あらすじ
水素水、マイナスイオン、デトックス……。その健康法、本当に科学的? 身の周りにはびこるあやしげな科学。健康で長生きしたいという人の願望につけ入るニセ科学を一刀両断。
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Posted by ブクログ
私の周りに、本書で「ニセ科学」と取り上げられているもの「ホメオパシー」「EM」を利用している人がたくさんいる。我が家には「プラズマクラスター」製品が複数ある。「経皮毒」について大真面目にアピールしている人もいる。(合成洗剤とかの毒素が皮膚から体内に吸収されますよとかいうやつ)
普段から「ちょっとオカシイ」とは思っていたので読んでみた。
結論から言えば、「○○ですぐ健康になれる」とかいうのはだいたいデタラメだということ(そりゃそうだ)。クロレラだかウコンだかサメの軟骨だかなんだか知らないけど、サプリメントで健康になったりしないし、本当に健康になりたければバランスの良い食生活と適度な運動がなにより(そりゃそうだ)。科学的根拠もないのに口コミで「良い」とされて、自分も取り入れたら健康になった!というのはまぁ、気のせい(そりゃそうだ)。
という内容です。
多くの人がけっこう信じちゃってる「血液サラサラ」の嘘がテレビから作られた、という章は面白かった。テレビの影響って大きい。血液がドロドロで血管を通らない!みたいな映像を見せられたら、視聴者は衝撃を受けて信じてしまうけど、それも本書によれば、科学的には嘘ばっかりな内容だったらしい。
メディアの情報や口コミを安易に信じず、科学的思考をしてホンモノを見抜く知識をきちんと持ちたいものだ、と思いました。
あと、けっこう高い値段で売られているペットボトルの「ミネラルウォーター」もあんまり価値がないという説明があって、まぁ浄水器つけてるし、そっか、水道水でいいんだ!と思いました!