あらすじ
百戦錬磨の人事のプロは、採用面接で何を訊いているのか? 賃金デフレ時代を生き残る人材の新条件とは? 「成長意欲の3類型」や「人材ポートフォリオの描き方」など、採用・人事を成長戦略にするヒントが満載。
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Posted by ブクログ
人事のスペシャリストが語る人材の活用方法。
変化が加速している時代で、どう人を採用し、育てるのか?方程式では解決できない時代だと感じ、自分のキャリアの認識の甘さに気づかされた。
Posted by ブクログ
『即戦力は3年もたない』となかなかキャッチーなタイトルだが、企業の採用と人事をどのようにしていけばいいか述べた本。
著者が人事・採用にずっと関わってきた事もあり(現在はトライアンフ代表取締役)、なるほどなーと思う部分も多々あった。
適切なフィードバックの4つのポイントや、上司としてのあるべき姿などは人事以外の人でも役に立つと思います。
ただいくらキレイな形で理想が見えても、そこまでもっていくために自分で実践するのは難しいなと思いました。変化に対応してうまく生きていこうと思います。
Posted by ブクログ
久しぶりに人事・採用に関する本を読んだ気がします。
即戦力を求めて採用や人事を行う風潮を批判し、組織にとって本当に必要な人事のありかた、採用のありかたを述べています。
自組織に最も適切な人事制度・採用方法は何かということは、簡単に答えが出るものではありません。著者も述べているように、完璧な採用などはありえません。
とはいえ、漫然と前例踏襲するだけでは、変化の時代に生き残れるはずもないのは事実です。
採用のあり方、面接のポイント、管理職の責務などいろいろな面で参考になる記述が多かったと思います。
採用=「将来の業績アップ」のための投資活動
採用活動が結果的に業性器の向上に結びついているか考え、検証する
採用と教育のどちらが重要か
・大企業は「教育」→総じて基礎能力が高く、バランスの良い人材が入社し、入社後の教育によって差がつくように見える。職場環境、仕事の種類の豊富さ
・中小企業は「採用」→入社後の育成力が劣るため、採用時の差が業績・評価に直結しやすい
仕事を通じてどの程度成長したいと思っているか
・「のぞみ号タイプ」:最速スピードの成長を望む。社内には10%
・「ひかり号タイプ」:頑張りたいと思うが、周りの環境に左右される。80%
・「こだま号タイプ」:無理をしない 10%
組織を率いて成果を上げることがミッションとなる上司の仕事は、それぞれのタイプに対する多様なケアに尽きる
部下育成のPDCAサイクル
P(目標を与える)→DO(実行する)→C(教訓を引き出す)→A(次に活かす)
面接官には、部下よりも能力が高く、かつ部下の能力開発に意欲的で、そのために部下を理解しようという器の大きな上司が向いている
①向上心が高い人
②冷静で客観的な人
③人の話をじっくり聞ける、忍耐力のある人
面接で優秀な人材かどうか判断するポイント
①性格の素直さ→客観的な評価で自分を語ってもらう
②思考のやわらかさ→環境の変化に慣れているか、理不尽な経験、我慢強く辛抱した経験をどれだけしてきたか
③情熱(ハート)→情熱が具体的な行動に結びついているか
※高度成長期→「素直で明るい」「学歴(偏差値)」「面接官の好み」
最低でも三度にわけて面接し、四段階評価を行う
新卒採用の現場では、女性の評価が優位→女性のほうが「目標達成意欲
が高く、就職活動に対する集中力が高い
これからの時代においては「資格」「ノウハウ」「経験」の価値が低下
IT技術の進展・顧客ニーズの変化→一部の技術的な分野を除き、あらゆる職種の専門性が価値を下げている
ヒューマンスキル→他者との関わりの中で円滑に仕事を進めるために必要な関係構築に関わるスキル、コミュニケーションスキル
コンセプチュアルスキル→論理的思考+高い顧客志向+高い経営目線で物事を俯瞰する概念的思考力
若手が苦手とするヒューマンスキル
①相手の目線に立つこと:協働の経験不足が原因
②社会性がないこと:家庭のしつけ+仕事とは「やるべき」こととして考えるべきということを教え込む
<この本で得られた気づきとアクション>
・面接のポイントは参考になった。試してみたい。
・ヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルの重要性は、以前より言われているが、なかなか決定的な手法が見当たらない。個人的には、コミュニケーションスキルを向上させることで、良循環の影響力を発揮できるといいのだが。
<目次>
第1章 「即戦力」幻想が会社を潰す!
