あらすじ
菜々美の従兄・稔は8年前、新聞記者として赴任したインドネシアの東ティモール独立紛争に巻き込まれ死亡した。最後の便りはロロ・ジョングラン寺院の写真だった。週刊誌記者となった菜々美は、インドネシア・中部ジャワ地震の現地取材で、NGOボランティアや国際開発コンサルタントの日本人と出会い、国際協力の裏側を知る。稔の死に芽生えたある疑念とは。国際援助のあるべき姿を問う、第1回城山三郎経済小説大賞受賞作。
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Posted by ブクログ
後輩が半年以上前に貸してくれた本。
研修旅行でインドネシア行く前に読んどけば良かった〜。激しく後悔。
まあそれはともかく、内容は、
全体的にはODAについての表裏を語っているんだけど、
小説のストーリーのなかにその内容が散りばめられているので、
そこまで硬い内容というわけでなく、
そしてそれ以外のストーリーがそれなりに成り立っているので
ODAのことわかんない人でも楽しめそうな本だった。
最も自分はODA、しかもインドネシアのODAについての話だったからフィクションだったけど非常に面白かった。
この本を読み終えて、非常に単純な思考回路の私は、
就活終わったら海外ボランティアに1ヶ月でも良いから行こう、
絶対途上国に関わる仕事をしたい、と以前より増して思うようになった。
旅行に行く際、その国の歴史背景とかをしっかり知っていくと、
その国がまた違った色で見えるのかな。
知らない以上に楽しくなるのかな。
あと、『地下鉄に乗って』とちょっぴり設定が似ている…かもしれない。