あらすじ
〈私とは違う誰か〉と生きるための文化人類学入門。
「家族にとって血のつながりは大切」「“日本人”とは日本人の親を持つこと」
「日本では宗教を信じる人はめずらしい」……それって本当?
自分にとってのあたりまえが、実はあたりまえではなかったことに気づく。
多様な人々と共に生きる、未来のための文化人類学入門。
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Posted by ブクログ
文化人類学が問う「あたりまえ」を平易に解説してくれるめちゃ良書。
いくつかポイントはあったけど、「私たちがあたりまえと思ってることって何だろう?」がやはりキーかな。
学びになった内容は多いけど、穢れ/タブーとされるのは、カテゴリーの間にあるアノマリーだというダグラスの論理は驚いたな。
境界が異例なものを作り出すのは井戸や川に代表されるけど、あれはそういう理屈だったのかと。道祖神はある意味その不安定さから人を守るために開発された神だったのだなぁ。
Posted by ブクログ
『自分のあたりまえを切り崩す文化人類学入門』(箕曲在弘)は、まさに「文化人類学って何?」という基本的な疑問に対して、納得させてくれる一冊。
高校生の頃に読んでいたらよかった。
けれど今読んでも、十分に面白く、そして深く考えさせられる内容です。
文化人類学という学問は、異文化の儀礼や慣習を調べるものだと思う。ところがこの本は、その先にある「自分のあたりまえを疑う」という知的営みにこそ文化人類学の本質があることを教えてくれる。
例えば、「努力すれば報われる」という信念が、実は偶然性を排除したいという欲望から生まれた一つの世界観に過ぎないという指摘は趣深いものがある。
私たちは、運や偶然を「努力不足」として処理してきているという見方はまさに趣き深いよね。
また、「就活は通過儀礼である」という視点も新鮮だった。
これ、就活で長くお仕事されてきている就活ワークス
神瀬さん
が出会ったころからずっとおっしゃっていて、まさしく文化人類学的にも
そうなんだと感じた次第。
慧敏でしたね。
いや、そもそも「社会人」という区分が世界には存在しないのだ。
そして、日本では「社会人になる」という事が特別な意味を持ち、就活がその儀式として機能している。
これは文化的背景がいかに私たちの行動や価値観を形作っているかを如実に示している。
というより、これは社会集団を構成する要因として、二つの異なる原理が指摘できる。それが、「資格」と「場」。
集団には、「資格の共通性」によって構成されるものと、「場の共有」によって構成されるものがあるというわけ。
そして日本は「場」における社会集団が重視され海外は「資格」なのだ。
これ就活の話を繋げてみると、なぜ日本はメンバーシップ型で、海外のようにジョブ型にならないのか、という理由でもあるのではないか。
就職活動が就活ではあるものの、日本の実態は就社であるわけで。
そのため「社会人」という概念も独特といえる。「社会人」と言うのは資格ではなく、主に企業という組織に所属しているという「場」の論理が大きいからだ。
カミについてはもう少し書いて欲しかったが
この本の魅力は、事例研究を通して文化人類学のエッセンスを丁寧に紐解きながら、最後に「文化人類学とは何か」を明快にまとめてくれている点といえる。入門なんだから。
読者は、ただ知識を得るだけでなく、自分自身の思考の枠組みを揺さぶられる。
そして過去に読んだ本がより鮮明になる事もある。
例えば
「贈り物」の考えというのも、「サラ金の歴史 消費者金融と日本社会」 (小島庸平)を改めて思い起こさせるものだった。
「呪術と科学には思考法の共通性がある」という視点は、私たちが見落としている日常の奥深さを教えてくれるよね。
こうした視点は、最近の日本社会が抱える課題――排外主義や多様性の欠如――に対しても、鋭い問いを投げかけてくれる。
文化人類学は、世界を広く見るための学問であると同時に、自分自身を深く見つめ直すための鏡といえるな。
お子様の夏休みの読書にどうぞ。
Posted by ブクログ
■読んだ動機
良い評判を耳にして。
■感想
ちょっとそういう文化もあるんだ、それがこういう構造になっているんだというのがわかった。が、ちょっと難しかった。