第2章 人材の“見える化”が人事を成長戦略にする
第3章 「伸びる即戦力」はこうして見抜く
第4章 組織を強くする「ワーク・ライフ・バランス」
第5章 人材市場の二〇一〇年代を勝ち抜けるか
Posted by ブクログ
キャリア採用についてだけでなく新卒採用にも話が及んでおり、会社の人材について深く考えさせられる内容でした。今の大学新卒採用の流れでは現在の社会には不適合を起こしており、キャリア採用についても使い捨ての採用を続けてはダメ。過去から未来まで時間軸で説明されていることも、理解が進みました。やはり、「人」の「事」は複雑で重要です。
Posted by ブクログ
3年もたないという批判ではなく、3年以上持たせるために必要な採用側のコミットメントと、採用される側の心構えについて触れられたら著書です。
社会適合者になるためには、本書はいいと思いますが、会社に属さずに働く人はこの限りではないのではないかと思いました。やりたいことをやって、お金を稼ぐ手段を確立した人もいます。ただ、大多数は会社に属すので、やらなければいけないことに、どれだけ一所懸命になれるかは、重要なポイントになり得ますね。
Posted by ブクログ
中途採用をしたら良い人が来るかと行ったら決してそんなことはないんですよ、という一般論をまとめた一冊。IT業界出身なんだからもっと切り込んでも良かったのかもしれないけど、今の著者の仕事からすると総花的なアプローチをせざるを得ないのでしょう。
マネジメントという点でそれなりに得るものはあるんじゃないかと。
Posted by ブクログ
どちらかというと人事や管理職向けの本。
人事の立場からすれば、人材が流動化してる今、そのスキルは中途でも3年程度で枯渇する、というのはある意味説得力はあるけれど、そのための具体的な方策は触れられていない。
結局はやる気とヒューマンスキルと言われて素直に納得できる人は良いけど、そうでない人にはお勧めできない。
Posted by ブクログ
転職して成功するかどうかは結局は人間としての総合力が問われるんだと思う。主張している事はわかるが、元気な会社じゃないと実践できないんじゃないだろうかと思う。
Posted by ブクログ
あまり自分は耳にしたことが無かったのですが、中途採用は3年しか持たないそうです。
中途採用される側となり、気になってしまい、購入。
若手の転職はあまり進めていないようですが、読む限りはそれは人それぞれだと思った。
転職は考えている人は読んでおくとよいかもしれません。
Posted by ブクログ
2011年6冊目。
中途採用や企業の人材育成について様々な側面から言及。
若手だけでなく、現在就活中の方にもオススメ。
企業が人材についてどう考えているか、分かります。
就活本も必要かもしれないけど、一歩先を見るのも大切です。
■適切なフィードバック:4つのポイント(P88)
1:タイムリーに行う
2:相手が自分を客観的に振り返れるよう、質問を投げかけながら行う
3:仕事をステップに分解し、事実ベースで良い点・悪い点を伝える
4:相手の成長意欲とタフさを見極めること
■本当に優秀な人材かどうか判断するポイント:3つの資質を見極める(P116)
1:性格の素直さ
2:思考のやわらかさ
3:情熱(ハート)
■年収400万円の壁を超える人の共通点(P177)
1:ヒューマン・スキル
→他者との関わりの中で円滑に仕事を進めるために必要な関係構築に関わるスキル
2:コンプセチュアル・スキル
→答えのない課題の解決方法を探して実行していく力
■若者が苦手としている2つのヒューマン・スキル(P180)
1:相手の目線に立つこと
2:社会性(がない)