あらすじ
近所にあるパン屋をめぐる彼の変化を私が描く「楽観的な方のケース」。突然の訪問者が繰り広げるラップに衝撃を受け、横浜の街に思いを巡らす「ショッピングモールで過ごせなかった休日」。人はいつだって誰かの思いや言葉、記憶の中の場所に思いをはせるものだ――。実存や不可能性を超越した、第35回三島由紀夫賞受賞の表題作を含む全5編の短編集。多和田葉子氏との特別対談も収録!(解説・高橋源一郎)
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Posted by ブクログ
読み進めるのが大変で、自分の見ている世界だという思い込みを捨てながら読み進めていたし、どことなく翻訳調で、矢継ぎ早に感じる文章はなれるのが難しく、でも時々すごく早く読めてしまったりした。意味の分からない設定や世界の隣り合わせに、東京の人混みや、ワールドカップやG-SHOCKがある。その私が見ている現実との接続もおもしろかった。
ひらがなと漢字のバランスがおもしろかった。それに人称も独特だった。
▶ブレックファスト
妻のありさは、東京に住めなくなった。それは放射能への恐怖からだったが、まさかのおなら落ちで笑った。
▶黄金期
「ソソミー」とはツイッターのユーザー名?ソソミーのことを「お前」と呼んでいるのは誰目線なのか。急に宙に浮いたのは村上春樹みを感じた。
▶ブロッコリー・レボリューション
ずっと「ぼく」が知らない「きみ」の目線で書かれてると思ったら、まさかの「ぼく」の妄想だったすべて。急に「ぼく」はやばいやつから、まじでやばいやつになった。にしては、妄想のレオテーについても、ずいぶん社会派な内容だった。