あらすじ
万人を感嘆させるプロフェッショナル魂
戯曲『リア王』を演ずるにあたり、俳優・山崎努が綴ったノートは八冊にも及ぶ。演技とは? 死とは? 生とは? 身につけた技術に甘んじることなく、思索を深める日々。その果てに結実する、独創的な演劇論。いつしか我が身に流れ出す、リアの血潮。凄烈なプロフェッショナル魂が万人の胸を打つ、日記文学の傑作。
解説・香川照之
単行本 2000年3月 メディアファクトリー刊
文庫版 2003年8月 文春文庫刊
この電子書籍は2013年10月刊の文春文庫新装版を底本としています。
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Posted by ブクログ
こんなに凄い本を読まずにいた己を哄ってしまった。恥ずかしい!!!
演劇の教科書と言ってしまうと堅苦しい。
でもそうなのよ。日記なので、氏の一本の芝居への取り組みに時系列で同化して、のめり込んでしまう。名優の芝居創りを追体験出来るのだ。
(勿論出来るものではないけど)
ものを創ることに対する心の在り様を教えてもらえる。
(勿論教えてもらえるものではないけど)
本当にこの本が世の中にあって良かった。
読めて良かった。
人生楽しくなるかもしれない。
Posted by ブクログ
名言の嵐で、読むたびに内容の濃さと熱量に圧倒されます。
ひとつのことをつき詰めた人には、実際神が宿るんだなあ…風姿花伝ぽい。現代の風姿花伝。
朗読を習っているので、練習中の思いを呼び返しつつ読むとさらに重みが増します。「俳優は登場人物に溶け込んで消えなければいけない」というくだりには濃いマーカーが引いてあり、マーカーやら書き込みやら本がもうカラフル。
山崎さん、思いを文章にして世に出していただいて本っ当にありがとうございます(拝礼x10)
一人芝居で、舞台上で兄と対話しながら兄の具体的な人物像を脳内に浮かべられないでいた時、後で観客から「兄が見えてこなかった」と言われた、というお話にわあーと思いました。演じ手の頭の中にあるものって、(十分な技術があれば)目に見えなくても正確に観客へ伝わっちゃうんだなと。
ジュディ・デンチのくだりでは猛烈に実物を見たくなって、「チャーリング・クロス街84番地」の映画を見始めたらすごく面白くて、今度はその原作が読みたくなって…(映画にジュディはそんな出てませんでしたが)
そんな連鎖式読書も楽しいです。
Posted by ブクログ
俳優にとっては刺さるところしか無い一冊。内臓まで曝け出す覚悟が、わたしにはあるだろうか?作品のパーツとして、あるべき働きをしたいと思う今日この頃。あー、芝居がしたい!