ・・・
と昨日からスッキリしない。これが狙いか?
Pと9とN??

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2025年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昔読んだ、短編小説の基本は、冒頭で高い塔に幽閉されたお姫様が出てくるとラストではお姫様を救う大きい鳥が出てこないといけないとか冒頭で猟銃が出てきたら後半では必ず弾が発射されないといけないとかあったが、この3つの作品はどちらの要素もあるが、主に後者を備えた作品と思う。
誰にでも起こり得る日常に潜む狂気と恐怖を描いていて、一瞬で被害者と加害者が入れ替わり、ギリギリの緊張感とイヤミス感でページを捲る手が止まらない。
例えると冒頭で鞘に収まっていた刀が、後半に眼の前で寸止めされたような…
特に最後の作品は、凡庸な努力家とおバカなのに天才の二人がときにドタバタ劇を演じて、助けているはずが…
作品をつなぐ「口裂け女」の挿話も楽しく、ヒット作の「仁木先生」も読んでみたくなりました。

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2025年10月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ペットショップで働く男性がフトアゴヒゲトカゲのフトシを救おうとある行動を起こす『場違いな客』、
将来は医者になりたかった数学教師の『スタンドプレイ』、
占い師の坂東と弟子入りした秋津の『占い師B』
どれもみんな逸脱していて面白かった。
占い師Bだけ、面白かったんだけど終わり方がモヤモヤした。

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2025年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3つとも予想がつかない展開で面白かった。1つ目はまさかの職業にびっくりだし、2つ目はオチにクスッとした。3つ目は途中まで面白かったのに、後半失速しちゃった感。いつ逸脱するかそれは誰にも分からない。明日かもしれないし、しないままかもしれない。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3つの物語に分かれていて、ひとつひとつの物語すべて特別おもしろいというわけではないけど何だか気になるというか読むのを止めれないみたいな感覚になってました。
次の物語迄後こんなけのページ数しかないのに大丈夫か!?ちゃんと終われるのか!?みたいな。でもしっかり気持ち良くしまっていた不思議。

最後の伏線回収気持ち良かったです。
夏木志朋さんの雰囲気全開のお話でした。

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2025年09月04日

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