【感想・ネタバレ】CFのレビュー

あらすじ

元総理への凶弾と宗教問題。
刊行時に予言的作品とメディアを揺るがせた超問題作!

書評続々掲載!
読売新聞、日本経済新聞、毎日新聞、産経新聞、共同通信、週刊文春、文學界etc.

脳が侵され、やがて全身が洗脳されていく。
人間とは、かくも弱い生き物なのか!
(芳林堂書店高田馬場店 江連聡美)

超巨大企業・Central Factory(通称CF)は加害の責任、被害者の苦しみを取り除く「無化」を行い、人々を平穏な世へ導いてくれている。だが、人類最高のシステムに疑問を持つ男がひとり。男はCFへのテロを計画していた。なぜ男は夢の世界を壊そうとしているのか。その時、理想郷を壊されようとされている人々は……。予言的作品と話題を呼んだ物語が待望の文庫化。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

CFという会社の経営方法と周縁の人々の話

日本国内に666社も建物を構えるCF。請け負っている業務内容は「責任の無化」、無化が行われると対象と被対象から責任が消える。人が生きやすくなるための手段や方法として用いられている。
人々はCFについてさざめき合う。。

CFという巨大な茶番に翻弄される人々が描かれている。ある人は両親を殺され貧相な身体と見た目で慣れない水商売を行う女性、ある人は不倫関係の女性、ある人はCFの世話になりCFに従事することになった男、ある人はCFに傷を与えようとする男。

彼らが周辺の人々とぐるぐる台風のようにうずまき合って、関わり合い触れ合い傷つけ合う。

ところどころの湿っぽい陰の香りが色濃い「キモい」表現がでてくるのがこの作者の味。そこそこに気持ちが悪い。

様々なところで文章表現が強張っているが、楽しく読めた

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2025年04月04日

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