【感想・ネタバレ】春待ち海岸カルナヴァルのレビュー

あらすじ

自分には、愛される価値なんかない。そう思って、家業のホテルをきちんと守ってきた39歳未婚の紫麻。そこに現れたのは冴えない中年男。なぜか紫麻の足にぴったりのバレエシューズを携えて……。真面目で一所懸命、だからこそときめきからは遠ざかってしまう。そんな女性のまだ恋ともつかない心のさざなみを温かく描いた長編。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

父母が経営する宿泊施設を手伝う姉の紫麻と、
バツ2で小5のメイと出戻ってきた妹の杏里。

父の死をきっかけに体調を崩した母の代わりに
姉妹で切り盛りする海辺が近いそこで

泊まりに来た客との交流と、奥ゆかしい恋の行方。

地味で控えめな紫麻と、派手で社交的な杏里。
対照的な二人が協力し合い繁忙期の夏を終え、
閑散期となる冬をむかえ新たな出会いと成長と共に歩む春までの道のり。

連載系だね~。普通に楽しめる。
恋愛下手な紫麻だけど、茅野さんじゃなくてもっといい人がいると思うんだけど。。。

旅行を、したくなるねえ)^o^(

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2012年08月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

39歳、いつの間にか妻や母となることが自分とはまったく関係のない世界のことになってしまった女性がまじめに生きながら、不器用に片思いするお話。

両親と共に海辺のホテルを営む主人公。
父が急死し母も療養生活となり、東京から娘を連れて戻ってきたバツ2の妹とふたりでホテルを切り盛りすることに。
友人の結婚式で出会った設計士に片思いをするが、彼は自分にさほど好意はない様子。
過去空回りした経験から恋に臆病にな主人公は、彼の言動に勝手に傷つくことをやめられない。

恋愛小説に分類されるだろうけれど、ホテルに集う客や友人達の描き方はとても豊かで、泊まってみたいなと思う。
主人公の姪のメイちゃん(だじゃれみたい)はこの世には妖精がいると思っていて、毎晩妖精のためにミルクを窓の外に準備する。
メイちゃんの想像を壊さないようにそのミルクを、割と自分本位であるメイの母が飲んであげる描写が印象的だった。

正直主人公が恋する茅野さんの魅力がかけらも分からず、しかも終盤彼はおかしな方向へ行くしで、恋愛小説としてはイマイチ消化不良な感じだった。

恋が動き出す前までのホテルでの風景がよかったと思う。

穂村弘の帯がよかった。

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2012年06月09日

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