【感想・ネタバレ】災害ボランティアの心構えのレビュー

あらすじ

初心者ボランティアも押し掛けていい!?

被災地で何が求められているのか?
細かなニーズに対応できるのは、十人十色のボランティアしかいない!

2011年3月11日に発生した東日本大震災は空前の規模の被害をもたらした。テレビなどで次々と伝わる被災地の惨状。そうした現実を目の当たりにして、「自分も何か彼らの役に立てないだろうか」と考える人は多い。そうした被災者支援で、もっとも求められているのが、ボランティア活動だ。ボランティア活動を理解し、ボランティア活動を実践するための心構えを、世界各地で災害復興に携わってきたベテラン・ボランティアが解説!

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Posted by ブクログ

言わずもがな、村井さん。私もたくさん影響をうけています。きっとこの本だけでは思いを書き足りなかったんじゃあないかな。たくさんの人に「なんでもありや!」を伝えたいなぁと思います。

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2011年11月05日

Posted by ブクログ

◎ボランティアはどんどん前に出ていいんだ!
と思わされた本。

ボランティアとは、黙って現地のボランティアコーディネーターの指示に従い、決められた範囲以外のことはやらず、自分で寝床や食事を準備して、規律を乱さず動くものだ、という風に思っていた。そして、その通りに活動していた。
「待つのもボランティア」という言葉を鵜呑みにしていた。周りにニーズを待って待機してイライラしている人にもそう言って諌めたりしていた。
しかし、すべてが外れているわけではないがすべてがその通りでもなかった。

筆者が言うには、
“今ボランティアに行くと迷惑をかけるという世論が、どういうわけか出来上がってしまった。それを変えるのはとても大変だ。ボランティアは押しかけていい。迷惑をかけてもいい。迷惑をかけた分の何倍もいいことをしてくれればいい。来てくれただけで、本当に喜ばれるのだから。”
(関西学院大室崎教授の発言をニューズウィーク日本版4月13日号から引用したうちの一部分)
だそうだ。これには驚かされた。
迷惑をかけてもいいとは一つも思わなかった。
無論、迷惑をかけないことが一番良いのだろうが、そしてボランティアセンターのコーディネーターが困らないようにするべきなのだろうが、もっとボランティアは前のめりになって、ボランティアセンターを形作るくらいの勢いでやってもよかったのではないかと思った。

やれることを、やれるように、やれる範囲でやるのが、ボランティアの在り方なのかもしれない。

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2016年03月23日

Posted by ブクログ

【東日本大震災関連本 その2】

今回の東日本大震災で被災地NGO恊働センターが初期にどう動いたのか知ることができる一冊。野菜サポーター、まけないぞう、足湯などメディアでも紹介された取り組みについても触れている。

初心者でも被災地に押し掛けていい、できることはあるし、迷惑ではないことをしることができる。

そのほか阪神大震災の時の話やボランティアのあり方、災害をいかに乗り越えるか、災害ボランティアにマニュアルいるのか、海外の災害支援するCODEの活動に関しても書かれている。

ボランティアに行った人も、行きたいけど踏み切れない人も一度読んでみてほしい一冊。

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2011年11月19日

Posted by ブクログ

3.11以降、NHKの取材番組で何度か著者らのボランティア活動を見た。場数を踏んだ絶妙の行動力、コーディネート力で支援活動を進める彼らの動きは、国や行政の動きとは全く性格を異にする。これこそボランティアの存在意義だと思った。「最後の一人まで支援する」という言葉がずしりと重く心に響いた。

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2011年07月22日

Posted by ブクログ

阪神大震災の経験をふまえた上での東日本大震災のボランティアについての見解が書かれています。
ただボランティアということに関して言えば、正解はないので、ひとつの考え方として非常に面白い本だと思います。

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2011年07月07日

Posted by ブクログ

被災地の方にボランティアに行く予定があるので、予習の意味で読んでみた。

自分は飛び込みで行くわけではないが、東日本大震災の発生直後は、知識のないボランティアがむやみに押しかけるとかえって迷惑になるとか、ボランティア志願者が多すぎて受け入れが間に合っていないといった話をちらほら耳にした。

しかし著者は、「ボランティアは押しかけてもいい」ということを説いている。確かに、政府によってルール化されたボランティア活動は、ボランティアの本質とは異なるように感じる。
被災者のさまざまなニーズがあるからこそ、柔軟に対応・行動できるボランティアの力が必要なのかもしれない。
形式に捉われず、一人ひとりのニーズを拾いあげることが大事だと思った。

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2011年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

■概要
阪神・淡路大震災の際に、ボランティア団体を立ちあげたのをきっかけに、世界各地の災害ボランティアに携わってきた筆者が、災害ボランティアの役割や精神、あるべき姿について述べる。

マスコミによって流布されたボランティア自粛論、迷惑ボランティア論を、阪神・淡路大震災の経験から「たとえ少し迷惑をかけることがあっても、それ以上に被災地の役に立てばいい。何よりも被災者はボランティアに来てくれる人がいること自体がとても嬉しい」と明確に否定する。
また、社会福祉協議会という半公的な期間がボランティアセンターを立ち上げ、ボランティアコーディネータをおいて調整しようとすることによる、救援の遅れや、想定外の事態への対応力の弱さを批判し、ボランティアは自発的、自律的であるべきだと主張する。細部に渡るボランティアのマニュアル化は、自分で考えないボランティアを生む土壌になる。ひいてはボランティア文化の醸成の妨げになる。
自分で考えるボランティアの文化を、「言われなくてもするが、言われてもしない」という言葉で表現し、ボランティアが行政の指示を仰ぐという形で行政を補完するのではなく、行政がボランティアが拾い上げた情報をうけて支援するというように、ボランティアを補完するべきであると述べている。
さらに、災害直後の支援だけでなく、ボランティアとは、被災者が自分らしい人生を「生ききる」ことが出来るように支えることだとし、タオルのマスコット「まけないぞう」の作成・販売活動、アフガニスタンでのカレーズ(地下水路)の復旧によるぶどう畑の再生と言った、被災者が職や生活基盤を得ることの支援こそが大切だと解く。

■感想
震災後半年あまりたってから被災地支援ボランティアに参加するようになり、自分の至らぬ点を反省し、改善する材料になればと思い読んでみた。そういう立場からは、少し書名が不適切ではないかと感じた。
一人のボランティアの心構えというよりは、NGOのトップなどの心構えを説く本というのが率直な感想で、自分にはやや話が壮大すぎた。

ただ、実際に震災直後から被災地に先遣隊を送り、すぐに支援を開始したNGOのリーダーが、明確にボランティアは十分な備えがないと迷惑になるといったボランティア迷惑論や、「県外からのボランティアは受け付けない」といったボランティアセンターの姿勢を実感を伴いながら批判するのは爽快である。

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2011年10月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

災害のボランティアは「すべての人を」ではなく「最後の一人まで」救う。「言われなくてもするが、言われてもしない」というのがボランティアの精神だと著者はいう。
メディアが3月以降に唱えた「ボランティアが行くと現地が混乱する」というのが実は事実ではなかったというのが新しい発見でした。この種の話はなかなかいろいろな意見があって難しい。

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2011年08月28日

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