あらすじ
生まれ故郷が嫌いだと吐き捨てるように言った、一人の若者。その出会いを原点に、沖縄の若者たちをめぐる調査は始まった。暴走族のパシリとなり、建設現場で一緒に働き、キャバクラに行く。建設業や性風俗業、ヤミ仕事で働く若者たちの話を聞き、ときに聞いてもらう。彼らとつき合う10年超の調査から、苛酷な社会の姿が見えてくる──。補論を付した、増補文庫版。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
打越正行さん、逢ってみたかった人。
沖縄の若者、特にヤンキーと呼ばれる人達の縦断研究をまとめたもの。
私は社会学や民族誌に対して、失礼じゃないか?上から目線なんじゃないの、安全圏からコミュニティを覗くような行為って何だか偉そうと常々思っている。
思ってはいるが、読んでしまうのである。
やはり自分の知らない世界の人たちが何を考えどうしてその行為をするのか、が気になるから。
打越正行さんの対象への観察の仕方がかなり特異で、打越さん自身が沖縄の若者達のパシリとなって、コミュニティに思い切りダイブして内側から観察する方法である。
誰にでもできる方法ではないし、下手するとコミュニティの関係性に巻き込まれてしまうような気もするのだが、更に打越さんのすごいところが、しっかりと客観視しながらその場にパシリとして居る事である。
沖縄での独特の一度入るとなかなか抜けられない人間関係のシステム、女性への扱い、ごく限られたコミュニティの話かも知れないが、記憶に残る書籍になった。