【感想・ネタバレ】性と芸術のレビュー

あらすじ

日本を代表する現代美術家・会田誠による「犬」は、二〇一二年森美術館展覧会での撤去抗議をはじめ、数々の批判に晒されてきた。裸の少女の〝残虐〞ともいえる絵を、会田はなぜ描いたのか――? 作者が自作を解説することの禁を破り、動機、意図を初めて綴る。歴史を背負い、不完全な人間を表現することのジレンマ。ほぼ「遺書」ともいえる告白。

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Posted by ブクログ

この本を読んで、現代アーティスト会田誠の片鱗に触れられた気がする。彼自身、こんな本=遺書はもう2度と出さないと宣言しているが、芸術に関して珍紛漢紛な自分にとっては、彼の作品「犬」の背景を知ることでこういう背景、意図、含意、吐露があったのだと感心した。それとともに、彼について何か親しみのようなものを覚えた。
この本を読んでみて思った感想のもう一つは、現代アーティスト会田誠の作品に対する(無理な)解説を通して、芸術の見方が何か少し開ような気がした。つまり、彼の芸術論を知るとともに、芸術の入門書としてかなりこの本は適していると思う。
オナニー、セックス、オーガズム、、、それらのワードがバンバン出てきて、かつ個人的体験を開けっピラに語るところが良かった。
身を切るような表現に少し痺れた。

性とはなんなのか、芸術とはなんなのか、芸術における性の表現とはいかにして可能か、そういうことに対して、具体から抽象、そして普遍的なものまで取り扱い、考えさせられる一冊。

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2025年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何かと物議を醸す会田誠。中でも最大の問題作である「犬」を通して、会田誠の芸術に対する考え方を自ら語っている貴重な本。
 決して興味本位で描かれた作品ではない「日本画」であることが伝わってきた。

 後半の「性」に関するエッセイは、全てが共感できる内容ではなかったが会田アートの根本にある考えなのでしょう。

 会田誠を知らない人は読まないほうがよいかも知れないw

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2025年02月09日

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